小鳥のお迎え方、飼育方法

放鳥について

どこにいくにもそうですが、必ず鳥さんがどこにいるかの確認をしてください。
確認をせず普段の生活のように振る舞っていると、肩の上にいるのもわからずに洗濯物を干しにいったり、買い物を行こうとした時に玄関をあけたと逃げてしまったという事例が後を絶ちません。

面倒でも一度ケージに戻して移動するのが安全です。
室内の放鳥で注意することは 常に鳥の目線 になってください。
鳥は本来自然界にいるもので、6畳や8畳の部屋にいるものではありません。
人間からみて危険じゃないものでも、鳥にとっては危険なものは数え切れないほどあり、その油断から愛鳥を失うことになりかねないので注意が必要です。

タンスや本棚の隙間 天井照明の紐
額縁の隙間 電源コード
芳香剤や殺虫剤 人の食べる食べ物


隙間などに入ったときによる全身打撲や内出血、電源コードを噛んだことによる感電、芳香剤や人の食べ物を口に入れてしまったことによる中毒など。

よく動画でフライトスーツ+リードなし(何もつけていない)の状態で散歩をしているものがありますが、我が子もできるという考えは大きな間違えなので絶対にやらないようにしましょう。
動画を見て楽しむだけにしておきましょう。
外に出た時点で常に危険に晒されるため、その危険を守るのは飼い主のあなただけです。
また襲われたときにパニックに陥ったとき危険度がさらに増します


迷子について

逃がしてしまった場合の対応のしかたです。

まず警察の遺失物の届出をします。
逃げた子の特徴や性格・色などわかりやすく記載したポスターを約20~30部作り、自宅から2kmの範囲で貼らしてもらいましょう。
飼い主であれば写真をとっているでしょうから、なるべく特徴がわかりやすいものを選んでください。
この作業は逃げてしまった翌日までに済ませることにより発見率が上がります。
※ 季節・天候にもよりますが、セキセイインコが3日で15km離れたところで発見された例もあります。

ただここで注意するのは、警察に届け出たから安心しないでほしいことです。
なぜなら警察は範囲によって警察署や交番を設けているため、その周辺しか捜索しないのと地域住民がそこしか訪れないので、迷子になった子の捜索範囲を広げるのであれば近隣の市町村の交番や警察署へ遺失物届けが必要になることを覚えておきましょう。

ポスターを動物病院・コンビニ・スーパーなど人が集まりやすいところに貼らしてもらうのが吉です。
電柱などは張り紙をするのに許可が必要なためちゃんと確認してから貼りましょう。
インターネットが利用可能なら検索で「鳥 迷子 掲示板」でやればヒットするので、そちらの掲示板に情報を公開して手がかりを見つけるといいでしょう。

あと鳥専門のコミュニティサイト「とりっち」というところがあるのでそこを利用してもいいかもしれません。
迷子情報掲示板へ書き込んだ場合はみつかったときや情報提供の方へお礼の書き込みを忘れずに。

保護について

保護にも色々ありますが、大きく分けると2つあります。
1つは飼い鳥であるインコなどの保護で、もう1つは野鳥の保護です。

まずは保護をしたインコなどの話をしていきます。
ベランダに洗濯物を取り入れていたときに肩にのってきたり、外に出かけているときに頭にのってきたりと状況は様々ですが、人間に助けを求めて降りてくる場合があります。
保護をしたのはいいけれど、家には鳥かごがない場合は飼育ケースでもいいですが、それもない場合はダンボールでも問題ありません。
助けを求めてきた小鳥たちは大抵は体力が低下して衰弱している場合が多いため、保温は必ず行うようにしてください。
ペットに使う暖房器具がない場合は湯たんぽが効果的です。
温度は雛と同じくらい28~32度くらいがベストです。
あとは食事と水を与えてください。

まだやることがあります。
それは保護した子の親探しになります。
まずは警察に連絡をして保護したことを伝えた後に、近くの動物病院に電話をして迷子の連絡を受けているか確認しましょう。
それでも見つからない場合は新聞などに載せるのもいいかもしれませんし、インターネットを利用するのも便利かと思われます。

仮に飼い主が見つからず、警察の保管期間が過ぎた場合は迎え入れるかどうか問われます。
迎え入れるのであれば家族同様に可愛がってあげてください。
どうしても迎え入れることができない場合は、その子を大事にしてくれる里親を探してその候補者の方に託しましょう。

また「逃がしてしまえばいいじゃん」って安易な考えも犯罪なので事実がわかれば罰せられます
里親を探すにしても近年動物虐待を楽しむ(犯罪です)という人がいるので里親選びは慎重にお願いします。




もう1つの野鳥を保護した場合です。

まず厳密的にいってしまうと、野鳥は本来自然界にいるため自然の流れに任せなければならないっというのが法律により定められています
これは病原菌に対する予防など様々な理由が含まれてます。
そのため市役所などに問い合わせても「そのままにしてください」や「触らないでください」という風に言われます。
結論的に残酷なことですが、「死んでしまってもそれが自然の定めなら仕方ない」ということです。

この知識を知らずに保護をしてしまった場合ということでお話します。
まず保護した鳥の種類を調べましょう

鳥の種類によって希少種(代表的なものでウグイスやメジロなど)の場合があり、この場合は市役所へ希少種を保護するという許可が必要となります。
この許可をとらないと法律上で罰せられるので保護するのであれば必ず行ってください。

保護が無理な場合は市の職員の指示に従いましょう。
おそらく「そのままにしてください」といわれる確立が高いです。
どうしても助けたいけど野鳥のことがわからない場合は、その都道府県で野鳥を受け入れる場所が決まっているのでそこに連絡をして相談しましょう。

実際に自分で保護する場合ですが、基本的にはインコと同じで体力が低下しているので保温はしっかりしてください。
温度は保護した野鳥の成長具合にもよりますが、インコよりも2度くらい高めで保温しておけば大丈夫です。

水はいいにしても一番困るのは食事です
インコの餌を食べてくれる子ならいいですが、野鳥にとってはそれでは栄養不足で体力がつきません
なぜなら野鳥は運動量が高いため、動物性たんぱく質を多く摂取しなければなりません。

虫を捕まえてあげるのは難しいので、ホームセンターやペットショップで「ミルワーム」という虫が販売しているのでそれを与えます。
与えるときは頭を潰してあげるのがおすすめです。
理由としては、頭をつぶしておかないと保護した子の抵抗力が低いためそのうを傷つける恐れがあります。
あげ方などは色々とあるのでサイトを見ることをおすすめします。
もし生きた虫は無理という場合は、粉末加工されたミルワームも販売されているのでそちらを利用するのもいいでしょう。

また種類にもよりますが、すりえなども効果的です。
野鳥に関しては素人で見るにはなかなか難しいものです。

色々と調べることによってその保護した子を救うことにもつながります。
本当にわからないときは、病院や施設などを頼りましょう