小鳥のお迎え方、飼育方法

手乗りについて

一人餌になりはじめたと同時に飼い主としてやっておくことがあります。
それは「手乗りの練習」です。
やはり雛から迎えたのであれば手乗りにしたいという方は多いはずです。
この時期から手(指)に慣らすことで、止まり木にも慣らすこともできることからケージデビューが間近にもなります。

やり方としては、まず最初から指に止まらせておきます。
もう片方の手の人差し指を胸元と人差し指の間くらいにもっていきます。
その状態から鳥さんのほうに少し押し当てます。
鳥さんがその指に乗ってきたら成功です。
あとはほめながら続けましょう。

ただし飽きる子はすぐ飽きるので(やりすぎるのもしつこいと思われます)、時間的には2~3分くらいがベストかもしれません。

徐々に慣れてきたら指の高さを変えていきましょう。
そうすることで指に対する抵抗がなくなり手乗りがうまくなります

食事について

雛から一人餌に切り替わるときのお話からはじめていきます。

小皿にあるご飯を食べるようになり、スポイトやスプーンを嫌がるようになったらほぼ一人餌への移行が完了です。
ですが、いつまでも粟玉というわけにはいかないので成鳥用のご飯に切り替えていきます。

メーカーによっては若鳥用(一人餌に切り替わったばかりの子でも可)というのがあるので、それを与えてもいいですし成鳥用のものでも問題はありません。
気になる方はむき餌をあげてもいいですが、栄養価が低いため殻つきのものと混ぜてあげるとバランスがいいです。

ちなみに「むき餌」は飼い主にとって掃除などが楽なメリットがありますが、デメリットとして栄養価を下げるため、個人的な意見としては子供に手間がかかって当然なので「殻付き」で栄養価の高いほうをおすすめします。

ただ穀物だけだとどうしても栄養バランスがよくないので、下記のような補助食品を少量混ぜたりおやつを与えたりと栄養管理をしましょう。
与えることによって、その子の好き嫌いなどを知るのもいいかもしれません。

栄養補助食品(粉末、液体など)
葉緑素または小松菜
(粉末)
カルシウムパウダー
(粉末)
卵黄フード
(ペレット)
カルビタミックス
(ペレット)
ボレー粉    ※1 カルビタバード  ※2
(液体)
ペレット各種  ※3 フォーミュラー3
(粉末)


おやつ
粟穂または赤穂
(穀物)
カットルボーン
(固形)
かじりま専科
(穀物の加工品)
葉物   ※4
(青梗菜、小松菜など)
塩土
(固形)


主食に追加するもの   ※5
オーツ麦
(穀物)
カナリアシード
(穀物)
青米
(穀物)

※1 洗浄されていない場合が多く汚れているので、あげる前にボールにあけて水で軽くもみ洗いをしてから天日干しをして水分を飛ばしてからあげてください。
また粒が大きい場合はすり鉢などで砕いてから与えたほうが消化がいいです。

※2 個人的な意見としては動物病院から「水にいれる用のビタミン剤をもらえませんか?」といって病院からもらったほうが安心できます。
カルシウムに関してはパウダーやボレー粉などでも取れるので心配はありません。

※3 ペレットは栄養バランスがいいのですが、外国産が多く色合いが派手なことやにおいが強いため好き嫌いがはっきりします。
あげ方としてはすり鉢ですって粉末にして主食にふりかけ、食べるようであれば徐々に粒を荒してだんだん大きくしてく慣らしていけばいいです。

※4 人間には害のない野菜でも、動物には害のある野菜もあるので気をつけましょう。
ここでは紹介しませんが、飼い主さんが自分の家族を守るために大切なことなのでご自身で調べてください。

※5 主食に追加するものは、換羽(トヤ)時期や暑さ・寒さなど、季節によって栄養の高いものを与えて体のバランスを整えてあげます。


追記ですが、これらを全部を与える必要性はありません
個体差もあるのと好き嫌いもあります
色々試してあげてください。