田中接骨院(肩痛の予防)
   
ワンポイント講座                   田中接骨院
第15回 肩痛の予防
肩痛は、常に肩関節部に上肢の重量がかかるために炎症がきつくなりやすい部位です。

肩の痛みは、頚部から頚背部の筋肉(図1)(図3)、胸部の筋肉(図8) 、上腕の筋肉(図2)(図6)(図7)が影響しこれらの筋肉の柔軟性をつけることが肩痛の予防になります。

 
 
     
 
(図1)右肩甲骨後面(肩甲骨内側の筋)
(図2)右肩甲骨後面
 
肩痛の注意点
 
肩痛になると体幹から上肢を支えている筋肉に常に上肢の重量がかかる為、炎症がとれにくくなります。
 
肩痛のある人が、重量のある物をもって運動することは、さけるべきです。
 
肩痛のある人が、鉄棒などにぶらさがることもさけるべきです、腫れと痛みを増大させてしまいます。以前肩の上がらない人が、ぶらさがり健康器にぶらさがっていましたが自重が患部の肩にかかりよけいに痛めてしまいます。
 
肩痛のある人が、腕立てのように肩部に自重がかかる状態で運動することは、さけるべきです。肩痛のある人は、自重がかからない方法で軽く運動するようにしましょう。
 
同じ姿勢で長時間仕事をしているとか、本を読んでいるとか肩部の筋肉をまったく動かさない状態を長時間続けることは、さけましょう。同姿勢を長時間続けると筋肉は硬くなり動きが悪くなります。
 
 
 
 
 
   
 
(図3)右肩甲骨後面(僧帽筋)
(図4)右肩甲骨後面(広背筋)
 
肩痛の予防
 

肩痛のある人は、肩背部の筋肉(図1)(図3)や前胸部の筋肉(図8)の柔軟性が落ちていますので、上肢の重量が肩部にかからないようにして運動を軽めに行うようにします。

 
日頃から、肩こりのある人は肩関節付近の筋肉も柔軟性が落ちていますので、日頃から肩背部や肩部の筋肉(図1)(図3)の柔軟性をつけるように努めなければなりません。
 
頚部・肩背部・肩部の筋肉は(図1)(図3)、意識して運動しないと日常の生活活動ではあまり使われない筋肉です。むしろ、頭が垂れた前かがみの姿勢が長時間続くことが多く筋肉が伸ばされた状態が続き硬くなってしまいやすい筋肉です。
 
肩甲骨の内側の筋肉(図1)(図3)や肩の前面の筋肉(図8)、そして腕を上に上げる筋肉などは、日頃意識して運動しないと筋肉の柔軟性がさがりますので、毎日心掛けて運動するようにしましょう。
 
 
 
 
 
   
 
(図5)右肩甲骨後面(前鋸筋)
(図6)右肩甲骨前面(肩甲下筋)
 
 
 
 
肩痛の予防は、背中の両肩甲骨の間の筋肉を意識した運動を行います。(図1)(図3)年齢とともに硬くなりやすい筋肉で、日常でも意識しないとあまり使われない筋肉群ですから意識して運動するようにします。僧帽筋の中部・下部そして菱形筋の運動をすることによって遠隔的に僧帽筋上部や肩甲挙筋の運動になります。
 
肩痛のある時には、上肢の重みが肩関節部の筋肉群(図2)(図4)(図6)(図7)にかかる状態で運動すると痛みや腫れが強くなることがあり、上肢の重みが肩部の筋肉群にかからないようにして運動を軽くおこなうようにしましょう。
 
肩甲骨は、肩関節の運動に重要な働きをします、肩甲骨が動かなければ腕は上に上がりません。ですから、肩甲骨を動かす筋肉(図1)(図3)(図5)の柔軟性がおちると、肩の動きも悪くなります。
 
腕が上がらないと肩関節を動かす筋肉群(図2)(図4)(図6)(図7)(図8)だけを思いがちですが、肩甲骨を動かす筋肉群(図1)(図3)(図5)も大事になってきます。
 
肩関節前面、前胸部の筋肉(図8)は日常生活では、筋肉が長時間収縮された状態が続くことが多く柔軟性がおちてきます。日頃から、大胸筋の柔軟性をつける運動をしましょう。
 
運動をしたくても時間がとれないという人もいると思います。でも、ながら運動ならできるはずです。テレビを見ながら、料理を作りながら、お風呂にはいりながら、それこそ時間の節約運動です。
 
腫れや痛みの強い場合、早めの受診をお勧めします。
 
 
 
 
 
   
 
(図7)右肩側面(三角筋)
(図8)左胸部前面(大胸筋)
 
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