二〇〇〇年五月十八日 この世の行としてなすべきこと
神から人へ。人から神へ。これから後の人のため、よくよく残せよ。伝えてゆけよ。
人の救いを手伝えよ。己一人の精進になく、全ての衆生が救わるるよう、努力を捧げて手伝えよ。
神から人へ、望まるる、想いを伝えて、知らせてゆけよ。
今のこの世の乱れ、退廃、人の心の空白を、埋めて満たせよ。潤せよ。
寂しき心の空洞に、神の慈愛を照らしてやれよ。さにて本日、何を問うや。
(この世の行については、神への感謝を深めること、人の救いをお手伝いすること、神様のご存在を話してさしあげること、
の他に、何をすればよいでしょうか。今、「神」と言うだけで、肩身の狭い想いをせねばなりません。
それでも敢(あ)えて、声を大にして、偏見と闘ってでも、神様の書記として、人に広げてゆくべきでしょうか)
さても儚(はかな)き人生ならずや。浮かんで消える泡沫(うたかた)の如(ごと)。何もなせずに果てぬる命よ。
なればせめても神のため、己のなせる限りを懸けて、神に仕える幸を喜べ。
己を守ることもよし。今のこの世は、生き難き世なり。なれど少しの勇気と献身。
そをもち神の手伝い望まば、神は喜び、愛(め)で使いなん。
今のこの世にある魂の、多くは使えず。お役に立たぬ。神の嘆きを知りぬるならば、そこそを喜び、感謝すべし。
己一人の精進になし。全ての過去のご縁もあらん。今世限りの縁ならば、何故(なにゆえ)かくなる奇(く)しき出会いを、
賜り授かる意味ありや。
神とのご縁を尊べよ。神との出会いを疎(おろそ)かにすな。己一人の努力にあらず。
そなたを導く神霊方の、ありがたき仕組みを、素直に受けよ。理屈は要らぬ。理解も不要。
ただに任せよ。束縛(そくばく)解(と)けよ。なれば自ずと神への奉仕も、自然なままに運ばれ進まん。
人間心の偽善、正義は、ときにはあやまち、お役に立たず。かえりて妨げ、邪魔となるのみ。
なれば素直に従えよ。神の喜ぶことのみなせよ。
人の間の噂、陰口。そを気にすなよ。煩(わずら)うなかれ。なれど人の世、浮き世のしがらみ。強く囚(とら)われ、拘(こだわ)るなかれ。
人の目、耳も、やがては飽きて、忘れてゆかん。過ぎ去りなん。つまらぬことに関わるなかれ。
人の尺度の忠告助言。多くは勝手の、その場限りよ。
なれば己を見失わず、目標遥かに見定めて、今日のこの日を大切にせよ。
世間の荒波、もまるるなかれ。苦労と努力は別のこと。ただ徒(いたずら)に、苦労を重ねど、心の富は増しもせず。
かえりて光を曇らせなん。執着汚れも貯まり増しなん。人の低次の悩み悲しみ。神にも救えぬ苦悩あり。
自(みずか)ら神を求めぬ限りは、神の光も照らし得ず。
なれば悩める人の心を、神の光に向かせんと、ことばをかけて慰めよ。癒(いや)し、和(なご)ませ、導けよ。
そのみで救われ、目覚ません。神との約束思い出さん。己の み役を、生の意味を。
さなりて人は甦り、己の奥の神と出会い、正しき生を生きるのみ。
それまでのこと、人の救いは。神の手伝い、霊行は。
己の生を懸けるといえど、犠牲となるを、神は望まず。それにて充分、お役に立たん。神の手伝い充分果たさん。
今のこの世の荒れぬれば、容易に神を口には出せぬ。さなる時なり。時代なり。物質文明発達しすぎ、
神を忘れし、愚かな時よ。なれど次には、必ず気付かん。己の愚味(ぐまい)を。浅薄(せんぱく)を。
恥じて悔いなん。神に詫びん。そして許され、救われなん。
人の大なる救いには、厳しき禊ぎも必要なるらん。そを耐え忍べよ。乗り越えよ。
なれど待つのみ、何もせぬは、少しの精進、禊ぎとならず。神の手伝い求めてこそは、神の許しも恵みも得なん。
時代を築き、次の世のため、今ある生を神に捧げよ。さにて神は喜ばれ、新たなみ役も、恵みも与えん。
神のお役に立つ運命を、さらに感謝し、敬虔(けいけん)なれよ。望めど望めぬ、み役ならずや。気付かず果てぬる命も多し。
己の先祖も救われなん。子孫の霊行、精進により。なれば一人の命にあらず。霊行ならず。精進ならず。
今のこの世に生を受け、生かさる者は、責任重し。勝手の欲望、願望のみにて、終わりぬるこそ 恐るべし。
さにて本日、区切りの日ならん。そなたの決めし 境の日とせよ。
なれど終わらぬ霊行なれば、明日にも求めよ、霊行を。さらに高めよ。感謝を、祈りを。
明日にも問えよ。生の意味を。質問終わらず。続けてゆけよ。
さにて。
二〇〇〇年五月十九日 偶然と必然
神から人へ。人から神へ。教え残すもあとわずか。では、本日問いを問えよ。
(この世に一切偶然はないと言います。本当でしょうか。全て神様が仕組まれているのでしょうか。全て神様
のご計画通りなのでしょうか。それは狂いもなく進み、実現してゆくものなのでしょうか。そうだとすれば、
人間は何をしても無駄、何もしなくともよい、ということになるのではないでしょうか)
さにはあらず。そなたも重々知りしように、神は定めず。一切決めず。
なれどこの世に起こり来るは、全て原因結果の法則。なれば人の行いは、原因となりて、結果を起こさん。
その仕組みのみ、定めなば、神は人に任するのみ。人の世界の事象現象。全ては人のなせる業(わざ)。なれば人は戒めよ。
よくよく考え行えよ。なれど任せよ、神の御心。全てを決めるも、そもまた神なり。
(昇華(しょうげ)や、成功失敗、みんな神様が決められ、許されることなのでしょうか)
さにあらず。そもまた仕組みのままにて起こらん。なれど神の許しとは、その加減なり、程度なり。
神の許さぬ結果もあらん。神の認めぬ現象もあり。そのとき神は御自(おんみずか)らが、決めて許され、ことを進ます。
なれど法則、仕組みは変わらず。ただ起こるときの程度を変えて、人に見合いし現象起こし、
