10月のマアジ釣り  外洋の釣果  カカリ釣り  シマアジ釣り  マアジ釣り  カレイ釣り カサゴ釣り サバ釣り  戻りガツオ釣り 初ガツオ釣り マアジの成魚釣り 春のマアジ 6月のマアジ釣り 6月のサバ釣り 脈釣り
 10月5日、早朝より二人で出掛けます。薄暗い内から乗船して、6時にはポイントに到着です。
 秋口の早朝は予想以上に冷え込んでいて防寒対策を忘れては風邪をひいてしまいます。上着を1枚羽織っても身震いする程の寒さで、頭を絞められた様な、肩が異様に凝った様な何とも言えない嫌な思いがします。そんな中でそれでも仕掛け作りに勤しみます。特製の吹き流し風サビキ仕掛けが出来ました。ドウツキ仕掛けを吹き流し風にアレンジしたものですが、これがよく魚を掛けてくるのです。寒さに加えての洋上での細かな作業は起きたての体には特にこたえます。うねりが手元を見詰める釣り師を襲います。船酔いの初期症状が現れて顔の生気が無くなっていきます。
 何とか仕掛けを投入するところまでこぎ着けました。この後、アジの入れ食いがあって船酔いどころでは無くなりましたが、胃酸が上がって口の中をまずくします。無口な二人になってひたすらアジを揚げ続けました。
 ハッカの効いた喉飴で口内を爽快にし幾分か元気を取り戻します。7時がアタリのピークとなりました。忙しい程の入れ食い状態の出現で、くたびれ過ぎてもうすっかり船酔いは収まっています。8時頃より一回り大きい25cm程のアジやイサキも混ざり始めると、船上は激しく尾鰭を振る魚でようやく賑やかになります。記念撮影も出来て、やおらアジ談議が始まります。このアジは何と言う種類だの、この味は極上だのと、口数も多くなってきました。体調が戻ってくると心も広くなります。
「アジに的を絞りましょう。」
と、釣り上げたイサキ等はリリースする事にしました。
 気が付くと、30隻程の遊漁船に取り囲まれていました。その大船団の中心に自分たちがいます。やけにどの船もこちらの船に近付いて投錨しています。魚を集めていたこのポイントに惹かれて集まってきた様です。入れ食い状態の船を見れば誰でもそのおこぼれに預かりたいものです。余程このポイントに魅力があったのでしょう。余りに近付き過ぎて自船の錨をこちらの錨に絡めてしまう船も出る始末です。そんなに寄るなよと言いたくなる程に直ぐ傍を流していく船もあります。おちおちと釣りが出来ない状態にさえなりました。
 35cm程のサバ、ソーダガツオが揚がり始めると、周りの海面が盛り上がるナブラが出現します。大型の魚が海面下に回遊している証拠です。急ぎタナを10mに変更し、型のある魚を狙います。ナブラが目前を通過して間もなくアタリがありました。それ来たぞとばかりに釣友にタモですくってもらいました。揚がってきたのはサバでした。カツオを期待していたので少々がっかりしましたが、まあ良しとします。隣船でもアタリがあった様です。釣友に促され目をやった先では、豪快にジャンプするシイラが竿に乗っています。ナブラを見たので直ぐさまルアーで表層の魚を狙った様です。ダイナミックでTVのワンシーンを見ている感がしました。 
 大型クーラーの底が見えなくなる程にアジ、サバ、カツオが揚がったので、11時30分に意気揚々と帰港しました。

TOP 釣道(浜名湖編) 釣道(外洋編)