昔から商人は、商売によって生じた雑多な出来事から、どうしたら儲けや財産の状態を正確か
つ 簡便に知ることが出来るのか頭を悩ませてきました。
記憶力や計算が多少人より優れていたとしても、それらの出来事を頭の中だけで整理することなど
到底不可能です。
そのため商人は、商売によって生じた出来事を帳簿に記 録 しておき、その記録をもとに儲けや
財産の状態を把握しようと考えたのです。
しかし、その記録が日記のような雑多な内容のものでは、その中から儲けや財産の状態を計算する
ために必要な出来事のみを拾い出す作業に、大変な労力を要することとなってしまいます。
そこで、儲けや財産の状態を計算するために必要な出来事のみを一定のルールで簡潔に記録するこ
とにより、その計算を正確かつ簡便に行えるようにした工夫が「簿記」なのです。
その工夫とは、儲けや財産の状態を計算するために必要な出来事を、「原因」と「結果」の2つに
分解して帳簿に記録する方法であり、それが簿記の仕組みの根幹になっています。
なお、簿記において帳簿に記録すべき出来事のことを「取引」(とりひき)といいます。
ところが入門書においても、「簿記は、取引を二面的にとらえるもの」と簡単に説明するだけで、
その「二面的」が、「原因」と「結果」であることを具体的に解説しているものは見当たりません。
初めて簿記を勉強しようとする方にとって、その仕組みの根幹にかかわる肝心な部分の解説の不足
が、簿記を無味乾燥な難しいものにしているのではないかと感じていました。
本書は、初めて簿記を勉強しようと考えている方を対象に、簿記の仕組みの根幹にかかわる肝心な
部分について、なぜそのようにするのかということに重点を置いて解説する他に類書のないものとなって
います。
本書をお読みになった後、「日商簿記3級」といったタイトルの本で勉強されるとよいでしょう。
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