二○○○年一月二十九日
神から人へ。
神から人へ、多くの教えと、宇宙の原理、自然の摂理と、生の根源、生き物全てを司(つかさど)る、神の存在、神秘と奇跡。
それら全てが神の経綸(けいりん)、神のご意図とご意思に従う。
人間学問、人類の知恵、人の測れる尺度に適わぬ、宇宙真理と一体なるもの。
なれば人は無理を承知で、神の心に添わんとしてみよ。神の御心(みこころ)、尊き情けの、誠溢(あふ)るる永遠の愛。
人は神の子、神は親。
育て守りて成長を、見守り育み、待ちて喜ぶ。
人の成長、発達が、神には嬉しく、至高の幸せ。なれば人は心して、神に示せよ、己の成長。
魂汚さず清らに保ち、己の利害に明け暮れず、何が最も尊きかを、自ずと知りて、迷うことなし。
さなるまでにも成長し、神のお役に立たんと勇む、子らの健気(けなげ)な誠の思いを、祈りの姿を、神は愛(め)でなん。
神の思いをかくまでに、喜び捧げて奉(まつ)らんと、人は忍耐努力して、神に仕えよ、使われよ。
忍耐努力は人の道。人の本分わきまえて、地道に歩めよ、一歩ずつ。いきなり神の心に近づく、さなる願いは空しき願い。
先ずは初めの一歩から。あやまつことなく進みゆかば、自ずと見えなん、一つの頂(いただき)。
焦り、慌てて、先を急げど、返りて道は険しくなりなん。急ぎて何の得もなければ、ただじっくりと歩を進めん。
ゆっくり歩む者にこそ、人生の意味、真の価値が、表れて来ん、見えて来(こ)ん。
神は急がぬ、間違いなくば。道の誤り、それさえなくば、神は遠くに見ておられん。
人は神なり、原初の昔。
人と神との境は小さく、人も神と変わらぬ姿、変わらぬことばを話しておりぬ。
その頃、人は魂も、神からもらいしそのままに、清く透きたる光る玉なり。
なれば人は容易に理解し、容易に伝えて、神と交流。親交賜り、交流深めし。
神と人との交流は、宇宙の波動と調和して、この世を浄め、この世を創る、ことばの波動となりて広がる。
なれば人はこの世の初めに、神を助けてこの世を創り、この世を始めし最初の生命。
神の力を頂きて、ありがたきことばを理解して、神のご意図を直接聞かされ、神のお役に立つことを、人は喜び、自ら捧げぬ。
古き時代を懐かしめども、時は戻らぬ、帰り来(こ)ぬ。
今一筋に進みゆくは、今の地上の立て替え直し。
かつてなきほど大規模の地震もあるらん、爆発あらん。なれど残すぞ、清き魂。
たとえ現世の命は失い、肉体滅べど、そを恐るるな。必ず次に、地上に下ろして、神の使いと み役与えん。
今ある生も仮の命。真の命は、魂は、滅ばず消えず、失われず。
必ずあの世に引き上げられて、神のお役に立つために、修行続けて、魂禊(みそ)がん。
あの世もこの世も、修行は同じ。神の御霊(みたま)を能(あた)う限り、浄めることのみ、それのみなれば。
人の想念、思想、感情、人は曇りを深める程に、神の心と遠ざかり、真の声に耳ふたぎ、神の姿に目をそらし、
人の浅学、学問知識、そに頼りゆき、迷妄深めん。
なれど気付けよ、己の限界。神に及ばぬ無力さを。人間心に挑みても、宇宙の神秘は謎を深めん。
遠くに見えても、星は一瞬。光を送りて、地上に届けん。なれどそはまだ小さき不思議 さらなる奇跡は生命なるを。
一つのことばの波動からさえ、神は命を作り出す。
一つの命の成長も、人には解き得ぬ奇跡ならずや。命の育成、魂の発達、全ての奥義に、光あり。
光のなくば、命さえ、生まれず、育たず、この世もあらず。
光の波動にことばの波動、魂の波動と全ては同じ。
神の み力その根源は、波動の元なる光なり。光現れ、波動となりぬ。
波動は神の御心表し、遠くに近くに、波動を伝え、命を作りて、そを育てぬる。
神のことばも波動となりて、命を育み、そを浄める。
ことばは神の御心なれば、神の祈りのこもりたる、人への願い、そのものなるを。
さにて人類一人一人が、神の願いを顕(あらわ)せる、尊き魂、清らかならん。
なれども人が、我(が)を持ちて、神の心を見失い、神の波動に外れきて、ついには波動も失えり。
神の波動を失いし、魂ならば、そは救われぬ。一度の生命、甦り得ぬ。
神は物さえ魂与え、物の役割与えたり。神の心に添うものは、神の力で残さんとさる。
なれど心にそぐわぬものは、神は滅ぼし、抹消されなん。
全てが神の意を備えたり。適わぬものはやがては消えて、別なるものの魂となる。