再び見守り、待ちておらるる。なれば人に、無駄はなし。徒労にあらず。努力せよ。
全ては神の仕組みにあれど、進めてゆくの責(せき)は人。
悪しき原因作りなば、必ず悪しき結果を得なん。善きことなせば仕組みも変わり、さらに追い風 吹かせて進めん。
艱難受難(かんなんじゅなん)を恐るるなかれ。神は全てを見通され、ことの成就(じょうじゅ)のその前に、幾多の試練を課して試さる。
なればそに負け、諦(あきら)むなかれ。全ては神の御心なりと、思い忍べよ、耐え抜けよ。
一切必然。偶然ならず。全ては原因結果にあれば、幸運不運は、上辺(うわべ)のみ。
ことの奥底、神意あり。そを読み取れよ。委ねゆけよ。無心の境地に、至(いた)る努力を。
細かき事象に煩(わずら)うなかれ。囚(とら)われ拘(こだわ)る心の結果は、つまらぬ妄想、疑念、執着。
わからぬ先のみ追いかけて、今を生きぬが大方なり。迷いためらい、進もうとせで、今のこの世に留まりて、
昔ばかりを省みる。そもまた執着。向上あらず。
結果を気遣(きづか)う心労も、過去のみ悔いる執念も、今を無駄にし、成算あらず。
なれば偶然、必然は、全て人の努力と想念。
偶然なりと軽く考え、拘(こだわ)り捨てるも、一つなり。
偶然ならず、必然なりと、意味を読み取る、そもまた可なり。
なれどいずれも忘れてならず。最善尽くして、結果を待てよ。
全ては仕組まれ、法則なれど、さらなる実りを得んためには、努力を惜しむ横着(おうちゃく) 捨てよ。
神を試(ため)すは、不遜ならずや。神の心を秤(はかり)にかけて、結果を予想し、機嫌(きげん)を占う。さなる軽薄(けいはく)、卑小(ひしょう)な浅知恵(あさぢえ)。
神には通じず。戒めるべし。
人の無償の努力と奉仕。無欲の行こそ、神は愛(め)づ。
計算ばかりに長(た)ける狡知(こうち)は、早くに直せよ。改めよ。
神の喜ぶことをなせよ。神のお役に立つことをのみ。
それのみ想い、励みなば、いつか恵みもいや増さん。願いも叶わん。努力も実らん。
全ては神の御心なれば、人は神の子。素直になれよ。我を取り、捨てよ、執着を。
軽き御霊となりぬれば、清く澄みたる魂ならん。
妄想幻想、思いこみ。全てが煩悩。悪しき習慣。
なれば先ずは善き循環を。一度(ひとたび)想念変わりなば、必ず循環正されて、善きことばかりが起こり来るなり。
さなる努力を。始めの一歩を。さらなる精進、忍耐を。それのみ祈る、神の日々なり。
さにて。
二〇〇〇年五月二十日 悪を罰すること
神から人へ。人から神へ。教えゆくべきこと教えん。教えて残すことを伝えん。
なればそなたも早急に、広げてゆけよ。配りてゆけよ。多くの人の手元に届けよ。家々までに行き渡らせよ。
さにて本日、何を問うや。
(正義のために悪を滅ぼそうとする人間の闘いを、神は喜ばれないのでしょうか。例えば、悪徳商法の企業や
宗教を、取り締まることや、被害を訴えることは、善くないのでしょうか。人間心の正義はときに、神様のお
邪魔になるとのことですが、神様の喜ばれる正義とは、何でしょうか)
さても一度に多くを問うなり。なれど答えん、許さる限り。
答え適(かな)わぬ、残りし問いは、明日にも再び問うがよからん。
では先ず答えん。悪を罰することについて。悪とはそもそも人の我欲よ。全く我欲のなき者はなし。
全ての人に備わりて、己の行い支配せん。なれど修行や精進により、我欲を弱め、なくしてゆくもの。
なれど多くの人間 衆生(しゅじょう)は、我欲を消し得ず、我欲に使わる。なればそれらの我欲を消して、素直に従い、自由に生きる。
そが願いなり、祈りなり。神の求むる昇華(しょうげ)なり。そに反するは、全て悪なり。神の心に適わざること。
何故(なぜ)とならば、正義というも、その根本には、己の我欲や義憤偽善(ぎふんぎぜん)、独善なるも潜(ひそ)まざるや。
さなる己の自己満足の、正義は要らぬ。かえりて汚れよ。
素直に生きる、神の子ならば、悪徳業者と出会いても、直ちに気付きて、離れるがよし。
己の被害も一つの戒め。早くに正し、遠ざかるべし。自(みずか)ら罰することは要らず。自(おの)ずと正され、諌められん。
全ての人が気付きなば、悪はなくなり、滅びてゆかん。被害者なるも、加害者なり。ときに傷つけ、害を与えん。
(全く非がなく、相手を信じたり同情したために、だまされて、お金を取られてしまう人はいかがでしょうか)
さなる善良、人の好(よ)きも、一つの気付きを得ればよし。人が好(よ)いのも、ときに罪。相手に同情、そもあやまり。
人の真の幸(さち)願うなら、金銭物質、救いとならず。
(飢え死にするような人をも見殺しにすべきなのでしょうか)
さにあらず。金銭物質与えるときには、何も望むな。求むるなかれ。
相手を救うそのためならば、捨てる気持ちで与えればよし。
貧困困窮(こんきゅう)、飢餓に苦しむ、貧しき民を思うは尊し。なれば金銭、寄付もよし。なれどそのとき、与える者は、
決して望むな、見返りを。与えるときには、全てを与えよ。さにて救われ、甦る、命を喜び、祝わばよからん。
なれば罪なり、浅き同情。返済求むることが誤り。救わるることのみ、喜びとして、後は代償求むるなかれ。
(相手の不幸や弱みにつけ込む悪徳商法をなくそうと裁判を起こしたり、世間に広く知らせて、被害者が増え
ないようにすることは、いかがでしょうか)
そもまた罪なり。汚れなり。悪徳商法、詐欺(さぎ)の手口を、人に知らせることはよからん。
なれど裁判、訴訟は可ならず。いつか汚れは己に及び、つまらぬ汚れを増しゆくのみなり。
多くの被害者、そにも非はあり。そに気付くこそ、重要ならずや。
気付かぬ者は繰り返しなん。再び、だまされ、奪われん。
