まえがき
本書は二○○○年二月から二〇〇四年九月までに記したものをまとめたものです。
社会のさまざまな出来事(事件・天災・人災など)について、神の視点からこうした事象・現象はどのように説明されるのかを知りたくワープロに向かい、伝えられてくるものを書き取ったもの、私自身 の個人的疑問に対して頂いたお答えが収められております。
また、いろいろな方から頂いたご質問やご相談について、私では充分なお答えができないと感じたこともお聞きしております。そうした質問に対するお答えは個人的な解答に留まるものではなく、同様のことに悩まれている方にとりましても普遍的な解決の糸口につながるものと思われ ましたので、今回あえて集録させて頂きました。お答えの中にこめられているご神意を読み取って頂ければ幸いです。 本書を日々の生活の中で活かして頂ければ、これほど嬉しいことはございません。
二〇〇〇年二月二日 宗教・宗教団体・信仰
(宗教・宗教団体・信仰について)
先ずは教えん、違いと区別。三つの間に違いはなかる。なれど目的、やり方、方法、それぞれにあるが、違いなり。
先ずは宗教。その始めの目的は、神が自ら存在を、示して広め、伝えんために、わかり易き形に表し、ことば に直して、
示すもの。なれば、ときには教祖開祖を、真(まこと)の神と思うあやまち、敬うあやまちも多くあらん。
なれども大本、根本には、神への信を深めさせんの、神のご意図のなせしこと。なれば、始めの目的に、邪(よこしま)な思い、目的はなし。
次に宗教団体は、人が集いて、神に祈りを捧げ強めて、伝えるための、神への願いと帰依と忠誠、そを示すが元の目的。
なれど多くは営利のため、自ら勢力、権力求め、金を集めることを優先。
二〇〇〇年二月三日 信仰と「いろは」
(信仰と「いろは」について)
先ずは宗教について、そなたの問いに答えんかな。
信仰、宗教、幾多の教え、幾多の祈りのことばあり。なれどいずれも神を讃え、崇めることが、元の始まり。
なれば、今の多くの宗教団体、教団の類(たぐい)はあやまちおかせるものばかり。
なぜなら多くは規則のみ、戒律のみの先行し、神の教えを願いを人に伝え残すは少なければ。
神の願いを枉(ま)げて伝えて、人の誤解や曲解を、許す余地なき明快な教えは既にすたれて残らず。
その都度(つど)神は人を下ろして、人の間に真実を、真理を広め残すため、幾度も過ち正してこられし。
なれど未だに変わらざるは、宗教、信仰、人の集まり、人の上下が生まれて後は、真の教えを行うことより、
先ずは安定、拡大維持を、人の数にて宗教権力、比べて誇るも神の意ならず。
神には人は全て等しく、独りにても、集まりにても、神を思いて交信せんと、祈りの高きことを重んじ、金銭
物(もの)の奉納好まず、ただに望むは、日々の霊行。
一人一人が霊行を、己の行のみ重んじて、うまずたゆまず努力せば、この世に法律、警察要らぬ、真の清らな 世界ならんを。
今の汚れも仮の姿の、一時限りの世界にあれば、神は焦らず、待ちておらるる。
なれど、信仰持つと信ずる者の、多くは独善、自己中心。
意固地に拘(こだわ)り、人に譲らず、自分世界の中心で、唯我独尊、我尊(われとうと)し。
素直に感謝し、神に委ねる、真の帰依は芽生えず、育たず。
頑固に固陋(ころう)な迷妄を、拓(ひら)くは難し、骨折りなるを。
次には「いろは」についてのことなり。
いろはというは、神の み名。祈りを顕す一つ一つの、言霊顕(あらわ)す根本なるを。
ことばは全て「いろは」から、人が祈りて神に示さん、人の忠誠、真正を。
そのため神から人へ与えし、祈りを顕す言霊なるを。
むやみに謳(うた)うな、祈るな、人よ。
神聖、厳正、厳粛に、一音一音心をこめよ。
神の祈りを顕すなれば、ことばは意味を、命に変えて、力となりて、宇宙を創れり。
いろはの命は神の命。粗末にするなよ、汚すなよ。