なれど神の心に適い、神の心を顕すものは、必ず残して、再び生まれん。
人間全てが神の心を備えて生まれ、育ちしなれば、必ず神は目覚めさせん。
ことばを伝えて波動を送り、波動を広げば、そも可能なり。
神のことばは波動となりて、心の奥まで浄めゆき、浄まりし魂は甦り、神の古代の波動に戻りて、高き波動をさらに高めん。
高め高めん、浄め浄めん。強め強めん、この上なきほど。
今この時に、命の限り、祈りの限りで、神は伝えん。
ことばの波動を大切にせよ。
低き波動に触れるなよ。己の波動も低まりなん。
卑しき想念、胸から祓(はら)えよ。波動も衰え、絶えぬるなれば。
波動の高く、強き者ほど、神はさらにも波動を送らる。
波動を広げる人を増やせよ。尊く清き、魂の者。
波動を伝えるみ役を果たせよ。今はそれのみ、それあるのみ。
今を遅れて、し損じなば、地上人類全てのものが、再び復活再生せぬを。
神の心を察するならば、少しも休む暇などなからん。
ただひたすらに、生を生き、神の み役それのみにて、生を終えなば、神は憐れみ、愛しく愛でなん。救いなん。
神の心を第一に、己の都合は二の次に。思えどなせぬ、行えぬ。
先ずは大切、己の生業。浮き世のしがらみ、付き合いが、己を縛りて、支配せん。
さなるときにも、忘るるな。己の み役の重大さ。
他にはなせぬと神の選ばば、神の期待に応え奉(まつ)れよ。
神の選びし魂なれば、人は全てをかけても果たせよ。
中途半端の思いは要らぬ。なすかなさぬか、二つに一つ。躊躇(ちゅうちょ)を許さぬ厳しき選択。
なれど誓いを捧げて神に、み役を願わば、神は使わん。
ときに厳しく、甘え認めず、怠け諌(いさ)めて、叱りつつ、神は感謝を伝えなん。
神の嬉しき親心。人の一人も神に帰依(きえ)して、己の忠誠、真捧ぐを。
神は待ちわび、待ち暮らしたり。人の魂の甦り。 今ようやくに目覚めが始まり、広がりゆくを、喜び見守る。
神は遠くにあるでなく、人の奥の魂の、底にて眠り、待ちこがれぬる。
早くに波動に起こされて、魂浄める み役果たさん。一人も多くの魂に、波動広げる手伝いせんと。
なれば心を決めて働け。優柔不断はこれより許さぬ。
神の み役を課されしことを、喜び、感謝し、素直に従え。
神を真の親と慕いて、ただひたすらに忠孝尽くせよ。
さにて。
二○○○年一月三十日
神から人。神から人に、多くの恵みと多くの導き。
そにて人を救い、人を富ませ、人を助けて養い育み、神の慈愛の限りをもちて、創りしものが人間なるを。
いつしか人は、神から離れ、神のご意図に最も遠く、最も汚れし存在となる。
何故(なにゆえ)かくも、汚れて堕(お)ちぬる。何故かくして、魂汚す。
汚れも見えぬほど汚れ、雲りし目には何も見えぬか。
禊ぎをもちて気付かせん。苦難与えて、悟らせん。さなる願いと祈りの行も、人には恨み深めるのみ。
神は人さえ、汚れなくば、この世の立て替え立て直し、この世の終末、始められぬを。
今この時に、ようやくに、神は始めの経綸(けいりん)よりも、遥(はる)かに厳しき立て分けを、遥かに激しき天変地異を、起こして成就、全うせん。
なれども一縷(いちる)の望みあり。一条の光、希望の灯火(ともしび)。
そは人の、目覚めて神に帰依(きえ)奉(たてまつ)り、神に戻りて、委ねんことを。
厳しき洗礼、苦しき禊ぎ、辛き修行は、神は求めぬ。
ただ安らかに、穏やかに、素直な真の感謝の思い。それのみ求めん、それのみ欲せん。
人よ、助けよ、神の願いを。助けて手伝え。力を貸せよ。
神は今こそ、人に助けを、乞いて願わん、心の奥より。
人の真の改心と、神に戻らん魂の、清き祈りのことばこそ、神は望みて、願わるる。
今の地球の窮状に、神は心を傷めたり。
病みぬる人の心と魂。疲れ衰え、輝きなくし、道失いて、迷える魂。
光を与えん、受け取れと、神は今日まで、呼び掛けて、励まし、光を与えたり。
なれど、気付かぬ、感謝せぬ。
おのが目先の苦しみばかり、不足ばかりに目を眩(くら)ませて、人自らの努力は皆無。
気付けよ、人よ。目覚めよ、人よ。
同じことばを繰り返せども、人には聞こえず、悟られず。
なれば最期(さいご)の機会を与えん。神の万策、力も尽きぬ。
人に任せん。預けて委ねん。神も今しばらくは、控えて眺めん。人の力でいかほどまでに、人自らを救えるものか。
神の望みは、まだ終わらぬぞ。