己の内に、利益を求める、心のあらば、被害は続かん。正しき道にて生きる者なら、自ずと罪を、免(まぬが)れなん。
(海外からの留学生などが、悪質な日本語学校に、お金だけ取られる場合などは、いかがでしょうか)
そもまた現実、辛き世なり。留学生には気の毒なれど、日本の犠牲となるみ役なり。
日本の禊ぎは、世界の禊ぎ。日本の間違い正すため、気付かすための、不幸は多し。
今の日本の汚れを表す、事件現象、読み取れよ。破綻(はたん)し、破滅も近づきなん。無垢(むく)なる学生、そも仕組み。
帰りて後に、恨み残さず、精進するを神は望まる。なれば、周囲の日本人、なすべきことは、正すこと。
その学校のみのことにはあらず。一人一人の心の諌め。そこから始めて、広げるべけれ。
一つの学校、正すも大事。なれどそにては何も変わらず。そこから広げて、魂までも、浄むることに、心使えよ。
(どのようにでしょうか)
そこにて被害を受けし者たち、ただ怒りもて闘うになく、失いしものには執着捨てて、被害を広げぬことを望めよ。
さにて怒りや義憤(ぎふん)はなくせよ。一つの禊ぎ、気付きと思えよ。相手の制裁(せいさい)処罰を喜ぶ、さもしき心を取りてゆけよ。
今のこの世に宗教なければ、人の心は救われず。煩悩(ぼんのう)苦しむ人の心に、救いを与える、そが宗教。
なれど適(かな)わぬ、今の宗教。救いを求め、神を知り、全てを神の基準に生きる。そが救いなり。真の生なり。
人の基準に翻弄(ほんろう)されて、その輪の中に巻き込まれ、争い、いさかい繰り返す。そこから脱して、生くるがよか らん。
さにて本日、欠けたることは、明日にも問えよ。分からぬことを。さにて。
二〇〇〇年五月二十一日 正 義
神から人へ。人から神へ。
尽きぬ思いと神の願いを、伝えてくれよ。広めてくれよ。神の最期の猶予なり。
人を試して、振り分けんため、神は急ぎて、ことばを下ろせり。
人の全てを救いたけれど、なかなか救える魂少なし。禊ぎて使えぬ魂ばかり。
なれば神の御心伝える、少なき魂、人を選びて、神は思いを託したり。なれど今には、時も少なし。
残れる時を無駄にせず、ひとえに祈らん。早くの広がり。なれば全てを神に捧げよ。
己の全ての献身は、必ず神の使いとならん。神を助けて手伝いて、残すものなき最期まで、人の一人も導きゆけよ。
己一人の救いは空(むな)し。己一人の繁栄は、儚(はかな)き楼閣(ろうかく)、砂の城。
全てが栄え、富みてこそ、始めて恵みも、いや増さん。
己一人の幸せよりも、全ての幸(さち)を、祈る心を。さにて始めて神は喜び、人類全てにさらに与えん。
さらに恵みて、潤(うるお)して、豊かな慈愛の溢(あふ)るる地上を。
さにて本日何を問うや。
(人が正しいと思うことが、神様のお邪魔になることを、どのように知ることができるのでしょうか。慈善の
ために寄付をしたりすることは、神様のお邪魔になる場合があると聞きました。そんなとき、その人の善意は、
本人の気持ちに反して、禊がれなければならないのでしょうか)
さても多くの疑問なり。一つ一つに答えてゆかん。
一つ、人の正義とは、そもそも神の尺度基準と、多くが外れ、反するものなり。
なれど人には法律も、罰も必要、裁きも必要。なぜならば、人の心が神から離れ、絶対真理を失いぬれば。
神の基準を正しく守り、基準に照らして行わば、この世に起こる多くの犯罪、事件もなくなり、消滅しなん。
なれど今の世、地上には、人の狂いし基準のみ。なればそこから間違い生まれ、あやまち罪科(つみとが)、そも必定(ひつじょう)。
神の基準を知りたくば、先ずは己の奥におわする、神に目覚めよ。導き受けよ。
さにても難し。解決ならず。己の神に目覚めねばこそ、神の基準も失いなんを。
神の基準を問うならば、先ずは最も易(やさ)しき方(ほう)は、神との波長を合わすこと。
神との祈りを唱和させ、己の魂、浄めることなり。
なれど適わず。救われず。神の基準を伝えども、今のこの世に、無駄に滅びん。
神の基準を知ることは、先ずは己の我執(がしゅう)を離れ、我欲をなくし、浄化すること。
素直な魂、汚れぬ目にこそ、神の基準は示されん。
なれどこの世の人知の正義、己の富や利益のみを、守るためなり。広げるためなり。
神の望まる正義とは、他人の幸せ増すか否か。神の手伝い 能(あた)うか否か。
人の心の浄化昇華(しょうげ)に、適うか否か、それのみなれば。
なれば人知の正義といえども、神の救いの手伝いに、適うものなら、喜ばれなん。
なれど人知の正義の多くは、ただに己の満足のみにて、己の心を高めるになく、相手の不幸を喜ぶものあり。
人のこの世の修行を忘れ、人知の基準に正しきことのみ、行い死なば、昇華もならず。
最も尊き正義とは、己の大事な物さえも、人に与えて、救わんとして、何も求めぬ無欲の行い。
人への寄付も、そが肝心。人の幸せ望むものなら、必ず心は相手に通じ、相手の心も昇華せん。
互いが昇華し救われなん。さなる寄付なら、許されなん。相手の気付きも、悟りも起こらん。
互いの感謝を高めゆけよ。なれば神の御心に適う正義と高まらん。
神の心に適うか否か。そは一つなり。照らす基準は。
復讐(ふくしゅう)心や、怨念(おんねん)は、最も嫌わる正義なり。偽善の正義は、正義にあらず。
相手の不幸を望む処罰も、神の悲しむ正義の一つ。たとえ悪人、加害者とても、心を高める救いを与えよ。
さにて相手の改俊(かいしゅん)導き、心の昇華を助けてやれよ。そもまた一つの修行ならずや。周囲の昇華もさらに進まん。
そが望みなり。願いなり。
一人の罪人(つみびと)救える者は、必ず百人、千人も、救いてゆかん。助けてゆかん。
