田中接骨院（大腿部のこむらがえり）応急処置

■大腿部のこむらがえり（筋けいれん）は、大腿四頭筋、ハムストリングス、内転筋の応急処置を説明します。

こむらがえりの応急処置（応用編no.1）　　　　　　田中接骨院

■ 大腿部のこむらがえり

■大腿部の筋肉（大腿を動かす筋肉）を大まかに分けると、４通りの筋群に分けることができます。大腿を前にもってくる筋肉、大腿を後ろにもってくる筋肉、大腿を内側にもってくる筋肉、大腿を外側にもってくる筋肉に分けることができます。
■大腿部のこむらがえりの応急処置では、大腿を前方にもってくる大腿部の筋肉の応急処置、大腿を後方にもってくる大腿部の筋肉の応急処置、大腿を内側にもってくる大腿部の筋肉の応急処置を説明します。

（図8）大腿部の筋肉

■ 大腿部のこむらがえりの応急処置

■大腿を前にもってくる筋肉には、大腿四頭筋群（緑色の筋肉）があります。大腿を後ろにもってくる筋肉には、大腿二頭筋群（赤色の筋肉）ハムストリングスがあります。（図8）そして、大腿を内側にもってくる筋肉には、内転筋群があります。

■大腿部のこむらがえりの応急処置には、大腿四頭筋群のこむらがえりの応急処置、大腿二頭筋群（ハムストリングス）のこむらがえりの応急処置、そして内転筋群のこむらがえりの応急処置がありますので順次説明していきます。

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（図9）左大腿部前面

（図10）大腿四頭筋群の応急処置

■ 大腿を前にもってくる筋肉

■大腿を前にもってくる筋肉には、大腿四頭筋群があります。大腿部の前面にある筋肉です。（図9）筋群とはいくつもの筋肉がありますが協力筋として共同して同方向の運動を営むので、代表的な筋肉の名称でいっています。

■ 大腿四頭筋群のこむらがえり

■大腿四頭筋は、骨盤部の寛骨（起始部）から始まり下腿部の脛骨粗面（停止部）に止まります。（図9）大腿四頭筋群も股関節と膝関節を越えてついていますので、二つの関節を操作しなければ筋肉を有効に伸ばすことができません。

■ 大腿四頭筋群のこむらがえりの応急処置

■大腿四頭筋群のこむらがえりの応急処置は、イスに腰掛けますそして大腿部を後方にもっていき膝関節を曲げます。つまり股関節伸展位、膝関節屈曲位の肢位をとります。（図10）その肢位をしばらく維持します。しばらくして、もどします痛みがある場合は再度その肢位にします。しばらくしたら、またもどします痛みがなければこむらがえりは治まっています。

■ 余談

■私はこの大腿四頭筋群のこむらがえりがよくかかります。それというのも、へたなスキーで体が後頃するため、大腿四頭筋にすごく負担がかかり食堂の椅子に腰掛けようとしたときに本当によくかかります。

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（図11）左大腿部後面

（図12）大腿二頭筋群の応急処置

■ 大腿を後ろにもってくる筋肉

■大腿を後ろにもってくる筋肉には、大腿二頭筋群があります。大腿部の後ろ側にある筋肉です。（ハムストリングス）

■ 大腿二頭筋群のこむらがえり

■大腿二頭筋群は、骨盤部の寛骨（起始部）から始まり下腿部の腓骨、脛骨（停止部）に止まります。大腿二頭筋群も股関節、膝関節がかかわっています。（図11）

■ 大腿二頭筋群のこむらがえりの応急処置

■大腿二頭筋群のこむらがえりの応急処置のしかたは、机や何かの台とかに脚を伸ばしてのせます、そして上体をすこし前方に倒すようにします。（図12）つまり、股関節屈曲位、膝関節伸展位の肢位をとります。しばらくその肢位を維持します。しばらくしてから、軽く膝を曲げます痛みがあるようでしたら、ふたたび前の肢位にもどします。またしばらくしてから、軽く膝を曲げてみます痛みがないようでしたらこむらがえりは治まっています。

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（図13）左大腿部前面

（図14）内転筋群の応急処置

■ 大腿を内側にもってくる筋肉

■大腿を内側にもってくる筋肉には、内転筋群があります。その中で薄筋（はくきん）だけが二関節筋なので、薄筋を中心に説明します。薄筋は骨盤部の寛骨（起始部）から始まり下腿部の脛骨粗面（停止部）に止まります。薄筋も股関節と膝関節がかかわっています。（図13）

■ 内転筋群のこむらがえりの応急処置

■内転筋群（薄筋）のこむらがえりの応急処置のしかたは、股関節を外転させ膝関節を伸展させます。さらに股関節を外旋します。（図14）薄筋以外の内転筋群は、一関節筋（ひとつの関節だけが、関与している筋肉）なので、外転だけで処置できますが、薄筋中心のこむらがえりの処置方法になりますので、二関節筋の対応になります。

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