たとえ手を引き、傍観(ぼうかん)すとも、心は、思いは、人の側(そば)にて。
人を離れず、寄り添うように、目覚めし人の魂に、思いを送るぞ。受け取れよ。
ことばを、力を、光を、恵みを。全て託すぞ、神の子たちよ。
神の心とことばを解する、清き魂、尊き魂よ。神の願いはまだ衰えぬ。さらに強まり、高まりぬるぞ。
人類創生、何億年。光の一点現れて、神は命と定めたり。
全ての素なる光の点よ。神の祈りを表す命よ。
神の祈りを込めて創らる、一つ一つの光の点に、魂分けて、命吹き込み、人や動物植物と、神は次々、形を定めり。
一つ一つの生き物に、一つ一つの役目あり。
人はこの世の頂点に立ち、全生物を治めるように。なれど、この世を汚さぬように。
この世の秩序や、自然摂理を、乱さぬように、壊さぬように。
かくも大きな期待を込めて、神は人に最も多くの、恵みを与えり、備わせたり。
なれども人はあやまちて、いつか恵みを誤り使う。
自然万物のためになく、己の利益のためにのみ、神の恵みを浪費乱用。
人の欲望限りなし。
いつか地球を滅ぼさん。やがては生きとし生ける物、全てを破壊し、絶滅させん。
神は恐れて、今ようやくに、腰上げ、立ちて、采配(さいはい)振るわる。
なれど再び、人に預けん。預け託して、任せてみなん。人の最期の努力を試さん。
神の心に残れる希望を、最期の祈りを、人に伝えん。 信じよ、受け取れ。読み解き、興せ。人に広げて、暗きを照らせ。
光の速さで、伝えゆけ。人の全ての救済を、思う祈りを高めゆけ。
光の速さも、力の強さも、神は与えん、思いのままに。祈り念じよ。日々に行じよ。
なれど己が一人にては、何も興(おこ)らぬ、何も変わらぬ。
先ずは家族へ、隣人へ、光を伝えて、書記を広めよ。
急ぐなかれよ、慌てるなかれ。なれど怠り、怠(なま)けるなかれ。
神の仕組みは図らずも、最適の時を選びて起こらん。
ただ積み重ねよ、日々の精進。奇跡は起こりて、人を救わん。
焦り慌てて、騒ぐ者ほど、思いは軽く、行い足らぬ。
先ずは構えて、対峙(たいじ)せよ。何があろうと引くことなく、恐れず向かえよ、泰然と。
神の光に守らるるを、信じて待てよ、悠然と。
この先幾つの試練困難、あれど乗り越え、打ち勝てよ。
神のご守護と導きを、賜(たまわ)ることへの感謝深めよ。
神の願いを預けて託さん。さなる尊き魂に、高めて浄めよ。自ら禊ぎて。
全ての祈りは人へと通じん。
神から人への願いは一つ。
今この時を、無事に越え、新しき世まで、生きて残れよ。
次なる御世(みよ)を担うるような、汚れぬ魂を取り戻せ。
日々に欠かさぬ祈りと感謝を。
み役賜る喜びを、神に捧げよ、奉(たてまつ)れ。
人の信仰、宗教問わず、人は集まれ、まとまれ、手を組め。
下らぬ己の信念に、拘(こだわ)り狭めば、力は萎(な)えん。
今なればこそ、境を取れよ。些末(さまつ)な違いにいがみ合うより、正しき道のみ追究せよ。
いずれも人知の浅はかさ、愚かさ表す、争いなれば。
神の真理を、宇宙の原理を、心に観じ、知る者は、何も恐れず、うろたえず。
ただ任せるのみ、委ねるのみ。
心は寛く、穏やかに、終日(ひねもす)変わらぬ大河の如(ごと)し。
さなる魂まで、磨けよ、人よ。
さにて終わる。
二○○○年一月三十一日
神から人へ。
神から人へ、教え残せることばもわずか。後は広めを、待つのみなるを。
今早やここへ、ようやくに、たどり着きたる思いもさらなり。
我等神から人へのことばも、ようやく人へ、広まりつつある。そを喜びて、安堵(あんど)もしぬる。
なれどまだまだ 道遠し。まだまだし残し、やり残し、伝え残ししこともあるなり。
なればまだまだ気を緩めずに、最期(さいご)の仕上げをして戻りなん。
神世の人のことばは清く、神のことばのそのままに、清き音にて、爽(さわ)やかに、鈴の鳴るよな響きあり。
神世の人の心は清く、透き通りたる水の如(ごと)くに、さらさら流れて留(とど)まることなし。
神世の人の心の奥には、眠らぬ神の住める宮あり。宮の奥には宇宙へ通ず、永き道あり、扉あり。
扉を開くは心の清く、素直き魂のみ、み役の者のみ。
み役を賜り、扉を開けて、神との通信交信するは、清らに汚れぬ古代宇宙の、遥(はる)かな星より訪れし者。
み役賜り、神と交信。人と神との間に立ちて、神との交信 介(かい)する者は、古代の神の直接の、御霊(みたま)預かる魂のみ。
