田中接骨院(ギックリ腰の予防)
 
ギックリ腰の予防、発生起点、対処法、予防体操の説明をしています。
 
ワンポイント講座                   田中接骨院
第4回 ギックリ腰の予防
ギックリ腰(急性捻挫)の場合、腰背筋や腰背筋膜の損傷のパーセンテージが高いとされています。(図1)
ですから、腰背筋や大腰筋などの骨盤と脊柱を結ぶ筋肉(図1)や大腿骨と脊柱を結ぶ筋肉(図2)を日頃から体操等により運動をして筋肉の柔軟性を高めて置くことが予防につながるとされています。
 
 
     
 
(図1)腰臀部後方の筋群
(図2)腰臀部前方の筋群
 
ギックリ腰の発生起点
 
ギックリ腰を起こした患者さんにその時の腰の状態を問診しますと、ギックリ腰を起こす前から腰が痛かったとか、辛かったとか、張っていたと言う方がほとんどでその前は、なにも感じなかったと言う方は少数の方です。
 
ですから、ギックリ腰をおこす前からその兆候を感じていた方が多い訳です。
 
原因もいろいろで、重いものを持ち上げようとしなくてもギックリ腰がおこります、無理な姿勢で何かをしていた時や急激な姿勢の変化、顔を洗う際に腰をかがめた時、掃除機で奥の方を腰をかがめて行おうとした時、又くしゃみでもギックリ腰になります。
 
ギックリ腰をおこした時は、ビシッとなった、ギックとなった、そして最初はそんなに痛くなかったが、だんだん痛みがきつくなってきた場合や、最初からすごい痛みで動けなくなったと言う方までいろいろです。
 
 
ギックリ腰の対処法
 
ギックリ腰がきつくなると、立って歩くことも大変になってきますし腰も真っ直ぐ伸びなくなってきます。その状態の時に歩くときには、気を付けないとさらに悪化させてしまいます。
 
また、くしゃみ等により悪化させてしまうのでくしゃみをがまんするか、または寝た姿勢でするようにしましょう。
 
コルセットは、急性期の時には構わないのですが長期間使用すると筋肉が硬縮を起こしコルセットなしでは歩けなくなるので、短期間にしましょう。
 
早めにお近くの接骨院に受診しましょう。症状がきつくなればそれだけ治癒するにも時間がかかります。
 
患部の安静も大事ですが、ただ動かずに寝ていても良くなってきません。寝た姿勢で痛くない範囲で股関節から下の足を動かし、遠隔的に腰の筋肉をうごかすようにしましょう。
 
 
 
 
 
   
 
(図3)股・膝関節屈伸運動
(図4)肩関節前後運動
 
■ギックリ腰予防体操
 
肩幅より少しひろく足を広げて立ち、腰を左右交互に移動する運動です。股関節の運動で、腰の筋肉に対して大きな運動量ではないので、痛みが多少あってもできる運動です。(図3)
 
前の運動プラス腰に両手を置き、肩の部分を左右交互に前に出す運動です。肩甲骨の内側の筋肉を意識して運動します。(図4)
 
肩幅より少し広く足を広げて立ち、お腹を前に突き出す運動と腰を後ろに引く運動を交互に行う運動です。上体の前後屈に比べて運動量が小さいので、軽く行えば痛めにくいでしょう。(図5)
 
両手を組み左右交互に側屈する運動です。軽く行いましょう。(図6)
 
肩幅より少しひろく足を広げて立ち、上体を捻る運動です。軽く行いましょう。
 
大きく足をひろげ左右交互に体重を移動する運動です。体が慣れてきたら膝の裏を軽く延ばすようにします。
 
ギックリ腰予防体操は、腰の筋肉に対して大きな運動量を掛けないように遠隔的に腰の筋肉を動かす運動です。軽く行うようにして毎日行うようにしましょう。
 
 
 
 
 
   
 
(図5)腰部前後運動
(図6)側屈運動
 
ギックリ腰の緩和対策
 
ギックリ腰は、日頃から予防につとめれば防ぐことができますが、それでもギックリ腰になってしまった場合のギックリ腰の緩和対策を第7回ワンポイント講座 ギックリ腰の緩和対策にて説明していますので、そちらもご覧ください。
 
 
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