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 釣りシーズンに入り、もう我慢できません。3月25日(日)眠れない夜を過ごし、朝4時半に家を出て海原へと急ぎます。準備が整った頃には西の空が明る味を帯び始め今日の良き釣果を予感させます。
 カサゴ美味なり。料亭で食べたあの味が忘れられません。カサゴ狙いで深度64mの海底を自作の吹き流し仕掛で攻めていきます。隣船2隻がアタリが無く苦労している中で、自船にアタリが来ました。何やらごそごそとしたアタリです。ところが仕掛を引き上げても何も乗っていません。よく見ると餌をくわえた跡が見えます。勇気付けられ急いで疑似餌とオキアミを付け直して再度底を狙っていきます。待つこと5分、何のアタリも感じない中で仕掛を引き上げると、何やら赤みがかった物が急速に大きさを増して海面近くに浮き上がってきます。見事なカサゴでした。「これこれ、これが食べたかったんだ。」 
 カサゴの雄は海底で縄張り争いをして雌を獲得します。カサゴは魚としては大変珍しく後尾をして子孫を増やします。雄のカサゴが雌のカサゴを抱き抱えるようにして精子を雌の体内に送り込みます。受精し雌の体内で2mm程に育った数万匹の仔魚は暗夜に一斉に放出されます。カサゴの生態はなかなか面白いのです。カサゴ1匹で大満足。直ぐに竿を納め、錨を揚げ隣船に別れの手を振り帰港を急ぎました。
「おお〜い。今帰ったぞ。」 朝の10時というお早いお帰りです。冷蔵庫で8時間程パーシャルした夕方にやおら、カサゴのお造りに掛かります。まず刺身のつまを作ります。千切りにした大根を水にさらして辛みを飛ばし、水切りして皿に敷きます。次にカサゴの棘が危険なので料理バサミを用いて切り取ってから、さばきに掛かります。胸鰭の元から包丁を入れ背開きで身を外します。たっぷりと取れた刺身をお頭と共に皿に盛り付け、ワサビをたっぷりと捻り出し皿の隅に載せれば、色合いといいボリュウムといい他を圧倒するバランスの良さを見せるカサゴのお造りの完成です。小皿に醤油を差しながら暫し見とれてから、大きめの身を1きれ口に運びます。う〜ん、旨い。ただただ上品なお味が口の中を巡ります。これは絶品です。
 

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