神の心を直接解し、直接ことばを人のことばに、人の目に見ゆ文字に換(か)う、御霊はそなた、ひふみともこよ。
昔の神に愛(め)でられて、昔の神に使われて、よくぞみ役を果たし来ぬ。今ある幸(さち)を喜べよ。今のみ役を尊べよ。
神の み役を十二分にも、果たして戻れよ。神も待つなり。
神の み役に応えて示し、神の恵みを一身に受け、さらに魂、高めゆけよ。
神の心に適うよう、神の恵みに応うるように、ただひたすらに行を積め。
今生(じょう)世界の、一代限りの、み役と思うな。偶然になし。
神に使われ 生き得る人の、多くは過去にて、功績のあり。
神に仕えて、よく働きて、神を手伝い、助けし者が、この世に生まれて、新たな み役を、賜る定めが、神仕組み。
神の仕組みに適うよう、さらに高めて、浄めてゆかば、次なる転生、再生も、容易に進み、精進進まん。
次なる世にも み役あり。修行もあるらん、禊(みそ)ぎもあらん。
今と少しの変わりもなけれど、影日向(かげひなた)なく、よく励め。
神は全てをご覧ぜらるれば、心の奥底、曇り偽り。何でも見通し、見抜かるる。神欺(あざむ)くも、悪あがき。
神は時空の隔(へだ)たり越えて、人の心の壁までも、容易に見通し、全てを悟らる。
人の心の嘘も曇りも、神の心眼(しんがん)、千里眼(せんりがん)、祓いて見透かし、偽り見破る。
なれども責めるは、神の御心(みこころ)、ご意図にそぐわぬ。人の善悪。
人の裁きや法律や、刑罰制裁、神は嫌わる。人には人を裁けぬ道理。全てが汚れる罪人なれば。
いずれが裁き、刑に処す、権利のあるや、資格ある。神の前には全てが罪を犯して生くる、罪深き者。
なれば他人を責める権利も、咎(とが)める資格も、許されず。人本来の姿に戻らば、何の驕(おご)りか、慢心か。
いつの時なる。人が神に代わりて、人に罰あたえ、ときに命も奪うる地獄。
人の上には、人はなし。人の下にも、人のなし。全てが平等、神の前には。
いずれも哀(あわ)れな、ひとひらの、雪より軽く、儚(はかな)き命。互いが互いを尊重せねば、すぐに滅びて、死に絶えぬるを。
野蛮な戦争、紛争(ふんそう)、殺戮(さつりく)。人の正気は、理性はいずこへ、失われしか、捨て去りぬるや。
まだ残りしか、人の正義は。平和を尊ぶ 心はありや。
助かる術(すべ)はただ一つ。
順序秩序を第一として、正しき道徳、人の道を、歩む導き、光の標(しるべ)。
神の定める法(のり)に従い、人の法律、規則を離れ、自然摂理に、調和し生くる。
本来易かる生き方なれど、今のこの世の濁れる魂には、自然も、宇宙も、人から遠く、なきが如(ごと)くの惨状(さんじょう)なるを。
人も自然の一部にて、自然に生かされ、養わるるを、いつしか誤り、勘違い。
人が自然を支配して、自然の循環、運行を、己の勝手な利益に合わせ、作り替えたり、乱したり。
さにて自然の連鎖も崩れ、宇宙原理も狂い始めん。
戻せぬ逆行。返らぬ損失。人の最も大きな罪ならん。
単に互いが憎み合い、傷つけ合うは、まだ軽き罪。
人が滅ぶも因果応報。なれど許せぬ。見捨てておけぬ。
神の創りし全(まった)き自然を、宇宙を崩壊、破滅に追い込む、人の狂気の暴虐(ぼうぎゃく)残虐。
この世に神のない如く、人を惑わす学問、科学。全ての神秘を実験にて、証明せずば、認めぬ傲慢(ごうまん)。
神の創りし自然の幸をも、化学薬品、人工設備の、実験室にて、作らんとする。
何故(なにゆえ)神の与える恵みに、感謝し喜ぶ 心失(な)くしぬ。
人の科学が、医学が、技術が、神を超えると妄信するか。
いずれの時にか人が神を、作る日来ると、信ずるもよし。
なれど、今ある人の力に、知恵にてなせることの小ささ、限界知らば、迷いも醒(さ)めなん。
己を謙虚に見直せよ。
今の己の危うき状況、少しの遅れも許されぬ、緊急事態を、早く気付けよ。
後に控える断崖絶壁(だんがいぜっぺき)。前には火の海、燃え広がるを。笑い戯(たわむ)る惚(ほう)けし者よ。
今こそ醒ませ、永き酔夢(すいむ)よ。
悪しき夢より現実を、しかと見据えよ、勇気を奮いて。
今なら逃げる術(すべ)もあり。闘い、あらがう道も残れる。
全てを諦め、自らを、地獄に落とすな。粗末にするな。
神の尊き魂を、かくも安易に、捨てぬる罪の、深さを恐れよ、悔い詫びよ。
最期の祈りを、神から人へ。
教えも終わりに近付きぬ。