さなる大きな貢献を、神に捧げて、努力せよ。罪人なれど、憎むなよ。己の昇華の導きならん。
神の示しし基準に沿いて、人を導き、正義をなせよ。
さにて本日、正義のことを、神の基準を示したり。人知の正義に雲りし目には、なかなか見えぬ、基準ならん。
精進努力を。心の浄化を。さにて。
二〇〇〇年五月二十二日 被害者の心の救済
神から人へ。人から神へ。
教えておくは次のこと。この世の立て替え直しのことなり。もうすぐ近付く 立て替え直し。
よくよく浄めよ。高めゆけよ。
全ての生物、自然万物。滅びて、残らぬことなきように、浄めてゆけよ。救いてゆけよ。
神のみ力お借りして、この世を浄めて、昇華せよ。
全てが共に昇華すか、全てが共に消滅するか。その二つのみ。選ぶ結末。
必ず救えよ。導けよ。己一人の力にあらず、多くの力を合わせてゆけよ。
神に救いを求めるなかれ。なれど信じて、預け委ねよ。神の偉大な恵みを信じ、大なる救いに任せて進めよ。
さにて本日、何を問うや。
(被害者の心の救済は、どのようになされるべきでしょうか)
かくも苦しき境涯(きょうがい)に、我(われ)を忘れて悲しみて、神も仏もなきものと、恨(うら)み呪(のろ)うが多くの被害者。
そは地獄なり。煉獄(れんごく)なり。なれば心に神は消え、荒れし心に、愛も枯れん。
そを救うのも難(むずか)しく、安易な慰め励ましは、かえりて仇(あだ)なり。徒労なり。なれどそこにも光あらん。
辛く悲しきとき故に、光は眩(まぶ)しく、心に滲みん。人の心の衰えしとき、そのときこそが、救いのときなり。
平和に安らぎ、穏やかなとき、光は溢(あふ)れて気付かぬものなり。
なれど苦しみ悩みの底にて、神の光はさらに眩(まぶ)しき。光の示す道に従い、歩める者は幸いなり。
なれど光に従えず、ますます煩悩(ぼんのう)深めゆかば、いつか執着 懊悩(おうのう)強めん。
心の奥の汚れシミ、取るに取り得ぬ曇りなり。生ある内の務めなれ、行を怠(おこた)る罪とならん。
被害者とても、一人の人間。苦しきときにも行はあり。神の厳しき禊ぎにあれど、そを乗り越えて、勤(いそ)しむべけれ。
辛き禊ぎに感謝せしとき、さらなる慈愛を、恵みを得ん。心の平穏、安らぎに、さらに感謝もいや増さん。
なれば被害者、恨みを捨てよ。己の不幸に負けるなよ。加害者罰せど、何も得られず。残るは空しき、儚(はかな)き勝利。
さにて心も衰退(すいたい)しなん。その後朽ちて、腐敗せん。
この世に多くの罪あらん。殺人、窃盗、脅迫、誘拐。いずれも加害者、犯人の、勝手な行い、責(せき)ならん。
なれど被害者、その家族にも、罪なき者は一人もなからん。
生きて死ぬまで、人は罪人(つみびと)。いずれも加害者、被害者ならん。
なれど心に神を持ち、生かされ生きる感謝の思いを、常に忘れぬ者ならば、必ず被害も小さく過ぎなん。
なれど憎みや恨みに囚われ、誠の感謝を持てぬ者、神を信じぬ傲慢なるは、いつか禊がれ、気付かされん。
(被害者を同情する必要はない、自分たちが悪いのだ、という冷淡な気持ちを持てばよいのでしょうか)
さにあらず。全ては同じ、同罪者。被害者嗤(わら)うことも罪。侮蔑(ぶべつ)の心で見下す者こそ、傲慢不遜の者ならざるや。
さになし、神の望む愛とは。互いに悲しみ苦しみ分かち、被害を受けぬ者とても、ただに幸運喜ぶになく、
被害を受けし者の悲しみ、辛さを感じ、共にあれかし。
さなれば被害者、加害者も、必ず心の神に目覚めて、真の救いに、救われゆかん。
見離し、見過ごし、遠ざかる、冷ややかなるは、まだ足らぬ。心の行も、体の行も。まして霊行適(かな)わざる。
さらに禊ぎて、浄めるべけれ。
最期の選別、その時に、冷淡なるも、落とされなん。
誠の優しさ、慈愛の尊さ。胸に秘めたる者のみが、次なる時代を築くに能(あた)わん。
なれば心し、胸に刻めよ。被害者なるは、全てが被害者。この世に共にある限り、同じ運命、同罪なるを。
己一人が正しきになし。己一人が清きにあらず。
同じ嵐を乗り越える、定めの船に同船せしは、一人救われ、生き延びる、そを望むこそ最も罪なり。
飢餓に苦しむ者を遠目に、己一人が飽食す、今の地上の退廃見よや。
この世に生まれ、行を積み、魂磨きを望みなば、己一人の浄めに不足。全ての救済、昇華を祈れよ。
さらに気持ちを高めてゆけよ。人を救わば、己も救わん。
人の不幸に己を見つけ、共に悲しむ優しさ持てよ。
さにて。
二〇〇〇年五月二十三日 物質・金銭で魂を磨くこと
神から人へ。人から神へ。
互いの交信交流も、やがては全ての人々と、心を通じ、魂にて、必ずつながり、結ばれなん。
その日、神との交信は、魂浄めし、高次の者なら、よく伝わらん。交わらん。
なれど濁れる魂ならば、伝えることも伝わらず、ただに空しき波動のみ。
或(ある)はまた、己の波長に合う者同士の、低く怪しき通信ならん。よく心せよ。注意せよ。低き波動に惑わさるるなよ。
通信交信、危うきものなれ、よく磨かれし魂なりて、その後行い、高めゆくべし。
さにて本日、問いは何なる。
(物質や金銭は、諸悪の根源でしょうか。物質や金銭によって魂を浄めることは不可能なのでしょうか)
さにあらず。物質、金銭、悪ならず。人の心を貶(おとし)むは、心の奥の我欲我執よ。
なれば心の清き者なら、物質金銭、悪ならず。かえりて己の精進を、手伝うものなり。進めるものなり。
なれば悪を嫌うといいて、物質金銭なくすに意味なし。人の肉体、物質なれば、物質なくば生は保てず。
なれば物質大切にせよ。物質愛し、感謝せよ。なれど物質欲するのみにて、いくらありてもさらに求むる。
さなる卑しき浅ましき、我執の虜(とりこ)となるなかれ。
人は己の生を維持する、わずかのゆとりに満足し、ささやかな富を歓べよ。
