1.撮影・調査 / 2.解体 / 3.剥落止め・表打ち / 4.旧肌裏紙除去・補絹
5.肌裏打ち・増裏打ち / 6.折れ伏せ・付け廻し / 7.総裏打ち・仮貼りと補彩・仕上げ
6.折れ伏せ・付け廻し


6−1.折れ伏せ

 細く切った美濃紙の帯を、折れ山の頂点に貼り付けて、再び折れないよう補強する

 約2mmから3mmにの幅に切った美濃紙を、折れ山の頂点に貼り付けていきます。糊は小麦粉澱粉糊を使用して、しっかりとした接着力を持たせて補強します。
折れ伏せにて補強後は、四方に糊をつけて仮張(乾燥させるための板)に貼り付けて、十分に乾燥させます。

6−2.付け廻し
 本紙と表具裂を合わせて、表具の形にする
 表具裂が貴重な場合は、本紙と同様の方法で修理をし、再使用します。表具裂があまりに傷んでいる場合には、新しい裂を表具裂として使用します。


>>7.総裏打ち・仮貼りと補彩・仕上げ