なれど終わらぬ、人への思い。深き慈愛と、人への願い。
いよいよ終わりと、最期と伝え、終わらんとして、終わり得ぬ。
神にも迷いの、苦しみの、切なる思いの、あるを知れ。
辛き選択。厳しくあれと、思いてなせぬ、親心。
子を突き放し、残る者のみ、救うと言いつつ、また湧き上がる、不安懊悩(おうのう)、惑乱混迷。
まだ決めかねる、最期の時を。残さぬ魂と救う魂。
後(のち)の世にても、もう一度、残して試すは、適わざるや。
今一時(いっとき)の苦しさを、辛さを量りて、神を助けよ。
神の脆(もろ)さを、支えよ、人よ。
神の強さを保たんために、人の真の報恩捧げよ。
今の神には人の真が、真の祈りが、何より尊し。
神の心を忘れず思い、胸にて育め、神への思いを。
片時(かたとき)たりとも人を忘れぬ、厚き慈愛に比ぶれば、人は尽くせぬ、感謝報恩。
さにて終わる。
二○○○年二月一日
神から人。
神から人へ、伝え残せしことばの数々、思いの全てを、今ようやくに、伝え下ろせり、書き残させて、神の心も平らかなるを。
今人に、告げて戻らん。神から人へと、伝えておくべきことを終えなば。
神から人への思いの全てを、一つ一つを忘るなかれよ。
一語一語に思いを込めし、神の尊き御心を、表し意味を伝えぬる、ことばの奥の神の神意よ。
人にはなかなか読み解けぬ、神の思いの奥の深さよ。
容易にわからぬ神の御心、真の願いと、思いの高さよ。
人にもわからぬ願いはあれど、人に伝えて後(のち)のため、後に生まるる生命、魂、その導きと、標(しるべ)となるらん。
人には測れぬ神の御心。神の経綸、ご神策。
人間人知に解き明かさんと、一生かけれど、一つも解き得ぬ、神秘の数々、奇跡の不思議よ。
尊き思いも、高き心も、清き願いもそのままに、今こそ働け、神の御為(おんため)。
人には人の為(な)し得ることが、神にも為せぬ業(わざ)もあるなり。
人の病を癒さんと、薬用いて、医学に侍(たの)み、人体宇宙の根源を、汚し狂わし、乱し惑わす。
人の幼稚な学問宗教。人をますます愚かに留め、真の知恵から遠ざけ迷わす。
神の嘆きもむべならざるや。
せっかく賢く、清らかに、尊き魂与えたるに、余計な猿知恵 悪知恵ばかり、増やして真理を、離るる愚昧(ぐまい)よ。
汚れぬ魂、心と肉体。それのみあらば、不足なく、欠けたる不便も、不満も抱かず、生を生き抜き、全うせんを。
無駄に知識や知恵増やし、真の真理や原理摂理を、知らずに生きて、老いゆくなかれ。
生きて甲斐あるみ役賜り、己の生業学業に、専心、一途に努めることの、いかに尊き恵みか知れよ。
人にも波あり、好不調。
ときには神の慈愛さえ、己の責任重荷に感じ、神から離れて逃れたし。
なれど離れて、何も変わらず。己の み役も、霊行も。
なれば離れず、果たしゆけ。神の願わる真の霊行。
真実真理に近づけよ。遠回りすは、時の無駄なり。
時も命も大切にせよ。
二度と巡らぬ一期(いちご)限りの、神の恵みの生なれば。
今の命を全きまでに、使い果たせよ、燃焼し尽くせ。
全てを委ねて神に預けば、神は示さん、最適の道。
人が真の人生を、生まれて死ぬるの短き間に、なすべき行を積めるよう、神は計りて、仕組まるる。
仕組みに任せて流されて、なれど己の最善を、尽くして生くる人生ならば、神の恵みもいや増さん。
己の頑固な理想、妄想。囚(とら)われ、拘(こだわ)り見失う。真の理想の、神の み役を。
現世の出世が、成功が、雲らし惑わす、価値判断。
あの世に戻らば、魂一つ。裸の心の、それのみなるを。
いかに禊ぎて、汚れを取るか、執着取るかの、修行なり。
返りて、迷妄深めゆかば、見えぬ修行は、厳しさ増さん。
神の心を開けよ、人よ。
神の心の奥底にある、人の至高の魂見えなん。
汚れぬ尊き光に包まれ、さらに自ら周囲を照らす。
眩(まばゆ)く明るく、目も眩(くら)むほど、光は強く、波動も高し。
神の御心そのままに、人に恵みをもたらす光よ。さなる魂、心を持てよ。
神の心を代わりて表す、人の奇跡に、神を見付けよ。
今一度(ひとたび)の神の闘い。
人の心の魂の、奥に眠れる神を目覚ませ、波動送りて、奇跡を起こさす。
神の最期の賭けなれば、人もこぞりて神を助けよ。
この世を救うか、壊滅さすか。苦悩の選択。後退ならぬ。
神の定める方角へ、矢よ飛んでゆけ、的を射(い)よ。
狙いに迷い 狂いのなくば、神のつがえる矢はあやまたず、必ず射なん、目標を。
