組織にはマネジメントシステムは必ずある。 | |
マネジメントの基本は、いかに各人が力を発揮するようにするか、やる気を出させるかに帰着します。 人あっての組織(以下ここでは企業とか会社としましょう)であり、マネジメントです。 人が2人以上集まれば、組織になり、組織で取り組むから大きな力が発揮できます。個人の力をフルに発揮、各人が協力す ることで増強、組織全体が集結することで強力なパワーとなります。こうした組織が、全体として機能的に働くようになるため に各組織でさまざまな工夫をしています。したがって、組織が存在し、活動が続けられるならば各組織の”マネジメントシステム ”は必ずあります。また、”マネジメントシステム”すべての組織の基本であり、常識的なこと、当たり前のことの集大成と言い換え てもよいでしょう。 |
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一貫したマネジメントシステムに、組織内にはマネジメントシステムは一つ | |
組織が経営方針に沿って、一貫した活動を行っていくには、組織内のマネジメントシステムは、一つです。 ミクロ的な個別対応ばかりに気を配りすぎると、枝葉ばかりが先に立ち、システム同士がケンカを始めます。経営の”幹”となる 一貫性をもたせるマネジメントシステムが極めて重要です。 では、経営の”幹”となる一貫性をもたせるマネジメントシステムとは、 どんなものだろうか。私はこのように考えます。経営者の想い、ビジョン、戦略を実現するために必要な活動に「品質」があります。 たしかに、品質とか品質管理活動は、経営全体の戦略をかたちづくるうえのごく一部の要素にすぎません。 しかし、品質は、 今の時代の経営者の「会社のありたい姿」と太い”幹”でますますつながっているものではないでしょうか。また、逆に言うと、 この常識的なこの品質活動が不十分であれば戦略の実現もおぼつかないということを意味しています。なぜならば、今や品質は良く てあたりまえ。品質問題は、営々と世界レベルへ築きあげてきた会社も一瞬のうちに信用を失い、崩壊につながってしまう時代です。 |
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以上のような関係から、 経営の”幹”となる一貫性をもたせるマネジメントシステムは、品質を”幹”としたマネジメントシステムの構築、運用だと考えます。 当然、先に述べたように各組織には、その組織なりの品質活動のシステムがあると思いますが、具体的お奨めの仕組み、ツールは、 ISO品質マネジメントシステムです。その採用は会社の経営戦略上の決定により位置づけることです。もちろん、 マネジメントシステム手法は、ISOが唯一絶対ということはありません。しかし世界的に共通システム規格で物事を見ることに使えるの ではないかと、世界160余ケ国がISOを採択、運用されている事実は見逃がせません。 一方、マネジメントシステム規格は、品質を始めとして、環境、食品、情報セキリティー、労働安全衛生、リスク、業界別など数が増えてきました。 本質に迫って長く続けていくには、たしかにマネジメントシステムという形態には一理あります。しかし、経営トータルとして捉えて、各システムを 有機的に整合、補完しあって、ともに成長する”幹”となるマネジメントシステムは、品質マネジメントシステムです。 経営者の「会社のありたい姿」とマネジメントシステムには一貫性があるのが本来のかたちです。経営者がこの一貫性を取ることと、何のため に品質マネジメントシステムに取り組むかということをメッセージとして従業員に発することはすごく重要なことだと考えます。 |
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現状、貴社のマネジメントシステムはいかがなものですか。 経営を支える”幹”となるような基本システムはうまく動いていますか。いかがでしょうか。 |
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