小鳥のお迎え方、飼育方法

温度管理について

セキセイインコやオカメインコなどはもともとオーストラリアの鳥で暑いところに過ごしています。
日本生まれといっても必ず日本に適しているわけではありません。
成鳥であれば22~28度あたりが適温ですが、雛の場合(生後2~5週間)は28~35度が適温になります。

寒すぎれば体温が奪われ体力が消耗し、高すぎても脱水状態になり体力を消耗します。
室温と鳥かごの中では温度が違うため、できることであれば双方に温度計を用意してください。
ビニールカバーでも若干の保温効果はありますが、あくまでも日中だけで冬場や夜間などでは効果があまり見込めません。
そのためペットヒーターというものを使います。

一般的にはパネルヒーター(床に敷くもの)や電球式のものがあり、電球式のペットヒーターをよく使われています。
ただこれだけでは安定しておらず、日中や夜間の温度管理を自動化させるためにサーモスタットを使用することで設定した温度でペットヒーターパネルヒーターの電源をON・OFFしてくれます。
飼い主さんが常におうちにいる方ならいいですが、仕事をされている方にはそれなりに設備投資をしてあげると安心できます。

携帯カイロを使っての保温についての注意です。
冬場に動物病院へ連れて行くときなど短時間で利用するのであれば大丈夫かもしれませんが、携帯カイロは化学反応のために酸素を奪うので通気性が悪い飼育ケースなどに入れると鳥さんが酸欠を起こして大変ことになります。
飼育ケースと携帯カイロを利用するのであれば、内側にいれずに外側に貼り付けるようにすれば酸欠も防げますし低温やけども防ぐことになります。

そのまま状態だと飼育ケースの温度があまりあがらないので、外周に新聞紙やタオルなどを巻くといいです。
もし「携帯カイロを使うのはちょっと・・・」っという方は、冬場であればホットで売られているペットボトルにお湯を入れ、それにタオルなどを巻いて湯たんぽとして使うのがいいですよ。
うちはもっぱら湯たんぽ派です。

低温やけどについて

鳥さんは暖かいものに寄り添う習性があるので、よくペットヒーターに引っ付いている場合がありますが、長時間くっついているときもあるのでこれはかなり危険です。
一般的なやけどは表面上のもので冷やしたりすれば処置はできますが、低温やけどというのはジワジワと浸透して内部からやけどをしていくため、気づいたときには時すでに遅しみたいな感じで大変治りづらいです。
なので保温をする際には若干なれど工夫をして、ヒーターにくっつかない状態を作ってあげたほうがいいです。