さにて、信仰、いろはの関係。
そは昔より、古代より、神の初めの創りし神々。ス神のまわりに神々が囲みて守る形を顕す。
神々全てに異なる力、働きあらば、全てを称(たた)え、祭るが大事な神事(しんじ)なり。
臆せず祭れよ、斎(いつ)き捧げよ。
一人一人の神々様を、讃(たた)える歌がいろはうた。文字の並びに音霊も、宿りて働き、力とならん。
神の祈りの四十八(よとや)の音の、命顕す神々を、讃(たた)える歌がいろはうた。
清き音にて、汚さぬように、唱えて顕せ、神の願いを。
二〇〇〇年二月二十九日 「いろは書」
神から人へ。
神から人への伝えは一つ、人の世のため、後のため。さなるためなり、そのためならば、いかなる問いにも、
神は答えん。
問いは何なる。
(なぜ、Y氏が「いろは書」を書くみ役を賜ったのですか)
その問いは、一人Y氏、そのためになく、広く人にも伝えるべきなり。なれば後には心ある者、近しき人にも伝えてゆけよ。
では答えん。Y氏は神の遣いにて、この世に降りて神を手伝う、み役にあれば、定めなり。光の発する書によ
りて、広くこの世を浄めんために、神の光を賜りて、「いろは」の書画を書かされおるなり。
なれど、書くと広める、別のこと。いかに尊き神のご意図も、関わる者の心によりて、光も消えなん、衰えん。
また邪魔する者も、現れなん。
気を付けるべし、自戒せよ。己の奥の邪欲、我欲に。
この書を売りて金儲け、己の富を増やさんとせば、必ず仕組みも働かず、かえりて光は滞(とどこお)るべし。
なれば先ずは、留意して、書画書く意味を、問い直せ。
さにて書画も広がりゆかん。
(どうやって世界に広げてゆけばよいでしょうか)
世界は広く、遠き国なり。なれども、書画は広まるらん。なれど時間もかかるらん。
いずれの時にか仕組みも働き、世界の諸地域 浄めゆかん。なれど焦りて急ぐなかれよ。
今まだ早し。その時になし。
神の仕組みは狂い無く、時間をかけて進みてゆかん。
先ずは国内諸地域を、巡りて開けよ、巡回展を。
必ずその地の神々も助けて授けん、み恵みを。
なれど期待し待つのみにては、神の仕組みも働かぬなり。
利益のなきが真なれば、諸国の国の神々に、書画を奉納、怠(おこた)るなかれ。
神の み役に立つことなれば、金銭、費用は心配するな。
必ず現れ、助けられん。 なれば心一つに、神に祈れよ。書画の広まり、浸透を。
他(ほか)は望むな、求めるな。
神の光を売ることならず。
光は止まりて、浄める能わず。
広げる方法過つなかれよ。とくと申さん、あやまつなかれ。
書画を頂くその者も、光を賜る恩恵を、感謝し、神に奉納すべし。真の浄財、汚れの代償。
なれば書画の値段は定めず、頂く者の感謝に応じ、浄化を求める程度に応じて、頂く者の思いの高さを、素直
に受け入れ、頂くがよし。
書画は神の光の器。なれば売買すべからず。商品になし、物品ならず。
ただに祈るは人の浄化と、魂供養の、それのみなれよ。
売り買い許さる商品ならば、光は発せず、装飾品なり。
神の光に現世利益を、求める者には光は出(い)でず。
神に感謝す素直な魂(たま)のみ、光も強まり、行を助けん。
神の光は人を救い、心を浄める、それのみのため。
あやまち、誤解は、慎み正せよ。
さにて。
わからぬことは、後に問え。
二〇〇〇年三月九日 人からの悩みや質問
神から人へ。
聞きたきことなれ、聞いてみよ。
小さきことで悩むなよ。
また人も悲しめるなよ、苦しめるなよ。
そなたの魂、心の奥の神を信じよ、眩しき神を。
神の光を常に信じて、己も人も、輝かせゆけ。
(これからの霊行として、人の悩みや質問を問うてもよろしいでしょうか)
それも可なり。人を救えよ。なれど現世利益を求める卑しき問いには答えぬ故に、よく心して問いを選べよ。
さにてこれより後にも、神の御心、光を信じて、己の行を怠りなく、さらに高めて精進果たせよ。