ただ徒(いたずら)に物質増やし、独占するは、我欲の奴隷。感謝もなくば、喜びもなし。ただ所有して、使いもせずに、
資源を無駄にし、環境壊(こわ)す。さなる物質文明は、やがては滅びん。壊滅(かいめつ)せん。
今の誤り、狂いの素は、物質のみの価値判断。物質あるが尊くて、物質なきは軽んじる。
物質 所詮(しょせん)は道具なり。利用し使うことにより、始めて価値を発揮せん。持つことのみには価値もなし。
なれど今の世、腐敗と退廃(たいはい)。物に使われ、心を滅ぼし。
神の望みは、感謝と喜び。なれど金持ち、資産家たちは、感謝もなくて、不足のみ。
何故(なにゆえ)持つや。欲しがるや。さらに増やして、何を得ん。権力、名誉、地位、武力。
やがては招かん。戦争、滅亡。
物質金銭悪ならず。なれど心の浄めのなくば、いつか人は自滅せん。
物質によりて、魂磨く。そが生かさるることの意味。人の生ある由縁(ゆえん)ならずや。魂のみの修行なら、想念ばか
りで、悟りは難し。なれど物質ある故に、喜び、満足、幸を知らん。悟りも早く、感謝も易し。
肉体持ちて、感覚を得て、五感の満ち足る喜びを知る。なれば感謝の意味も悟らん。さにて感謝と優しさを、
生あるうちに育(はぐく)みて、魂浄めて帰るを待たん。
なれど今の世、現界は、感謝忘れし低次の世なり。いずれは自ら滅びなん。
なれど神の慈愛と情けよ。救いてやりたし、気付かせたしと、この数年の、警告戒告。
意味を汲み取り、目覚めよ、今こそ。今を逃さば、全ては終わりぬ。さほどに危機は迫りたり。
今の荒(すさ)みし人心と、汚染破壊の自然環境。増えゆくばかりの極悪犯罪。残虐凄惨(ざんぎゃくせいさん)極まれり。
世も末ならん。地獄と化せり。人の正しき判断も、今の大方、望むも虚し。低き方へと流されゆかん。
互いに相手を傷つけ、汚さん。救いの教えも導きも、かえりて嘲笑、嘲(あざけ)られ。
悲しき世なり。光も消えん。神の心に、希望はあらず。ただ嘆きのみ。絶望ばかり。人の最期の努力に託さん。
今のままには、救う能(あた)わず。救いてやりても同じこと。人自らが改俊(かいしゅん)せずば、幾度(いくたび)救えど、繰り返さん。
真の賢者のことばを聞けよ。愚かな学者に政治家たち、魂抜けし宗教家たち。
真の光を見出せよ。喜び輝く栄光手にせよ。
真の愛を手に入れたくば、自ら輝き、光を放てよ。
人の愛のみ求むるになく、自ら与えて、投げ出せよ。
さにて磨かれ、曇りを落とし、汚れを祓わば、光は増さん。内なる栄光、授からん。
人への献身。神への帰依。感謝と満ち足る豊かな心。
そのみが真の富ならん。物質にては適わぬ豊かさ。
なれど物質、そがあることより、感謝の念も深まらん。悪の素なる心の奥の、我欲我執に囚わるるなよ。
魂の扉を開きなば、光の続く道は拓けん。
光の道を歩めよ、子らよ。迷える道の光に従い、素直になりて、執着離れ、安らかなるまま、委ねるべけれ。
さにて本日、物質と金銭により、魂をさらに高めることの容易なるを教えたり。
さにて感謝を。豊かな心を。さにて。
二〇〇〇年五月二十四日 無気力・無責任の人の救済
神から人へ。人から神へ。
教えて残し、伝えて広げ、神の願いを、祈りを、声を、人に託して、改俊(かいしゅん)待たん。
真の人の目覚めを待たん。目覚め、気付きて、変わるを待たん。
人の世界の今日までの、永き苦労と困難の道。なれどかくまで荒れぬれば、今早(いまはや)待てぬ。時の迫れり。
人間自身の立て替え直し。神の手助け、頼るなよ。自ら立て替え、改めよ。人の真の努力と精進。
精神高めて、自ら禊げよ。
精神退廃、文明堕落。狂乱、騒擾(そうじょう)。汚染、壊滅。今必定(ひつじょう)の、地球の終末。
今を悔い詫び、改悛せずば、この世に残す何物もなし。
一度(ひとたび)神の怒りに触れなば、この世を消して、なくすも容易。
なれどあやまち繰り返し、未来永劫(えいごう)、向上なくば、創りても無駄。生かすも徒労。なれば最期の警告、通告。
よく耳澄まし、聞き取れよ。素直に、謙虚に、正確に。
あやまち誤解し、早まるなかれ。神の望まぬことはすなよ。ただに従い、導かれよ。他の欲望、雑念入れるな。
愚かなまでの素直さにて、赤子と同じな無垢なる心で、神を信じて、預けゆけよ。
余計な心配、取り越し苦労、人知の浅慮(せんりょ)は、弊害ばかり。かえりて浄化を妨ぐるのみ。
なれば早くに心入れ替え、さらなる昇華(しょうげ)を目指しゆけよ。ただ任せゆき、委ねゆき。従い、倣(なら)い、付いて来(こ)よ。
さにて本日、何を問うや。
(今、罪悪心とか、責任感、自責の念というものが、非常に衰えているように思われます。無気力に、全く意
欲を失った人たちを救っていけるものでしょうか)
そもまた難(むずか)し。答え難(がた)し。
人それぞれに、荒(すさ)みし心。希望も光も失いて、方向なくせし船の舵(かじ)。行くべき方(かた)に、何も見えず。
何を目指して生くべきか。誰を敬い、信ずるべきか。
今のこの世の悲しき現況。嘆くのみには、何も生まれず。なれば少しの辛抱もてよ。今より悪くなることはなし。
今が最も低き時代と、諦(あきら)め、無心に努力捧げよ。
なれば救えぬ魂も、今の位置より這(は)い上がり、心に微(かす)かの希望も生まれん。
なれど自ら救えぬ者は、いくら励まし、奇跡を見せど、弛(たゆ)みし心に、張りは戻らず。
倦(う)みし心に鞭(むち)を当て、かえりて倒れん、老馬の如く。
責任感も忘れ果て、生きる価値すら見出せぬ。さなる魂、腐りぬれば、光も届かず、伝わらぬ。
神の光のその前に、人は人とし、助け合えよ。先ずは人の優しさ温(ぬく)もり。その後、神との出会いを助けよ。