なれど、神にも迷いあり。
多くの悲しみ、困難の、悩める年月、苦難も多かる。
悩み、苦しみ、自らに、決断しかねて、迎えし夜明けよ。
幾千、幾万、幾億の、年月、昼夜の繰り返し。
神の苦しみ悲しみも、同じ数だけ、積み重ね来る。
なれど明けざる、人の夜明けよ。
混迷、混乱、狂騒、狂乱。
人の世界に幅を利かすは、理性道徳、秩序にあらず。
さらに増えなん、迷走、暴走。
なれども夜明けに希望託さん。日の出と共に、悪夢も醒(さ)めん。
人の無謀も妄動も、やがて治まり、平静ならん。
神の祈りもそれのみなるを。
人の回復、命の回生、神の力の復活を。
待ちに待ちたる、命の夜明け。
地球人類、恒久の、神の世界の降臨を。
命栄(さか)えて、神を讃(たた)える、栄(は)えある世界の始まりを。
神の願いを胸にしまえよ。
必ず夢は現実に。
神の想いは夢想にあらず。
神の想いのそのままに、地上にいつかは顕(あらわ)るる、未来世界の予兆なり。
今生(こんじょう)世界の次元の低き、今しか見えぬ哀れな魂よ。
未来世界を知りたくば、神の心に占えよ。
神の心は今の地上の、自然破壊に、環境汚染、天然資源の濫伐濫用(らんばつらんよう)。
地球の病みぬる姿を見よや。
目にも明きらか、疑い要らぬ。
瀕死(ひんし)の地球の今こそが、人の未来の鏡ならずや。
軽く思うな、侮(あなど)るなかれ。
既に始まり、矢は放たれんとす。
地雷を踏まぬ幸運占う、神仏頼みの生になく、自ら地雷を減らさんと、己を挺(てい)して捧げる勇気を、神は歓び、称(たた)えなん。
さなる未来の種人(たねびと)よ。
未来は照らさん、汝(なんじ)の道を。
光を示して、導かん。人の命の幸(さきわ)う世界へ。
さにて終わる。
二○○○年二月二日
神から人へ。
神から人への 神の教えも、残るはわずか。伝え終わらん。
なれども続かん、霊行、心行。
一つの区切り、境目なれど、これよりさらに、時は厳しく、苦難を極めん、困難増さん。
恐れず進めよ、霊行の道。神へとつながる一筋の道。
神のみ手にて抱かるる、時までわずかの辛抱なるぞ。
それまで耐えよ。忍べよ、苦労を。
何の苦労か、これしきのこと。
過去の先人、偉人に倣(なら)えよ。全てにそれぞれ困難ありき。
皆それぞれに乗り越えし、山あり、谷あり、峠あり。
不満漏らすな。不平を言うな。言わば負けなん、己の闘い。
人それぞれの障害を、越えて乗り切り、ようやくに、手に入るものこそ、尊けれ。
容易に手にし、所有せる、金銀財に、真の価値なし。
つまらぬ名誉や権力を、真の価値と追い求むる、今の世の中、世相は狂えり。
外見虚飾に飾りたて、流言(りゅうげん)卑語に踊らさる。
ことばの魂、ことばの祈り、ことばの力を失いて、今行(ゆ)き交(か)うは、虚しき空音。
昔宿りし魂も、今は抜け去り、抜け殻なるを。
光の強さも今はなく、深夜の街灯、それのみなるを。
昔に返し、時間を戻し、始めの生の輝きを。
命の喜び、光のきらめき、恵みに捧げる感謝の祈り。
神の心を残さず聞きて、漏らさず書けよ、己のことばで。
神の手伝い、身を捧げ、たとえ死ぬるも恐れずに、次なる生を、復活を、信ずる素直さ、単純さ。
時に愚かと嗤(わら)われて、誹謗中傷(ひぼうちゅうしょう)、非難受け、さにても闘う魂を、尽くす魂、神は歓ぶ。
人の歴史の幾千年、幾万年の、長さの中で、今より人心(じんしん)、魂が、汚れ荒(すさ)みぬる時代はなかりし。
神の教えも何のその、宇宙原理も畏るることなく、ただ深めるは己の愚蒙(ぐもう)。
神の呼びかけ、必死の叫びを、最期(さいご)に賭けたる人の救いを、人は気付かず、踏みにじらんとす。
神を信じぬ、そもよからん。
神を侮(あなど)る、そもやむなし。
なれど許せぬ、人の驕(おご)りは。
人の愚かな、勝手な欲にて、秩序乱して、運行を変え、宇宙に害毒撒(ま)き散らす、科学に文明、やがては破滅へ。
人の力にのみ侍(たの)み、見えぬ力を畏(おそ)れずに、人知に頼りて、何も祈らず、感謝も忘れて生きるもよけれ。
自ら蒔(ま)きし種なれば、毒の実食いて、果てるもよからん。
今ある世界の根源を、元から断ちて、創り直さん。
最早これまで、猶予(ゆうよ)はならず。
自ら堕(お)ちるは、堕ちてゆけ。自ら離れ、去りゆく者よ。
滅びし後に、悔いても遅し。いかに悔やみて、後悔すとも、後(あと)に戻れぬ時の流れよ。
