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 6月3日(火)朝11時出航、台風を2日後に控えた空は抜けるような青空です。波高1.5mに心躍らせてやってきましたが、大潮による強い引き潮で浜名大橋の下には大きな渦潮が出現しています。南西の風に煽られたうねりが引き潮とぶつかる今切れ口は大きな三角波が立っています。危険を感じて湾内で小休止、引き潮の収まるのを待ちます。
 強い日差しに思わず裸になってのんびりと甲羅干し。アサリ掘りで濡れた体を天日で乾かします。12時を回って腹の虫が鳴くと醤油ラーメンを啜ります。お腹が良くなって気が緩んだのでしょうか、今切れの白波が見えなくなってこれで安心と再出航してしまいました。
 今切れ付近はうねりが残っていました。船をこれでもかと揺すり、立っているのがやっとです。大きなうねりが近付いてきます。転覆する危険を感じますが、引き返そうにも間に合いません。やむを得ずバウをうねりに立てるとバウが海面に突き刺さっていきます。うねりどころか大波でした。大波と大波の僅かな間隙を縫って今切れ口より脱出する他ありません。アクセルと舵を調整しながら這々の体で穏やかな海原へと抜け出しました。死ぬ程の怖い思いをして何故釣りをするのか自問自答してしまいます。ここで毎年の様に起こる事故は聞いていましたが、体験して初めてその怖さを知り、反省しきりでポイントへ向かいます。
 ウィークデーでまばらな遊漁船。初がつおを狙う船も遠く地平線の彼方です。大海原は貸し切り状態です。とがめる人のいないこんな時は仕掛け作りにも思う存分時間を掛けられます。海原の中での仕掛け作りはいやが上にも大物釣りの期待を膨らませます。針は黄金針に二種類の餌の抱き合わせ。二段ハリスは初の試みで、餌を泳がせハリスの絡みを未然に防ぐ算段です。コマセは錘付き金網カゴに入れて手早くたっぷりとまきます。
 第1投、来ました。狙い通り大物のマアジです。40cmはありました。手応え充分、タモですくい揚げるとカツオではないかと思うぐらい烈しく尾鰭を振るわせます。2投目はスカ。3投目に同じようなマアジの成魚が乗って、これで一安心とお約束の記念撮影となりました。
 台風が沖縄辺りまで接近している様です。僅かだった遊漁船も白波が立つ様になると錨を揚げ帰港を急ぎます。今、海原に一人取り残されては寂し過ぎます。夕まず目時の好時合を残して私も帰り支度を急ぎます。帰路の途中、テトラ上の釣り師が気になりました。魚籠を海中から引き揚げています。見れば35cm級の黒鯛2枚が光ります。ここでも早々と引き上げが始まっていました。

 「どうだったの。」
 「ほら、見てご覧。パーシャルしておいて。」
 
 明日はアジの刺身です。う〜ん。待ち切れません。

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