田中接骨院(ギックリ腰の緩和対策)
 
 
 
 
ワンポイント講座                   田中接骨院
第7回 ギックリ腰の緩和対策

ギックリ腰は、日頃から予防につとめれば防ぐことができますが、それでもギックリ腰になってしまった場合のギックリ腰の緩和対策およびギックリ腰に対する注意点について説明します。

 
 
     
 
(図1)股関節外旋・内旋運動
(図2)股関節屈曲運動
 
ギックリ腰の注意点
 
ギックリ腰になってしまった時、症状にもよりますが立ち上がれないなど痛みが強い場合の注意点について説明します。 
 
寝ている時の姿勢は、横向きがよいでしょう。うつ伏せは、腰部の筋肉の緊張をよけいに助長してしまい痛みが強くなってしまうので、ぜったいしてはいけない姿勢です。
 
ギックリ腰になると、上体が真っ直ぐ伸びなくなります。その時に無理に上体を伸ばそうとしないで下さい、腰背部の筋肉がうまく伸び縮みできなくなるので上体を伸ばそうとすると、よけいに痛める事になります。
 
ギックリ腰になった時、無理に立った姿勢にならないでください、腰から上の上体の重量を腰の筋肉が支える為に、より痛めることになります。
 
ギックリ腰になった時に、お風呂にはいるのは止めましょう。急性期の時にお風呂に入るのは痛みがさらにきつくなってしまいますので、絶対にやめましょう。
 
ギックリ腰になった時に、咳やクシャミをする時に腰背部の筋肉が大きく使われるのでさらに腰の筋肉を痛めてしまいます。咳やクシャミを立った姿勢ではしないように、寝た状態で咳やクシャミをするように注意しましょう。
 
ギックリ腰になった時に、歩行する際は手すりや壁などで体を支えながら歩くようにしましょう。腰背部の筋肉が上体を支えられないので、痛めやすくなっています。十分に注意しましょう。
 
ギックリ腰になった時に、姿勢の変更時に痛めやすく注意が必要です。大きく急激な動作は、さらに腰部の筋肉を痛めてしまいますので姿勢の変更時はゆっくりと慎重に行いましょう。
 
ギックリ腰になった時に、前後屈運動は絶対やってはいけない運動です。腰背部の筋肉を直接運動させる事はさらに筋肉を痛めることになります。
 
ギックリ腰になった時に、椅子に長時間座る等同姿勢を長時間続けると次の姿勢に移る時に筋肉を痛めやすく気をつけなければなりません。
 
 
ギックリ腰の緩和対策
 
ギックリ腰の緩和対策は、患部の安静が必要ですがただ寝ているだけでは痛みがなかなかとれてきません。遠隔的に痛みがない程度に腰部の筋肉を動かすことも必要です。
 
ギックリ腰を起こすほとんどの人が、股関節の運動範囲が狭い状態の人が多いので、日頃から股関節の運動を心掛けましょう。
 
 
ギックリ腰の緩和体操
 
ギックリ腰の時、腰部の体操は出来ませんが遠隔的に腰の筋肉をほんの少し動かすことは出来ます。(個人差はあります)
 
ギックリ腰の緩和体操は、仰向けに寝た状態で行います。ギックリ腰の緩和体操は、痛くてもがまんして行う体操ではありません。痛みがないように軽く行う事が前提ですから、ほんの少し動かす事を心掛けて行います。しかし、痛みが強く少し動かすだけでも痛みが走る場合はギックリ腰の緩和体操を無理をして行う必要はありません。
 
仰向けに寝た状態で、お尻の下に座布団を二つ折りにしてあてがいます。お尻の下に座布団をあてがうのは、他動運動と違い自分で運動をする場合は運動が大変なので座布団を入れる事により運動が楽にできるからです。立った姿勢で運動を行わないのは、上半身の重量が腰部にかかった状態で運動をすると逆に筋肉を痛めやすい為です。
 
仰向けに寝た状態から、片膝を立てます。その膝を左右交互に倒します。(図1)倒す範囲は、なるべく狭くして痛みが腰に走らないようにします。この運動を左膝、右膝交互に行います。力を抜いて軽く行うようにして大きな運動はしないようにしましょう。
 
次に仰向けに寝た状態から、両膝を立てます。片膝ずつ、胸の方向に持ってくる運動を行います。(図2)両手で膝を持ち胸の方向に引き寄せるのですが、腰に痛みが走らないように、軽く行います。この運動を左右交互に行います。無理に胸の方に持ってこないようにしましょう。ほんの少し動かす程度にしましょう。(図2では、片方の足を伸ばしていますが、曲げて行う方がやり易いです)
 
次に仰向けに寝た状態から、両膝を立てます。両膝を左右交互に倒します。倒す範囲は、なるべく狭くして腰に痛みが走らないように軽く行うようにします。ほんの少し動かす程度にしましょう。
 
ギックリ腰の緩和体操は、直接腰の筋肉を動かす運動ではありません。遠隔的に腰の筋肉を動かす程度の運動です。しかしこの運動も強くやれば、逆に腰の筋肉を痛めます。行う際は、痛みがない範囲で軽く行いほんの少し動かす程度で行うようにしましょう。
 
ギックリ腰の緩和体操を、高齢の方や仰向けに寝ることが出来ない方等は無理をして行う必要はありませんので専門医の診察をうけましょう。
 
注意事項…この運動は他の人にはやってもらうのはやめましょう。(他動運動禁止)
 
 
■ギックリ腰の予防の為に
 
ギックリ腰になってしまうと、動く事も寝返りを打つ事も大変になってしまいます。ギックリ腰になる前に腰に違和感を感じている方も多いので、そうしたまだ軽い段階の時に接骨院に来院する事をお勧めします。
 
ギックリ腰の予防医学は、とても重要なことです。スポーツの前のウォーミングアップやスポーツの後のクールダウンは、ギックリ腰の予防や怪我の予防に役立ちます。そして、運動の後の筋肉痛や筋肉疲労の軽減に役立ちます。
 
ギックリ腰の予防は、第4回ワンポイント講座 ギックリ腰の予防で説明していますので、合わせてご覧下さい。
 
 
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