二〇〇〇年五月十日 「いろは書」の奉納
神から人へ。人から神へ。教えておくべきこと教え終(お)え、今ようやくの船出のときよ。
時を迎えて旅立ち始めよ。心の備えと、体の備え。
神への祈りを高めて捧げよ。
(伊勢神宮へ、Y氏の「いろは」がご奉納が許されました。このことの意味をお教え下さい)
そもまた嬉しく、ありがたきこと。神も喜び、支え助けん。
神の嬉しき心を伝え、ますます励めよ。霊行、み役を。
神の世界も変化せん。光のあまねく行き渡り、さらに霊界浄めてゆかん。
霊界までも浄められ、神の光は広がりて、再びこの世を浄め救わん。
最も嬉しき霊行なれば、ますます心を高めてゆけよ。
神の賜いし恵みにあれば、そなたも祝いて、感謝捧げよ。
さなれば神はそなたたちを、ますます使うぞ、働かせんを。
さても嬉しき報告なれば、必ず行きて、共をするべし。
神も待つなり、伊勢の神々。そなたの参詣、急ぎてゆけよ。
この先変わるみ役の前触れ。神に祈りて、願いを伝えよ。
そなたの思いの高さを示せよ。さにて神は聞き届けなん。そなたのみ役を高めてゆかれん。
Y氏、そにも伝えよ。これより後の新たなみ役を、ますます高き働きなさせん。
なれば共にて詣(まい)るがよからん。神に感謝を、誠を示せよ。
さにて終わる。このよき恵みを、仕組みを歓べ。喜び祝いて、神に尽くせよ。
二〇〇〇年七月四日 仏教とキリスト教
神から人へ。人から神へ。
神から人へのお伝えは、無事にも広がり、伝わりゆかん。
神の尊き み恵みを、残さず頂き、使い切れ。
この世に別るるその前に、余さず使いて、果たし切れ。
さにて本日、何を問うや。
(仏教とキリスト教を、この世に出されたご意図をお教え下さい)
では答えん。人類始めの教えの意味を。
人の知り得ぬ神のご意図を。
神は人にこの地上に、物質世界を作らせられき。
なれど人には知性あり。理性もありて、徳もあり。
さなる神の思惑外(おもわくはず)れ、人は魂汚しぬる。
さにてこの世は物質のみの、魂入らぬ地獄の如し。
なれば神はブッダを降ろし、この世の過ち改めさせん。
物が主となる過ちを、人に気付かせ、心を重視し、心の尊さ、清さ、高さを、その大切なるを教えんとさる。
なれど人には広まりにくく、かえりて物質繁栄極めり。
人の主要の関心は、心にあらず。物質ばかり。
なれば人は諌(いさ)めも聞かず、ただに物のみ求め追う。
さにて神は諦めて、次なる聖人キリスト降ろせり。
人の罪の贖(あがな)いを、キリスト負いて、人類救わん。
なれば二人は、人類のため。一人はこの世の繁栄と、そこに隠れし心を救わん。
一人は人の罪のため。人の作りし全ての罪を、身をもち、捧げて償(つぐな)わんとせり。
なれど人はその後も、二人の貴人に感謝を忘れ、ついには、今の腐れる現実。
人の罪はますますに、深まり、重く、汚れを強めり。
(仏教は物質の繁栄に寄与するための教えと聞きましたが、その意味は何でしょうか)
人には執着、強欲(ごうよく)あらん。
物への執着、支配欲、消えることなき、あくなき欲望。
さなる心の汚れを抑え、戒めんための教えなり。
物の溢れし地上には、心の入る余地は少なし。行き着く先は、破滅のみ。
さなる未来を憂いなば、神はブッダに教えを託せし。
なれど人には理解されず。理解は表層、表面のみ。
ついには人は形式のみ、入れ物のみの信仰となる。
ブッダの教えは心の救い。魂浄める悟りのあり方。
輪廻転生、人の宿命、魂浄める修行と精進。
肉体行の厳しくあれば、なかなか人には理解され得ず。
そを怠りて、人の世は、さらに深めし汚れと腐敗よ。
ブッダの過ち、誤りになし。
人の迷いと迷妄の、神の予想を越えぬればなり。
人には多くの迷いあらん。欲望あらん。執着あらん。
心の低き者ほどに、己の不足に気付かぬものなり。
神も仏も信じずなりて、物質のみに幸を見出す。
