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インクルふじ&でらーと
・「インクルふじ」と
「でらーと」ができるまで
・でらーと許認可申請から、開所まで。
・ベルギーの障害者事情と、これからの日本に求められること
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「いんくるふじ」と「でらーと」とは
許認可申請から、開所まで。

 そして、早速富士市の福祉課に、20人の重度の障害者たちが毎日通う施設を作りたい旨を綿密な事業計画をつけて申し出ました。当初静岡県は「そんな事業は既成の法人にやらせればいいじゃないか」と言ったそうです。富士市の担当者は「『はなみずき』という会があって頑張っている。そこにやらせたいんだ」と言ってくれたそうです。とてもうれしい一言でした。

 さあ本格的にスタートです。お金はかかるが真剣に施設作りに取り組もうという有志を募り、設立準備会を組織しました。以後このメンバーで活動していきました。
まず土地の確保です。親たちで建設資金は集めるが、土地は市有地を無償で貸してほしいと、市長に要望しました。「山奥の土地では困ります。地域支援の拠点になる施設なので、近くにスーパーがあったり、金融機関があったりというような人の流れがあるところでないとだめなのです。」と強く要望しました。その後、紆余曲折を経て、ついに、願ってもない場所に土地の確保ができました。
  しかし社会福祉法人の設立と、20人の知的障害者通所更生施設建設の許認可申請は想像していたものよりはるかに膨大で、細かい作業であり、とても素人には手に負えませんでした。そこで経験のある方に事務局に入って手伝っていただきやっとのことで県と国の許可と、助成金交付は受けられることになりました。本当にうれしい瞬間でした。
 私には「施設は施設長で決まる!」という確信がありました。だからどうしても適任者を探し、お願いしようと思っていました。そこで最高に素晴らしい方に「ダメで元々」でお願いをしてみました。答えはなんと「OK」!もう夢のようなうれしさで、私は、踊りまわっていました。その時の感激は今でも忘れません。

 こうして2004年4月、「でらーと」は無事開所しました。場所、施設長とも最高の環境でオープンできたことを、ここまで一緒に頑張ってきた仲間たちと本当に喜んでいます。今は毎日多くの障害児・者が「でらーと」に元気に通っています。★くわしくは「でらーと」のホームページをご覧ください。

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