ここでは、主として大学や企業における基礎研究用に開発された「光学システム」について紹介します。
レーザー核融合研究システム
大阪大学で研究されたレーザー核融合炉において、ターゲットの爆縮状態を捉えるピンホールX線カメラシステムとその検出のための光学系を開発しました。
ヘリカル型核融合(ヘリオトロン)研究システム
京都大学で研究されたヘリカル型核融合炉において、そのプラズマ温度を計測する光学システムと、炉内に高出力YAGレーザー光(パルスエネルギー:2J)を照射するシステムを開発しました。
高エネルギー放射光研究システム
高エネルギー研究所(筑波市)やスプリング8(兵庫県)において、波長範囲の広いシンクロトロン放射光を計測装置に導入するため、反射鏡を主体とした光学システムを開発しました。
超高速現象研究システム
超高速現象(紫外〜近赤外領域)の光をリレー光学系です。特に純反射光学系(オフナー光学系)を用いることで超短パルス光(フェムト秒台:10-15秒台)を時間的に広げることなくリレーできます。
真空紫外光研究システム
オフナー光学系やシュバルトシルド光学系を使った真空紫外領域(空気中で透過できる最短波長の光はおよそ200nm以上です。これは空気中の酸素による吸収で生じ、一般にこれより波長の短い光は「真空紫外光」と呼ばれます。)での結像光学系です。
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パラボラアンテナ形状計測システム
巨大パラボラアンテナの中心からアンテナ表面までの距離をストリークカメラを使って測り、形状が正しいかどうか評価するシステムです。温度計測システム
二色法(被測定体が高温になって出てくる光の内、2つの波長の光量比を計測してその物体の温度を推定する方法)による物体やガス温度を計測するシステムです。
燃焼現象研究システム
高温燃焼ガスからの光の内、各種化学物質からの発光波長を分離して取り込み、燃焼状態の解析を行うシステムです。
ディーゼルエンジン燃焼解析システム
ディーゼルエンジンの燃焼状態をファイバースコープで観察したり、その燃焼温度分布を測るともに、その時間的変化を捉えるシステムです。
ガソリンエンジン燃焼解析システム
可視化したガソリンエンジンにシート状レーザ光を照射し、その燃焼状態を解析するシステムです。
紫煙計測システム
レーザー光を使って「煙草」の煙に含まれる微粒子を計測するシステムです。
プラズマディスプレイ研究システム
プラズマディスプレイはその詳細を見ると、電極の付いた微細な真空部(ガラスで封止)が多数並べられて1枚のパネルが出来ています。
このシステムは、その開発初期段階で使われ、電極からの発光(真空紫外光:波長147nm)を捉える為にシュバルトシルド光学系が使われました。
分光計測システム
真空紫外〜赤外領域までの分光計測に用いられる光学系です。
高速度カメラシステム
瞳分割光学系を使った高速度カメラシステムです。
超微粒子検出システム
シリコンウエハ上の超微細粒子(直径30nm)を検出する光学システムです。
3次元計測カメラシステム
視差を持つ6個の撮像レンズによる6画像を1度に取り込むことが可能なカメラで、物体の3次元計測が可能な光学系です。
忠実色再現カメラシステム
従来のRGBからカメラでは達成不可能な色の忠実な再現を可能にするカメラです。
コンパクト光相関器システム
従来の光相関器光学系は、サイズが大きく通常は光学定盤上に構築されていました。今回、コンパクトな光学系を実現してパソコンに内臓することが可能になりました。
蛍光測定システム
励起光源にレーザー光と光チョッパーを組み合わせた光強度変調光源を使い、検出器に光電子増倍管(PMT)を使った蛍光計測システムです。