さなれば人は物の不足を、欠乏のみを、探し、恨みぬ。
なれど神には感謝せず、己の修行も打ち捨てて、真の教えに救いを求めず。
幾多の苦難や困難を、避けることにて、浄化を妨ぐ。
(では、仏教は、物質世界の繁栄を促すためではないのですね)
さにあらず。真の神意は、心の浄化。
物質のみでは汚れを増さん。そを憂いての神の計らい。
よく戒めて、汲み取りて、神のご意図を過つなかれ。
二つの宗教、役の差異。今ではそれも過去のこと。
衰え朽ち果つ、精神の富。なれば今の世、立て替え直さん。
今再びの、始まりとせん。
人の始めの真心を、真の奉仕と献身を。
思い出すよう、気付かすように、神の願いを伝えてくれよ。
全ての人の救済を、人が代わりて、働けよ。
最期の誓いを、今ここにて、新たに約せよ。誓いを立てよ。
神の手伝い、全うさせよ。 途中に投げ出し、逃げ出すなかれ。
神の仕組みし流れに乗りて、神に任せて、行えばよし。
人間心の判断、決断、案じる気持ちは捨ててゆけ。
ただに祈りて、魂高め、神の仕組みの出会いに任せて、己のなすべきこと読み取れよ。
さにて本日、気持ちを励まし、高めんとせし。
よく行いて、精進あれよ。さにて。
二〇〇〇年七月二十三日
神から人へ。神から人へ教えしことのは。文字と光と力と業を、人は残さず果たすが大事。
人の思いのつまらぬ葛藤、下らぬ詮索、疑い迷い、全ては人の汚れと曇り。
神のことばを聞く耳あらば、人は迷わず導かれゆけ。
神のことばの変わらぬ意味を、正しく、迷わず、汲み取ればよし。
人の最後の上昇のとき。神にも分からぬ、その後のこと。
幾人残りて、幾人果つるか。
なれどそもまた人の責任。
己を救えぬ魂ならば、神にも救えぬ、自然法則。
神の作りて定めし法則。全ては狂わず、ただ進みゆく。
時間の流れもその一つ。時間の長さは意味無き規準。
神の時間に終わりなければ。
なれどこの世の時間は有限。始めと終わりの境もあるらん。
なれど真(まこと)は、無限、永遠。
常に変わりて進み行くなれ、後にも先にも、順番なかり。
時は続きて、絶え間のなければ、人は無限をただ生くるのみ。
時の瞬間、瞬間は、瞬間ならず。長さのあらず。
ただその時を無限と捉えよ。
神の時間を、己のものに。
神には全てが今ならん。全ての時が現在なれば、過去も未来も今と変わらず。
神の時間を生き得るものは、不老の命を可能にせんもの。
時間の長さに意味のなし。
人にはそれぞれ異なる時なり。人それぞれの一年あり。
人それぞれに、長さは異なる。
一年生きても百年ほどの、多くの悟りを得る者あらん。
百年生きても、生まれしままにて、何等(なんら)の昇華(しょうげ)も果たさぬ者あり。
人にそれぞれ時間あり。
時間を越えて、今を掴(つか)めよ。
今このときに、全てを込めて、全身全霊、傾け生きよ。
無駄な思いは、役にも立たず。
ただに信じて、安らかに。
よきことなさば よきこと起こらん。
よきこと思わば、よく表れん。
全ては己の想念一つ。祈りの高さと強さに寄らん。
神の願いをよく聞けよ。よく汲み取りて、神を手伝え。
今も昔も同じこの世よ。この世に伝えし神のことばよ。
変わらぬ教えと、真実なれば、人も改め、確かめ、生きよ。
迷い、乱れは、人の常。現象のみしか信じぬ愚かさ。
その奥にある真実を、神の真理を、見えぬものなれ。
なれど悟りて、正しく見るは、必ず己の行い高めん。
物質のみに目を奪われて、心の奥底、魂の、汚れ曇りを増すことなかれ。
さらに磨きて、曇りを落とし、清き魂、高めて戻れよ。
さにて、本日、そなたの迷い、心の不安を、察して教えし。
この後(のち)多少の不安もあらん。よく励まして、自(みずか)ら越えよ。
この世の修行に意味あらばこそ、この世を生きて、しかと果たせよ。
神の心を信じ、委ねよ。己の最善、尽くすべし。
先を案じず、後ろを見ず、ただ今のみを、それのみを。
