今日では、種々の材料加工(金属から樹脂材料まで)に「レーザー光」が使われています。レーザー光の集光光学系は手術で言えば「メス」に相当しますので、光学系に欠陥があれば集光ビームはきれいに集光できず、レーザーエネルギーの利用効率が下がるばかりか、一番大切な加工品質そのものにも多大な影響を及ぼします。
高出力レーザーには冷却機能付きの光学系も可能で、レーザーシステムに最適な光学系をご提供し、御社の加工技術をサポートします。
ズーム式ビームエキスパンダ光学系
より微細な加工を実現するには、光学系の明るさを増す(F値を小さくする)必要があります。レーザービーム径を光学系の明るさに合わせ込む為に使われるのが「ズーム式ビームエキスパンダ」です。ビーム径の大きさをある範囲に渡って無段階に調整できます。
縮小及び等倍レーザー集光光学系
ファイバレーザー等のレーザー光を縮小あるいは等倍リレー結像して加工を行う光学系です。市販レンズの組み合わせでも収差補正を非常に良くした(回折限界以下の)光学系も可能です。
拡大レーザー集光光学系
ファイバレーザー等のレーザー光を拡大リレー結像して加工を行う光学系です。拡大光学系の特徴として加工側の焦点深度が深くなります。
アナモルフィックレーザー集光光学系
レーザー加工を行う通常の光学系では、光軸中心に対して対称なビームになりますが、本光学系はビームの縦横比が異なる楕円型ビームに変形できます。
ガイド光付きレーザー集光光学系
レーザー加工には近赤外光等、人間の目には見えない波長領域のレーザーが多く使われます。このため、そのままでは集光ビームが被加工物のどこに照射されているか分からず、位置決め等に時間が掛かってしまいます。
本光学系は、加工レーザー光と同軸で可視レーザー光を導入できますので、加工位置を目で確認できます。