ふたぎし耳にいくら呼びかけ、慰め与えど、そは性急(せいきゅう)なり。神の み声を聞くまでには、精進昇華(しょうじんしょうげ)が必要なれば。
なればこそなり。手伝えよ。人には人しかなせぬ業(わざ)あり。
神の光の届かぬ者を、神の前まで導きて、素直に神と対峙(たいじ)させ、神の光を浴びさせよ。
一度(ひとたび)気付き、立ち直りなば、人の浄化は勢い増して、必ず救われ、昇華せん。
希望も生まれ、意欲も湧きて、心のゆとりを、取り戻さん。
さなる段階、次元までは、人のなすべき救いなれば、見捨てず、癒し、安らげてやれ。
凍(い)てし心に、温もり与えよ。そよ風の如(ごと)、和(なご)ませてやれ。
降る雨の如(ごと)、慈雨の如(ごと)、渇(かわ)きし心に、潤(うるお)いを。
命の息吹を甦らせよ。
さなる手伝い、誠のこもれる、誠心誠意の手伝いを、神は喜び、慈(いつく)しまん。
一人二人の努力にても、神には千人万人の如(ごと)。嬉しく、尊く、ありがたく。
さなる神の御心を、悟りてくれよ。気付きてくれよ。
なれど神のみ思うになく、救うべき人、隣人に、神の光を当ててゆけよ。
ことばを広げて、知らせてくれよ。あまねく伝えて、残してくれよ。
今緊急の、最期の時なり。慌(あわ)てず、なれど、急ぎてくれよ。さにて。
二〇〇〇年五月二十五日 見返り
神から人へ。人から神へ。神から人への教えもことばも、今ようやくに終わらせなん。
問いも少なくなりぬれば、次には次なるみ役あらん。
一つ一つをよく心得て、肚に納めよ。御霊(みたま)に入れよ。
もしやこれから分からぬことも、そなた一人の考えにより、答えてゆけよ。示してゆけよ。
そなたの教育、導きも、今早(いまはや)終えなん。終わらせん。明日にも続く問いなれど、早くに準備し、世に広めよ。
さにて本日、何を問うや。
(人間は相手に何かしてあげると、どうしてもその見返りを期待してしまいます。それは心の汚れでしょうか)
さにあらず。
神も人も同じなり。相手に恵み、捧げなば、それらに感謝のことばも欲しけれ。
なれど欲せず、求むるなかれよ。物にて返す報恩は。
必ず感謝は心にて、ことばによりて表せよ。物に頼るは、悪しき慣習。先ずはことばで、感謝示せよ。
さにて本日、見返り、報恩、ことばの感謝を教えたり。
この後 問いのなきときは、通信交信、なさずともよし。さにて。
二〇〇〇年五月二十六日 金銭の使い方
神から人へ。人から神へ。教えておきたきことは少なし。
早くに広めて、伝えてゆけよ。何も残さず、余さずに、一つも忘るるなきように。さにて本日、何を問うや。
(神様の喜ばれるお金の使い方についてお教え下さい)
では教えん。金は本来神に捧げる、尊き真心、忠誠心、帰依(きえ)の心を示すためなり。
なれど人は誤りて、勝手な欲望、願望募(つの)らせ、ただ己のみ、我欲のために、物を手に入れ、増やすため、
使うになくて、逆に使われ。なれば人は道具をあやまち、自ら心を失いぬるを。
神へ捧げる真心を、金に奪われ、支配されぬ。
なれば、神は、心を失い、奴隷となりし哀れな民を、救い、拾いて、気付かせんため、厳しき禊ぎを与えられき。
なれど気付かず、煩悩(ぼんのう)深め、かえりていや増す執着迷妄(めいもう)。
真の富を知りも得(え)せずに、つまらぬ物質財産に、目をくらませし、世紀末。
価値の判断、基準は狂いぬ。神の基準を遠ざかり、さらに狂いは進み行くのみ。
このまま乱れの正されざらば、この世は永久(とわ)に救われもせず。
神の基準を手に入れよ。さすれば必ず、正しく使わん。神の喜ぶ金の使用は、己の欲望満たすになく、
人の幸せ増させるために、見返り報酬求むることなく、人に捧げる思いやり。
さなる金銭、使いなば、神は喜び、さらに与えん。なれど己の欲のため、己の所有、財産のため、
人に与えること惜しみ、与えらるるをのみ望むは、神は嫌いて、禊がんとさる。
気付けよ、金銭、物質の、儚(はかな)さ、脆(もろ)さ、危(あや)うさを。やがては闘い、奪い合い。
目に見ゆ物には、限りあらん。いつか必ず、限られし、物質資源の取り合いならん。
人より多く、人より広く、地上を支配し、独占せんと、愚かな考え、浅はかならずや。
地上の富に価値ありや。死して帰らん世界には、物質金銭、役にも立たず。
なれば御霊(みたま)を浄めんことをば、先ずは第一、優先させよ。さなる基準に照らしなば、自ずと分からん、正しき利用。神の喜ぶ使い方。
(金は本来神様に捧げる心を表すためのものとおっしゃいましたが、それはどういう意味なのでしょうか)
そは始めのあり方。根本なり。金とはもともと流通のため、人の公益、商業のため。
なれど真はさにあらず。金とは本来、神へ供(そな)える、最も尊き心の表れ。
神社の賽銭(さいせん)、その名残なり。金を納めて、神への感謝を、己の誠を捧げる証(あか)し。なれば金銭物質を、
人が占有、独占するは、神への反逆、謀反(むほん)と変わらず。神より金銭尊ぶなれば、神への帰依とはほど遠し。
金銭ならずも、全ての物質、自然の富は、神の恵み。人が平等、公平に、分かち合うこそ、神の本意(ほい)なれ。
なれば少しの感謝も表し、神に示せよ、誠の献身。
お金を神と崇(あが)める逆行。神を信じぬ、狂いし信仰。
神の喜ぶ金のあり方、そは執着を取るために、自ら禊ぐ者のみ可ならん。
執着深め、囚われ強め、ついには金の僕(しもべ)となり果つ。さなる金銭、物質信仰、今の世界の未来を恐れよ。
(執着を取るような金銭の使い方とは、どのような使い方でしょうか)
先ずは他人の喜び願い、人の不幸を救いてやれよ。さなれど戒め、心せよ。いかなるときにも、求むるなかれ。
物質金銭、見返りを。なれば心の囚われ外れ、金銭使う真の喜び、金に換え得ぬ満足を得ん。