悔やみ、悔いるに、何も変わらず。
ただ前を見て、行い決めよ。
さにて、本日伝えを終えん。よく生き、思い、祈りて生きよ。
さにて。
二〇〇〇年八月十六日 伊豆諸島での地震・異常気象・少年犯罪・天皇家お世継ぎ
神から人へ。人から神へ。神への問いはいつにても、聞きたきことのあるときには、何にてもよし。問うがよからん。
さにて本日何を問うや。
(四つあります。
一つめは、伊豆諸島での地震について。何かの知らせ、前兆、或いは何かを悟れとの神様のご意図なのでしょ
うか。そうだとすれば、何を悟るべきなのでしょうか。
二つめは、ここ数年来の異常気象について、やはり何かのご意図なのでしょうか。
三つめは、少年犯罪の頻発について。
四つめは、天皇家のお世継ぎがお生まれにならないことについて。
以上、今日は多うございますが、お答をお聞かせくださりたく、お願い申し上げます)
では答えん。
先ずは始めの地震について。
人は多くの天候、現象、自然の事物に意味を見出す。
なれど多くは神の意図にも、神の仕組みしことにもあらず。
多くの原因、根源は、人の積み越しし過ちにあり。
なれば悟るはこれまでの、己の罪を、過去を見よ。そこに答は見えざるや。
人間心の浅知恵により、自然を破壊し、濫用し、今や荒廃、荒れ果てぬれば。
今の世界の異常気象も、その結果なり。必然なり。
人の勝手な暴走により、自然の秩序を乱し狂わす、さなる愚かな物質文明、神の望まぬ繁栄なれば。
今、このときに、この瞬間にも、地球の無数の国々にて、自然を破壊す人の騎(おご)りよ。
(何故、伊豆諸島なのでしょうか。日本人への戒めではないのでしょうか)
そもまた一つの必然なり。日本の国の積み越し罪なれ、日本の人は悟るべし。
戦後の繁栄、享楽、退廃。人の精神、魂に、溜まりし汚れを、禊(みそ)ぐときなり。
なれば神の怒りにあらず。自(みずか)ら禊ぎて、浄め得ぬなれ、神の慈愛の禊ぎと思えよ。
神の恩愛、真(まこと)の愛は、人の真(まこと)の浄めにあれば、ただに物質、金銭のみの、利益にあらず。富ならず。
神の真(まこと)の慈愛を汲みて、神の心に適う国なれ。
(具体的には、日本人一人一人、何をすべきなのでしょうか)
先ずは心の浄化を急げよ。人の不幸を遠くに眺めて、何もせぬこそ、罪なれば。
今は他人の不幸なれども、やがては己に及ぶものなり。
なれば他人の幸せ願い、無心の祈りで先ずは浄めよ。自らの魂、心の奥底。
さにてその後、人のため、自らなせる献身、奉仕。報(むく)いは心の浄めなるらん。
(自分一人でも祈りは叶うでしょうか)
人の真(まこと)の祈りにあれば、一人の祈りも、百人の如(ごと)。数に意味なし。神への祈りは。
なれば先ずは一人にても、神への祈りと感謝を捧げよ。
(毎日祈りを捧げても、何も変わらないように見えるのですが)
そはまだ足らぬ。感謝も祈りも。神への祈りは一生なり。
(人数に意味はないとはいえ、たった一人の祈りで、地球人類全てを救えるものでしょうか)
そもまた下らぬ疑問なり。人の祈りは己のため。己の魂浄めるためなり。
神への感謝を捧げて浄め、その後他へと、広がりゆかん。
祈りは人を救うにあらず。魂、波動を高めるためなり。
なれば祈りて何も変わらず。変わるは己の魂ならん。
(異常気象も、人の過ちを禊ぐための神様のお恵みなのでしょうか)
さなる事象や、事件事故。一つも神の仕組みにあらず。
神の仕組みは、法則一つ。神の定めしもののみなれば。
神の定めし法則に沿い、全ては自(おの)ずと定まるのみ。
神のご意図が働くになく、絶対普遍の法則なれば。
異常気象も人の作りし 物質のみの欲の産物。
神は見守り、悲しめど、自ら力を使うことなし。
ただに人が精進努力し、自ら悔いて、昇華せんを、偏(ひとえ)に願いて、祈るのみ。
なれば人は、地球を見よや。全てはそこに答があらん。
