<その6>正体不明

 その1 (クロムハーツ他) 
 その2 (スパイダルコサンタフェ、ガーバーPK-2)
 その3 (ケース、ヘン&ルースター、山卯?)
 その4 (シュレード、ブローニング、クイーン)
 その5 (プロト)
 その6 (正体不明)

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<左>
追加写真
 つめ切り付きナイフ。ライナー中央にファイルワークが入る。
100本作ろうと思ったが、不良品続出で定数を満たさないとのこと。
<右>
 2007年12月31日。とある町の刃物屋で、
6000円(中古じゃないよ)で購入した「明寿」。
無造作にガラスケースに陳列されているので、とてもビビリました。
何で誰も買わなかったのか不思議です。私も含めてですが。
 このモデルも、中央のライナーにファイルワークがしてあります。

   
<左>
 メインブレードは、炭素鋼でブルーイング出来る。
缶切りの方は、ステンレス。
 写真が悪いが、「明寿」とハッキリ刻印されている。
ハンドルも良い感じ。もちろん良く切れる。
 丸にYAXの(多分)大野ナイフとの比較。
こちら側は、「SPECIAL  STEELL」と
2段に分かれて刻印されている。
<右>
電工ナイフである。しかも「孫六」。刃紋も入る。
刃は、蛤の鏡面砥ぎ。何故!


   

 かつて、こんな優雅な物が造られていた。
産地も職人も不明だが、素晴らしい作品である。

   

 またも、ヤフオクに正体不明なモデルが出た。
メインブレードに「KANENAGA MADE」、
缶切りに「PATENT 36539」と入る。
ハサミとピンセットがハンドルに収納される。
ハンドルは、銀側を巻き込んである。
出品者様の説明文には、

■(タイトル)アーミーナイフ 骨董? 藤原兼永?
アンティーク 激レア ナイフ 刀「兼永」

[商品の状態・注意点]

(骨董 藤原兼永)
詳しい先生方、私共には、詳細不明です。
(藤原兼永 作)かも定かでは有りません。
おそらく、製作途中の物だと思うのですが
彫刻がとても素敵で切れ味も良さそうです。

【藤原兼永】とは
河村永次郎は金屋町に住み、刀匠銘を
奈良太郎藤原兼永と号した。
刀鍛冶として、又、冶金家として刀剣の他に
ポケットナイフ・金属彫刻・美術工芸品などに
才能を発揮し日本に於ける最初のクロームスチールの
刃物生産に成功した。
大正10年、東京に於ける平和博覧会では「錆びない鋼」と
云われたステンレス鋼のクロームスチールに独特の硬度を
加味して良く切れるナイフ・レザーを出品して好評を得、
これを日本刀に活用しその強靱さと鋭利さ及び
特技の彫刻が絶賛を受けた。
陸・海軍ステンレス刀「兼永」銘は藤原兼永である。
又、永次郎の子である寛が2代目の藤原兼永を継ぎ、
鍛錬技術や金属加工に精錬して
その技術は父に勝るとも劣らぬ名人と云われた。

という説明をつけていたが、真偽の程は定かでない。

超絶技巧である。


*ナイフマガジンによると、二代目兼永様は、
マントを羽織って、関の町を颯爽と歩く
洒落者として書かれている。


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