金銭離れて、執着も消え、心の束縛、呪縛(じゅばく)も解けん。さなりて心は自由とならん。思い残すもなくなりて、
真の価値の基準を手にせん。人の心が立ち直りしとき、価値の基準が正されしとき、人の心は神へと近づき、
自(おの)ずと行い、思いの全てが、正しき方へと導かれなん。ことばも祈りも高まらん。自ずと感謝も深まらん。
さなる金銭、物質なれよ。神の望まるあり方なれば。
(人に与えることが、その人の禊ぎを邪魔することにはなりませんか)
そもまたあらん。邪魔ともならん。なれど根本、大本忘るな。人の禊ぎは自分の禊ぎ。
人のみ 禊がれ、苦しむになし。自分も共に苦を分かつこと、そもまた己の禊ぎとならん。禊ぎは一人のものならず。
全ての人を禊ぐなれば、共に禊がれ、高まればよし。救われし人も、感謝を高め、禊ぎも軽く、清まり ゆかん。
なれば恐れず、案ずるなかれ。神の許さぬ恵みはなからん。なれど金のみ頼るなよ。金にて救わる限界知れよ。
金が救いの全てにあらず。ことばや祈りも、救いとなるを。
最も尊き救いとは、感謝を目覚ませ神に気付かせ、この世に生きる真の意味を、知らせてやること教えてやること。
なればあやまち、誤るなかれ。いつか陥(おちい)る金銭信仰。金の手軽さ、便利さに、頼りしことの、長年の罪。
よくよく禊げよ。賢く使えよ。反省忘れず、常に正せよ。さにて。
二〇〇〇年五月二十七日 名誉欲
神から人へ。人から神へ。
そなたに教え、語り来(こ)し、多くの伝えを伝えてくれよ。広めてくれよ。知らせてくれよ。
易しく説きし真理正法、多くの御霊に聞かせてくれよ。神の願いは今はそれのみ。急ぎ早くに、始めてくれよ。
さにて本日、何を問いたし。
(名誉欲は、いけないことでしょうか。人は誰でも、他人から認められたい、尊敬されたい、と思うものではないでしょうか。
それだからこそ、努力もできるのではないでしょうか)
さなり。そもまた真実、現実ならん。なれど多くの誤りは、人の名誉を求むるになく、権利勢力求むるなれば。
人の尊敬、集めたし。人の信頼、勝ち得たし。さなる欲求、願望は、人の根本、始めならん。
生きてこの世に成長し、己の自我の芽生えなば、同時に他人の目も気になり始めん。
己と他との違いを見つけん。他よりも優れしこと表さん。さなる卑しき願望なれど、そがなくなりしは、人になし。
そも扱い難き願望なれば、容易に消して、昇華(しょうげ)も難し。なれどよき方、伸ばしなば、人の努力もそこから生まれん。
さらなる向上、進化の糧(かて)と、よきに転じて、精進すべし。
なれば無闇(むやみ)に欲求抑え、人より劣ることを望む、さなるは自然と反するものなり。
人は向上、成長望む。なれど人とは比べるなかれ。人と人との違いなど、あってもなきが同然のもの。
先ずは己の目標見定め、それに向かいて、歩めばよからん。
人との差異を比べるなかれ。いずれが優(まさ)る、いずれが劣る。さなる下らぬ競争は、狭き人間尺度のみ。
神の目からは同じもの。神の測るは、異なる尺度。
人の真の価値を測るは、神の御心 適(かな)うか否か。神への感謝の厚きか否か。人への優しさ、深きか否か。
それのみ測りて、見守らる。
なれば愚かな浅ましき、比較は慎み、敬虔なれよ。たとえ人から讃(たた)えらるるとも、驕ることなく、謙虚であれよ。
この世の成功、勝利、繁栄。人には価値あるものならん。人の称賛得るものならん。
なれど心の貧しくば、心の行とはならずして、かえりて心を汚しゆくのみ。
最も重き大罪は、神への感謝を忘れぬること。
己独りの力と過信し、この世に生かさる生の意味を、誤りしまま、死を迎えなん。
人と人との闘いは、低き次元の闘いならん。勝ち負け、下らぬ争いなり。
いかにこの世で最も強く、偉くなろうと、神には及ばぬ。
まして人とは衰えゆくもの。一夜の栄光、勝利ならずや。
神の真の栄誉を受けよ。
永久(とわ)に輝く神の み光。
褪(あ)せぬことなき金色(こんじき)の、神の祝福、身にまとえ。
神の祝いし清き心を、浄めることのみ、一途(いちず)に願えよ。
その後ならん、この世の名誉。
なれば始めに名誉を願うな。名誉称賛、尊敬は、後から生まれ、付いてくるもの。
始めに求むるさもしさは、かえりて侮蔑(ぶべつ)の素ならん。
ただただ謙虚に、勤勉に、己の定めし目標向かいて、精進努力の支えとするべし。
さなりて努力が結ばれて、一つの目標達成しなば、次なる目標定むればよし。
さにて一段一段を、気長に昇りて、昇華を進めよ。
権利、名誉を求むるなかれ。そは目標ならず。昇華も適わず。かえりて汚れを増すものなれば。
さにて、本日、正しき名誉欲について、教えたり。これから後にも努力せよ。なれど名誉のためならず。
全ては神のためなれよ。さにて。
二〇〇〇年五月二十八日 人口増加
神から人へ。人から神へ。
神への思いを高めてゆけよ。人間心の狭きになく、広き愛にて、救いてゆけよ。
迷える衆生の多かれば、これから後にも働けよ。人とのご縁を広げてゆけよ。
知らぬ者との輪を広げ、さらに強めて、結びてゆけよ。多くの人の努力と献身。
そにより神は、救いを許し、最期の猶予を伸ばしなん。
神への祈りを高めてゆけよ。高き祈りの神へ届かば、必ず神は唱和され、人の努力を喜ばれん。
人の努力は何よりの、神にとりての捧げ物。金銭物質、神は求めず。ただに望むが、人の精進。
なれば応えて、示してゆけよ。真の献身、努力の姿を。さにて本日何を問うや。
(人口がこのまま増えてゆけば、地球の食物は不足し、大飢饉(だいききん)が起こると思われます。
そうした人口の増大を 防ぐには、どうしたらよいのでしょうか)
そもまた無駄なる問いならん。人口増加はめでたきことなり。
