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コーヒーの銘柄

生産国名、産地名、出荷港名、グレード名などが付きます。

よく知られているブラジル、コロンビアなどは「生産国名」を冠したものです。
これは最も一般的な命名法で、ほかにもエルサルバドル、コスタリカ、ガテマラ、ペルー、ケニア、ドミニカ、メキシコ、インディアなどたくさんあります。

国名を使っている場合、そのあとに「生産地域名」をつなげたり(ガテマラ・アンディグァ)、出荷港名をつなげたり(ブラジル・サントス)、グレード名をつなげたり(コロンビア・スプレモ)します。


「ブラジル・サントスNo.2・スクリーン19・ストリクトリーソフト」
生産国名、出荷港名のあとにグレード名がつけられた例です。
この豆は、ブラジルでは最高級品を意味します。
日本で広く知られているのは「ブラジル・サントス」まででしょう。
そのあとの「No.2」は欠点豆の混入量を表します。
「スクリーン19」は、豆のサイズによる分類です。
「スクリクトリーソフト」は、カップテストによる味の格付けを意味します。
ブラジル セラード

「ハワイ・コナ」
ハワイはアメリカ合衆国ですが、生産地域を名称にしている例です。

「ブルーマウンテン」「クリスタルマウンテン」
ブルーマウンテンはジャマイカ、クリスタルマウンテンはキューバの生産地域である山岳地方の名称を商品名にしています。
タンザニアの「キリマンジャロ」やインドネシアの「ガヨマウンテン」もこれに入ります

ガヨ・マウンテン

タンザニアタンザニアタンザニア



「モカ」

生産国名以上に知れ渡ってしまった例です。
イエメン共和国のモカ港から世界に向けて一番最初にコーヒーが輸出されたため、モカという名称はコーヒーの代名詞になるほど有名になってしまいました。
しかし、現在はモカ港は使われることはありません。

「モカ」にはイエメン産とエチオピア産あり、「モカ・マタリ」がイエメン産でマタリは生産地域名です。「モカ・ハラー」はエチオピア産でハラー地方でとれたものです。
ともに最初の出荷港がモカ港だったので、モカという名が付いていますが、
「マタリ」と「ハラー」では、産出国も味も価格も違います。
「マタリ」のほうが力強い味と香りを持っています。
「ハラー」のほうが、同じように焙煎した場合、味と香りもともに少ないようです。
しかし、日本では、この二種を区別せず、「モカ」で通している場合があるようです。


コヒーの銘柄のうしろに付いているアルファベットの意味

これは生産国側の決めた輸出用生豆の品質等級や格付けを表していることが多いようです。

No.2」「No.9」「No.1
ナンバーでグレードを表示しています。
ブラジルはNo.2、モカ・マタリはNo.9、ジャマイカ・ブルーマウンテンはNo.1がそれぞれ最高級を意味します。

「ガテマラSHB
スクリクトリー・ハード・ビーンのことで、高度4,500フィート以上という生産地の高度で分類格付けしています。

「コスタリカHG
ハイ・グロウンのことで、高度3,000フィート以上の地域で生産された豆を意味します。HGAとついているものは、そのなかでも大西洋側(アトランティック)でとれたことを意味します。

「コロンビアスプレモ」「コロンビアEX
コロンビアは数あるコーヒー生産国の中でも、とくに品質の安定した国で、等級も豆のサイズによって格付けされています。
スプレモはスクリーン17の粒の大きさの豆が80%以上のものを表します。
EXはエキセルソのことで、スクリーン14〜16の豆が80%以上のものを意味します。
ちなみにスクリーンナンバーは大きくなるほど大粒となります。


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