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 6月8日(日)朝11時過ぎに出航。11時半頃の今切れは帰港を急ぐ漁船と遊漁船が二列になって右側通行で入ってきます。この日は名物の弁天流し釣りも5隻ほど出ていて航路は大混雑、私の行く手は塞がれやむなく立ち往生となってしまいました。大型船の曳き波は小さな津波の様で、周りの小船は弄ばれる様に揺らされ決して気持ちのいいものではありません。手摺りにしがみつき足を踏ん張っては堪えています。一波やり過ごしやれやれと思いながら緊張して固まった体を起こすと、まだ次々と列を成して今切れに入ってくる漁船が目に入ってきます。これは思いやられると隅の方に避難しましたが、驚いた事に、流し釣りの船頭さんたちはまだ平然として船を流しているのです。しかも立ったまま巧みに櫓と竿を操っているのですから、これには脱帽させられました。大きなうねりが生じている今切れ口では流し釣りをしている和船が一瞬波間に消えるのですから、これはもう有名な葛飾北斎の富岳三十六景「神奈川沖浪裏」に迫る光景となります。う〜ん。唸るしかありません。
 いつも何かを感じる今切れを細心の注意を払いながら通過すると、大海原はこれ以上ないという好天気でした。風、波共に穏やかではやる私に視界一杯沢山の漁船・遊漁船を広げて見せてくれます。嬉しくなってスロットルを一杯開けて大海原に乗り出していきます。気が付けば先程までの船団は小さくなって、海岸はかすんで見えなくなる程に南下していました。帰りの燃料不足が心配になる始末でこれまでとばかりに目前に現れた数隻の船に合流することとしました。周囲を旋回し釣果は如何ほどか確認します。サビキ仕掛けに3本のサバが乗っているのが目撃できました。これはすごいとすかさず近くに投錨し、自分でも呆れる程手早く吹き流し仕掛けを作り上げ、おこぼれちょうだいとばかりに竿を入れます。
 なかなか思うに任せないもので隣船の様にはサバは乗ってくれません。仕方ないなとコーヒーを啜っていると気が紛れ釣果が無いにも関わらずゆったりとした気分になる事が出来ました。暫くのんびりとしているといきなり耳元で大きな機関音が響いてきます。驚いて椅子から跳ね起きると目前を巨大な漁船がゆっくりと横切っていきます。その距離何と僅か10m。驚いたの何のって、漁船はパワー全開でトロール漁をやっていました。その迫力はもの凄く静かな海原ではこれはもう圧倒的で、ビリビリと震える様な振動がこちらに伝わってきます。まるで毛が逆立つ様な久々の興奮でした。スクリューが巻き起こす渦も猛烈で漁船が去った後も暫く残っています。巨大な馬力には本当に恐れ入りで、夢ではないかとさえ思ってしまうそんな一時でした。
 ウミスズメがトロール船の後を追いこぼれた魚を狙っています。カツオ等大型の魚もこぼれたシラスを狙って近海まで来ています。サバも同じ様に中層でこぼれたシラスを狙っている筈だと、海底から中層へと棚を変えたのが当たりました。2本のサバが揚がり何とかボウズを免れました。一安心して帰路に就きます。あれ程いた遊漁船も満足したのか殆ど姿を消していました。

「どうだったの。」
「不調だったよ。」
「サバがいるじゃない、まあまあね。」

 シメさばならば,水分の抜き方が決め手です。3枚におろして塩を擦りつけ,2〜3時間置いて表面近くの水分を抜きます(これは砂糖でも行えますが,この場合は,40分後に砂糖を洗い流し,さらに塩を擦りつけ1時間半置きます)。そしてお酢で10〜20分整えて,骨を抜き,皮を剥いて出来上がりです。
 焼きサバならば,皮面を上にして,上から遠火で旨みの成分のイノシン酸が中に閉じ込められる65度ほどの温度で炙ります。グリルなら3分焼けば,ほくほくの焼きサバの出来上がり。
 いずれの場合でも,分解し易いイノシン酸を分解させないように注意し,早い内に料理をして,旨みを閉じ込めることがポイントです。
「ご馳走様でした。」
 

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