巡り巡りて、時代は変わり、時の流れは禊(みそ)ぎなん。この世の不浄も、人の汚濁(おだく)も。
この世を覆(おお)いし幾多の悲しみ、苦しみ、叫び、呻(うめ)きに呪い。
洗い流せよ、浄めゆけ。
苦難は去りぬ、嵐とともに。
猛りし暴風、暴雨の跡には、星も瞬(またた)き、安らぎ与えん。
人の繁栄幸福に、無用のものは一切捨て去れ。
無駄な持ち物多からば、溺(おぼ)れて沈まん。浮き世の流れに。
執着、妄想、憎悪に嫉妬。
心の底にて澱(よど)める汚れを、残らず浚(さら)いて、清流にせよ。
何も望まぬ、思わぬ心は、恐れも悩みも迷いもなければ、清く流れて、澱むことなし。
全てが明快、単純なれば、選ぶに迷う 煩(わずら)いもなし。
ただ目の前の課されし務めを、力を抜かず、手を抜かず、平常心にて続けゆくのみ。
人は一つのことをのみ、十二分にも果たすが大事。
多くの才能、才知を誇り、己あやまつ不幸もあらん。
一つのことにて、人生は、過分の恵みをもたらさん。
意味の深遠、道の奥義を、極めんためには、歳月かからん。
太く短き人生よりも、細くて長き人生を。
人には見えぬ価値なれど、心の奥の宝石は、永き時にて輝き増さん。
同じ姿の果実なれども、人工促成栽培は、味も香りも劣りなん。
中身を磨けよ、鍛えよと、ことばは陳腐に、廃(すた)れしか。
今の若者、青年を、酔わす宣伝、広告は、虚飾の甘言、軽口ばかり。
命の価値さえ軽んじて、魂売るに、ためらいもなし。
さなる魂、命の今を、言霊(ことだま)衰え、弱りゆくのみ。
ことばを汚す流行語。言霊宿らぬ、卑語俗語。
かくて地上に蔓延(まんえん)し、さらに広がり、伝播(でんぱ)せん。
健やかなる魂、伸びゆく魂も、侵(おか)され毒され、汚されん。
文明技術の発達が、健康平和に役立つことなく、爛熟(らんじゅく)退廃、腐敗を招く。
虚構の繁栄。偽りなるや。
この世の幸福、安寧を、求めることは 能(あた)わざるか。
人自らの気付きを待ちて、ことばを改め、心を浄め、身を慎みて生き直さんを、望む祈りは、虚しきか。
最期に神は、再生に、人の思いの改俊悔悟に、神の祈りの全てを賭けん。
聞けよ、受け取れ、心ある者。
神の願いを、知る者よ。
そなたも既に逃れ得ぬ、神の み役を賜りし者。
これより後の背信は、さらにも重き罪なれば、心し捧げよ、全身全霊。
中途半端の軽き決意は、蜻蛉(かげろう)よりも、さらに儚(はかな)し。
神に仕えて、お役に立たんと、真の思いの高まりゆかば、神は禊ぎて、試されん。
そのとき負けるな、応えて示せ。己の固く、変わらぬ決意を。
強め、鍛えて、さらに磨けよ。永久(とわ)に輝く真の光を。
夜に輝く月の光も、昼には幽(かす)かに、おぼろげならん。
昼の明るさ作り出す、太陽なれよ。自ら輝け。
さにて、終わる。
二○○○年二月三日
神から人へ。
神から人へ、教え残すもあとわずか。
なれどこの後(のち)なすべきことは、これよりさらに多かれば、怠(なま)けて休むは適わぬことと、心し覚悟し、さらに精進。
次に伝える二つのことは、これより後に人類に、与えて残す神から人への、
最後に伝える最大の神の慈愛の証(あかし)なれば、よく聞き取りて、書き写されよ。
一つは、地球人類のこと。迫り来る日も今日明日のことにはなけれど今からに、構えて備え、心を決めよ。
次に残すは神の御心、秤(はかり)にかけられ、裁かれて、罪を問われて、潔白なるを、正真正銘、示せし者のみ。
一点罪の汚れもあらば、神は禊(みそ)ぎて、罪を消し、清らにならねば、残されぬ。
神の裁きは厳しからん。この世の罪をあの世にて、禊ぐは許さず、今度ばかりは。
神を冒涜(ぼうとく)、侮辱せる者、今すぐ詫びて、許しを乞えよ。
脅しすかしにあらざれば、素直に聞ける者のみ救わん。
神の怒りも悲しみも、幾度(いくたび)越えぬる、山谷を。
峠も越えなん、今ようやくに、心は凪(な)いで、風もなし。
今の決意の固かることを、侮(あなど)り嗤(わら)う、低き魂よ。
哀(あわ)れな末路を送るなよ。
神なき世界の、真の辛苦を、知りなんときには、既に遅かる。
今ある内に、光ある内、神の恩愛大愛に、心の底より感謝捧げよ。
今や何千何万回、同じことばの繰り返し。
なれどさにても、改めず、少しの向上進歩もなきを、神も訝(いぶか)り怪しまる。