自然破壊に環境汚染、資源の濫用、濫伐伐採(らんばつばっさい)。
挙(あ)げ句(く)は遺伝子、生命までも、操(あやつ)る傲慢、不遜(ふそん)の極(きわ)みよ。
全ては調和。一つの命。
人間のみが異常に栄え、他を支配するが、誤りの素。
過不足なきが始めの姿。神の創りし、地上の創世。
なれど幾千、幾万年。狂いしままにて、進む時間よ。
なれば戻せよ、時間を元へと。適わぬことなれ、努力を捧げよ。
地上の命を甦らせよ。自然の力の復活を。
神の力を待つになく、人自らが、働けよ。
一人の力は一人にあらず。必ず十人、百人と、集まり、強まり、動かさん。
己の力を、信じ頼めよ。神にすがりて何も得られず。かえりて魂、汚れともなる。
なれど自ら働く者は、必ず神は光を与え、さらに浄めて、力を授けん。
そのとき人は素直になりて、神に任せて、委ぬればよし。
結果を案じ、先回りすは、取り越し苦労の、無駄な骨折り。
神の力を信じる者は、ただ泰然と、励むのみ。
それにてやがては波動も高まり、神との通信、波長も合わん。
(少年犯罪も、これまでの罪科の結果だとすれば、先ず、日本人一人一人、何を反省し、悟り、行っていくべきでしょうか)
少年犯罪、いじめに自殺。全ては戦後の過ちのつけ。
教育なるを蔑(ないがし)ろにし、心を高める必要説かず。
ただに己の生活のため。富や名誉や出世のみ追う。
心のゆとりや豊かさ失い、導く者すらなき地獄。
迷いし子供の魂は、行く先もなく、漂うが如(ごと)。
少年のみが悪しきにあらず。家庭の中にも、学校にも、子供を育てる愛のなければ。
厳しさ、優しさ、慈愛の深さ。
心を養うものすらなくば、自ら生きる力も育たず。
子供の悲痛な魂(たま)の叫びは、他人を傷つけ、悔いることなし。
少年のみを憎むなかれよ。一人の犠牲者、哀れな魂(たま)よ。
少年罰して何も変わらず。
教育、思想、家庭を直せよ。
人の心の根本を、愛ある心を、取り戻せよ。
心に養分、与えるものは、真(まこと)のことばと、真(まこと)の感謝。
何にてもよし、感謝を持てよ。親にてもよし。友にてもよし。
身近な周りの人との交流、感謝のことばを表し、見せよ。
幼き心の素直なうちに、人は心の養分を、親から受けて、育(はぐく)むものなり。
心に感謝の種持つ者は、必ず人をも愛する芽を出し、豊かな心の花を咲かせん。
荒れし心も 必ず肥沃(ひよく)に。慈愛のことばに、潤(うるお)わん。
心の枯れて、ひび割れし者も、ことばの慈雨にて、やがては芽生えん。
(天皇家のお世継ぎがお生まれにならないことについてはいかがでしょうか)
天皇家とは、日本の象徴。日本の命運、今を顕(あらわ)す。
なれば日本の荒廃顕し、今しばらくは、子も恵まれず。
なれど日本の甦り、真の力を取り戻ししとき、神は子供を授け賜わん。
それまで神は、子供を与えず。
日本の国の復活を、一人一人の改心を、見守り、待たん。急がず、焦らず。
さにても神の心に添わず、人の改心進まずば、日本の国も天皇家も、次なる世には必要なしとて、滅ぶに任せん。絶えるもやむなし。
人と神とを結ぶも終わり。次なる世には直接に、神と人とは結ばれなんを。
なれば昔の働きあらず。かつてのみ役も今は終わりぬ。
天皇家とて、神の手伝い。神のご意図を人に伝え、神と人とを結ぶためなり。
なれど今の天皇は、ただに日本の象徴なれば、日本の腐敗のそのままに、滅ぶも運命。縮図なり。
さにて本日、多くに答えしを。よく読み、汲みて、悟りを得るべし。
さにて終わらん。
二〇〇〇年八月二十日
神から人へ、人から神へ。日々に祈りを欠かさず行い、人への感謝と幸せ祈りて、
日々の精進、ご苦労なれど、本日そなたに伝えたきは、これからの行、み役のことなり。
これまで積み越し、残しし行を、早くに終わらせ、完成させよ。
その後(のち)賜るみ役を急げよ。猶予は少なし、遅れは許さず。