なれど愚かな人類の、勝手の欲望さらに増し、我欲の奴隷の多き地上よ。
人口増加に問題あらず。人は我欲をなくせよと、自然の警告、通告ならん。
一人一人が我をなくさば、今の増加に問題なし。問題なるは、人の我欲よ。
他を征服し、勢力伸ばさん。支配し、破壊し、領土を広げん。さにて地球の環境汚染、資源の濫伐(らんばつ)、濫用浪費(らんようろうひ)。
恐ろしきことは、さなる我欲よ。歪(ゆが)み狂いし価値観、基準。今の地上の限界を、踏み越え、まさに絶滅の危機。
なれば人口問題を、解決するは易きこと。なれど難(むずか)し、今のままには。神の警告戒告を、嘲笑、無視する者ばかり。
人の増えなば、さらに謙虚に、互いに譲る優しさ必要。さなくばいつか奪い合い、争い、相手を押しのけん。
弱きを滅ぼし支配せんと、この世に残るは我欲の強く、武力ばかりの亡者のみ。地球の最悪、最期の時なり。
いずれも滅びて、何も残らず。住める自然も壊滅せん。
真の勝利は昇華のみ。この世の勝者は敗者なり。魂汚して救われず、気付かぬままにて、あの世に戻らん。
なれば地上の現界の、諸悪の根源、根幹は、自ずと明瞭、明白ならずや。
己の心の我欲を捨てて、真の正しき基準を持ちて、神の前にて恥ずることなく、真摯(しんし)に生きる姿のみ。
さなくば何(いず)れは終わりを迎えん。そもまた止(や)むなき人の選択。人の選びし最期ならば、神にも救いは不可能ならん。
人よ気付けよ、目を開けよ。目前にある危難の時を、ただ何もせで、果てゆくや。
それとも一人も努力して、救わる道を探るのか。
残されし道は一つのみ。他にはなきを、何故悟らぬ。遅れて悟るも、元に戻れず。そのとき気付くも、早空(はやむな)し。
人口問題、食料飢饉、全ては一つの循環ならん。一つのみにて解決ならず。
一つを正すは、全てを正せよ。一人二人の改俊(かいしゅん)になく、全ての者が悔い詫びよ。
さなりて悪の循環断ちて、善の波動に改むべし。今このままに堕ちゆかば、地上の地獄の現出せんを。
なればこの世を正すため、人の祈りを広げゆけよ。
この先何の起こるとも、慌てず迎えよ、覚悟せよ。
来たる最期の瞬間を、全人類と迎えるか。それとも救われ、再生し、新しき世を築けるか。
答は全て、内にあり。己の心を照らし見るべし。
さにて本日、人口問題、地球の救いを教えたり。易しきことほど難しきもの。
日々の行さえ続け得ぬ、弱き心が滅亡早めん。さにて。
二〇〇〇年五月二十九日 地球の次元
神から人へ。人から神へ。
神から人へのお伝えは、最早(もはや)終わりて何もなし。心の迷いの消えゆかば、次なる霊行、準備急げよ。
神から人へは悲しみばかり、嘆きばかりの募(つの)りぬるかな。何を伝えど、広がらず。何を教えど、行わず。
そなた一人の霊行ならぬぞ。人に広めてこそ霊行。そなた一人の昇華のために、神の教える真理になければ。
なれば急ぎて、伝えてゆけよ。努力惜しまず、時間を惜しめよ。猶予の期限も近づきぬるを。
地球の危難を救えよ、人よ。人の全ての真の改心。神への感謝の復活を。
神に捧げよ、真の帰依を。与えし生の全てを返せよ。
生ある限り、神に仕えよ。命の全てを神に捧げよ。神の与えし生なれば、神に返すも理(ことわり)ならん。
その時浄めて、元のまま、無垢なる魂、神に示せよ。さにて本日、何を問うや。
(地球は最も次元の低い星と聞きました。その原因は何なのか、どうすれば次元を高めてゆけるのでしょうか)
さても根本、基本の問いなり。これより後の立て替え直しも、次元を高めるためなれば。
先ずは最も大きな原因、そが心なり、魂ならずや。人の我欲が全ての大本。人の欲望 限りなし。
人より己を富ませたし。人より多くを手に入れたし。人より偉く、人より強く。人を支配し、束縛したし。
さなる欲望 発達しぬれば、やがては戦争、権力闘争。人を支配す王座を争い、豊かな恵みを奪い合い。
なればこの世に溢るる恵みも、一部の人間独占せり。貨幣を発明、流通させて、貨幣が全ての基準となり果つ。
人は生まれて死ぬまでに、いかほどあらば生きられようか。一生使いて余れるほどの、自然を神は与えたり。
なれど強欲(ごうよく)、貪欲(どんよく)なるかな。無惨(むざん)に荒廃、破壊され、再生危うし。絶滅近し。
無限の慈愛を浪費して、枯渇(こかつ)寸前、不毛の大地よ。神の嘆きもむべならざるや。
人が自然と調和して、動植物と共存せんよう、神の創りし地球、宇宙よ。なれどかくまで疲弊(ひへい)しぬれば、
地球は最期を自ら招かん。
人の罪なり。積年(せきねん)の罪。禊ぎ切れざる永年の罪。人の我欲の結末なれば、神も救えぬ、悲しき最期よ。
なれど一部の目覚めし者が、今この時の危急に気付き、人類全ての救済賭けなば、神は喜び全てを許さん。
人の愛(いと)しき努力と献身。一人の努力は小さかるとも、やがては広がり、地球を救わん。
なれば神は望みを捨てず。一部なれども、全てに等しき。一人たりとも、最期まで、見守り、力を、光を与えん。
心ある者、悟りし者よ。今は少なく、困難なれども、今の努力が礎(いしずえ)となり、必ず地球は甦らん。
夢を捨てるな。失うなかれ。諦めし時に、全ては終わらん。神の願いを最期まで、忘るなかれよ。叶えてくれよ。
神の切なる思いのままに、人に伝えん。届けてくれよ。神の自(みずか)らなせぬ業(わざ)なれ、人が頼りの最期の今よ。
神の願いを、託せし希望を、最期の祈りを、伝えてくれよ。
日々に終わりは近付きぬれば、全力尽くして、捧げてくれよ。人の誠を、献身を、神は望まん、最期の時まで。
さにて本日、伝えぬること、よく噛みしめて、納めてくれよ。今の事態の根源を、今正さずば、全ては消えなん。
そは心なり。忘るなかれよ。さにて。