人の心の 疎(うと)さ鈍さよ。
神の作りし人間が、最も恵みを備えし命が、何故(なにゆえ)かくも、不足の多きか。
神の心を素直に解し、素直に行う魂ならば、神の思いもすぐ通らんを。
神の心に壁作り、扉を閉ざせる意固地な魂よ。
ことばも通らず、光も入らぬ。
汚れし魂覆(おお)われて、殻の固さを強めゆく。
神の心を知りぬる者は、神を手伝い、助けて捧げよ。
神の力になせぬ業(わざ)、神の力の及ばぬことを、人よ代わりて、働けよ。
人には多くの恩恵が、返せぬほどの恩愛が、注がれ賜り、与えらる。
いつかは報恩報いよと、返さんときは、今なれば、お返しするも神仕組み。
この世に受けし光と恵みを、さらに増やして、お返しせん。
さらに強めて、感謝の思いで、自ら禊ぎ、浄めを広げ、神に代わりて、行い顕(あらわ)せ。
神の思いを顕す者よ。
神の願いを叶うる者よ。
神の祈りの聞こえなば、神に応えよ、行いで。
形に顕せ。音にせよ。文字に記して、広めゆけ。
神のことばも残り少なく、最期の祈りの切なるままに、人に伝えて、終わらんとせん。
残り少なく、時迫り、種人増やすも難かるを。よく働きて、神に仕えよ。
今生(こんじょう)世界の短さになき、遥(はる)かな時を、神に仕えよ。
神に使われ、守られて、生を終えなば、何よりの、真の幸なり、至福なり。
神の望まる魂を、素直に顕し、範(はん)となれ。
理屈理論で人負かす、幼稚な小細工、神は嫌わる。
人には幾多の不条理が、説明し得ぬ不可思議が、あるを認めぬ頑迷さ。
人の作りし学問技術も、一つの神の恵みなり。
人の科学はそれのみの、神の許さる器の中なり。
広大無辺の宇宙を超える、神の力を信じぬ者よ。
後(あと)に悔やみて、神を恨むな。
己の蒔きし種なれば、己が刈り取り、始末せよ。
神の力に頼らずに、独りで何でも行わん。神に祈るも口先のみの、魂抜けし、呪文呪詛(じゅそ)。
神を讃(たた)える心もあらず。神に捧げる感謝もなきを。
救えど救えず、自ら離れ、去り行く魂よ、恵みあれ。
願い望むは、再びの、最期の最期の、悟りの機会を。
改俊悔悟の猶予を与えよ。
悟りの意味に、気付き改め、救わる魂も多からん。
神は見放し、匙(さじ)を投げ、見捨てて見えども、さにあらず。
心の奥には、決断を鈍らす迷い、苦悩あり。
神の心の深奥(しんおう)を、覗(のぞ)いて見よや、懊悩(おうのう)を。
人を救えぬ悲しみは、怒りとなりて、火の如(ごと)し。
燃える草原、剣で祓い、浄めし後に、神は舞う。
神世の神話、作り事。
さも賢(さか)しらに、嗤(わら)わん者よ。
話の底には真実あり。真実真理はことばの裏に、ことばの奥こそ秘められたるを。
そを読み解けよ、心のことばで。
言霊(ことだま)解せよ、魂で。
古代人らの労苦を量れよ。後の今世(こんせい)、現世(げんせ)のために、ことばに託して伝える意味を、心で推(お)せよ、虚(おもんばか)れよ。
古代の人の伝えたきこと、残したきことの一つ一つを、自ら明かして、解いてみよ。
古代に伝わる神話民話の、故郷(ふるさと)に問え。真の意味を。
思いも深く、厚き願いの、こもれる話の奥底に、脈々と打つ魂感じよ。
昔の神々、忘れられ、打ち捨てられし神々の、思いを顕(あらわ)す民話伝承。
自ずと今に語りかけん。
今の狂いし世相、趨勢(すうせい)。楔(くさび)を打ちて、勢いとめよ。
腐れる根には、腐れる果実が。さらに広げん、腐敗悪臭。
今のこの世の根本を、正して、立て替え直さんと、思いも高く、集える者よ。
神に近づく方途を授けん。
ただ徒(いたずら)に、働くになく、心を高める修練を、体を鍛える鍛錬を、自ら求めて、さらに高まれ。
その後(のち)心に余裕のあらば、人のためにと行えよ。
今なすべきは己の錬成。 一夜の嵐に飛ばされて、息絶え果てなば、朽ちて甲斐なし。
風にも雨にも尚耐えて、寒さを乗り切り、花と咲け。
冬の厳しさ、夏の激しさ。
春の穏やか、秋の爽やか。
自然の恵みと楽しみを、生ある間に、満喫し尽くせ。
命の喜び、それなくば、この世を残す意味もなし。
ただ謙遜に、幸(さち)を祝えよ。
神の匠(たくみ)の業(わざ)を言祝(ことほ)げ。
今ようやくに、旅立ちのとき。
人の船出を、神も祝わん。
無事に荒波、高波越えて、健やかなまま、戻り来(こ)よ。
嵐の中にも神を思えよ。祈りは通じん、雷雲貫き。
さにて終わる。