早くに終わらせ、神に仕えよ。神との約束果たして戻れよ。
なれば本日そなたに伝えん。み役の変わる時近し。
心し待ちて、御霊(みたま)磨けよ。よくよく浄めて、精進勤(いそ)しめ。
神とのご縁をさらに広げる、大切な行を、十分行え。さにて。
二〇〇〇年九月十七日質問集の出版について
神から人へ。人から神へ。教えることの意味を違(たが)えず、ただ正確に伝えてくれよ。
真の意味とは人にはわからぬ、神のご意図の奥ならん。
なれば人間、浅き知恵にて、勝手に改作、改竄(かいざん)するなよ。
神のことばの一つにも、神の願いのこめられたれば。
さにて本日、そなたの問いは。
(質問編を出版してもよろしいでしょうか。その際、半分くらいに減らしたり、編集し直すことになるそうで
す。お許しは頂けますか。また、ことばや文にも手を加えるかもしれませんが、それはいかがでしょうか。
神様はどのようにお考えでしょうか)
先ずは答えん。出版の時期、出版の形、価格や方法。
一つ神は喜ばれなん。人への広まり早まるを。広くに伝わり、ゆきわたり、人の心の浄めを助けん。
なれど神は喜ばれず、人の改作、改編を。一つのことばに、文章に、神のご意図は正確に、こめて与えしもの
なれば、一行たりとも変えるなかれよ。
(ある主題毎にまとめ直すのはいかがですか)
そもまた改作改編ならずや。神のご意図の誤りて、人に伝わることを慎め。
(全部を出版は不可能です)
ならば時期は早すぎなん。少し遅れて出版せばよし。
必ずさなる時期はあらん。今は待ちて、見守ればよし。
(ではH書店からの出版は、中止致しますか)
そもまた神のご意図のままに、神の心に添いてゆけ。神の心はただひたすらに、人の清まり昇華を望む。なれ
ば出版、そは可なり。なれど改編改作は不可。
(希望者には、元の書記をお配りすることを付記して、先ずは多くの方々に知って頂くのも一つの方法かと思
うのですが)
そもまた一つの方法ならん。
人の間に知らしめて、その後(のち)人に真(まこと)の書記を、後(あと)から配るはよきことならん。
(ですから、ひとまずは多少の手は加えてでも、早くに広げるよう努力致します。そして、元のままの書記は、
後からでも、希望する方々に安くお配りしていこうと思います)
そもまた人の知恵なれば、神は人に預けたり。そなたの考え、よきように、先ずは実行、進めてゆけよ。
神のご意図は一つなり。そをあやまたず、広げてゆけよ。
(文章はそのままに残すよう努めます。ただ個人名などの部分は省き、み役のことなども 削除致します)
そもまた人が考えればよし。
(時期が早すぎるとのことでしたが、いつなら適当でしょうか)
神の時間は、永遠なれば、一年二年の単位にあらず。
今の人の心の次元に、わかる書記にはあらざれば。
なれど地球が昇華して、人の心も高まらば、書記は残らず明らかならん。
(では、そのとき改めて全編を出版刊行致します。でも今は多くの方々に少しでも早くお知らせすべきだと思うのです)
なればそなたの考えしよう、先ずは多くに広めてゆけよ。必ず残る魂ならば、書記の内容、意味を悟らん。
さにて残され、高まらば、さらなる昇華精進のため、残りの書記をも求め来るべし。
さにて本日、そなたの意向を神に伝えん。そなたの考え、間違いあらず。
なれど焦りは無用なり。必ず神は時期を待ち、書記の広がる仕組みを起こさん。
(今出版することが悪い結果、取り返しのつかない重大な罪となるのでしょうか)
さなる心配、不安は要らぬ。そなたの気持ちに偽りあらず。
なれどいずれは広がりて、人の救いの書記とならん。さなる仕組みの起こるまで、
焦りてなすも、無駄ならん。なれど無駄にも意味はあり。人の懸命努力なり。
必ず神は見届けて、相応愛(め)でて、昇華を許さん。
恐れるなかれ、ためらうなかれ。神のお役を果たすが第一。神も喜び、結果を待たれん。
さにて。