椿説弓張月。登場人物辞典登場順。 No.41〜No.80


No.41 藤市(とういち)

かつての為義の馬飼。落ち武者となった為朝を助ける。

No.42 山[操(手偏→けもの偏)](やまをとこ)ヒヒ

為朝に矢傷を負わせるも、退治される。

No.43 武藤太(ぶとうた)

藤市の甥だが叔父に似ず放蕩者。為朝を売り白縫に成敗される。

No.44 佐渡兵衛尉重貞(さどのひゃうゑのぜうしげさだ)

武藤太の密告により、湯治していた為朝を捕える。

No.45 周防判官季能(すはうのはんぐわんすゑよし)

重貞が為朝を差し出した先。

No.46 法性寺忠通(−ただみち)

頼長の兄にして関白。さしもの信西もこの人には逆らえず、死罪だったはずの為朝の罰を軽くして伊豆の大嶋に遠流させたのがこの人。
 第12回P180に登場するが『法性寺』の読み方は不明。

No.47 伊豆大介狩野工藤茂光(いづのおほすけかの々くどうもちみつ)

伊豆の国司。為朝を伊豆大島に流した。

No.48 丈五(ぢやうご)

丈六とは兄弟で船乗り。武藤太の友。

No.49 丈六(ぢやうろく)

丈五とは兄弟で船乗り。武藤太の友。

No.50 三郎太夫忠重(さぶらうただしげ)

伊豆大嶋の代官。簓江の父。為朝の舅その2。
小人であり最初は村人や為朝に嫌がらせをしていたが、攻め込まれてからは為朝の部下となった。

No.51 簓江(さ々らえ)

為朝の妻の1人。忠重の娘だが父には全く似ていない。二男一女の母となる。

No.52 為丸(ためまる)

簓江の3人の子供の長男。

No.53 朝稚(ともわか)・足利太郎義包(あしか々”たらうよしかね)

簓江の2番目の子供。

No.54 嶋君(しまきみ)

簓江の末の子供で長女。

No.55 二條院(にでふのいん)

第七十八代天皇。後白河院の第一皇子。平治の乱の頃の天皇。

No.56 中納言兼中宮權大夫右衛門督信頼卿(ちうなごんけんちうぐうのごんのたいふゑもんのかみのぶよりきやう)

別名、藤原信頼。どこまで名前か解らん。
後白河帝の寵臣で信西と權を争い、ついにいくさを起こす。一旦は信西の首をはねるもすぐに平清盛に討たれる。これが平治の乱。

No.57 平清盛(たいらのきよもり)

ご存知の通り平氏の繁栄を築いた人物。平治の乱の後はますます平氏の天下となる。

No.58 ギ[嗜ー口]婆明神(ぎばみょうじん)

にょこに夢枕で大和言葉を教えた存在。伊勢に住んでいるらしい。正体は天照大神。

No.59 三郎長女(さほりのにょこ)

東の七郎三郎の娘。為朝の妻の1人。

No,60 従弟女(いとこめ)

にょこの従妹。山猫に生んだばかりの赤ん坊を食い殺され、にょこに仇をとってもらう。四郎五郎の妻。

No.61 山猫(やまねこ)

にょこに退治され、女性たちに滅多打ちにされるデカい猫。

No.62 太郎丸(たらうまる)大嶋太郎為家(おほしまのたらうためいえ)

にょこと為朝の子供。

No.63 次郎丸(じらうまる)弥陀寺の宮(みだてらーみや)

にょこと為朝の子供。後に出家して二郎法師、八丈島の嶋人からは弥陀寺の宮と称される。

No.64 四郎五郎(しようごらう)

何故か為朝のことを知っていた男の嶋の嶋人。にょこの従妹の夫。

No.65 東の七郎三郎(ひがしーしつちやうさほり)・七郎三郎(しつちやうさほり)・鬼夜叉(おにやしや)

にょこの父。為朝の舅その3。

No.66 足利義康(あしかがよしやす)

為朝の遠縁。朝稚を実子扱いで養子にする。

No.67 梁田二郎時員(やなだのじらうときかず)

義康の部下。

No.68 高倉院(たかくらのいん)

第八十代天皇。後白河院の第七皇子。平氏全盛期の頃の天皇。

No.69 伊藤[示+右]親(いとうすけちか)

茂光が大嶋に攻め入った時の宗従の大将その1。

No.70 北條時政(ほうでうときまさ)

茂光が大嶋に攻め入った時の宗従の大将その2。

No.71 宇佐美平太(うさみのへいた)

茂光が大嶋に攻め入った時の宗従の大将その3。

No.72 同平二(おなじくへいじ)

おそらく宇佐美平二。茂光が大嶋に攻め入った時の宗従の大将その4。

No.73 加藤太光員(かとうだみつかず)

茂光が大嶋に攻め入った時の宗従の大将その5。

No.74 沢六郎(さはのろくらう)

茂光が大嶋に攻め入った時の宗従の大将その6。

No.75 新田四郎(にたんのしらう )

茂光が大嶋に攻め入った時の宗従の大将その7。

No.76 天野藤内遠景(あまのとうないとほかげ)

茂光が大嶋に攻め入った時の宗従の大将その8。何故か最終回でまた登場。

No.77 異人の翁(ゐじんのおきな)

外国人ではなく通常の人ではないという意味。にょこと子供達と従妹夫婦の前に示現した老人。伊豆七嶋に八郎明神を建立し、ギ[嗜ー口]婆明神(天照大神)信仰を取り入れる原因となった。

No.78 蜘手の渦丸(くもでーうずまる)

ザコ海賊。と思ったら再登場した。すぐやられたけど。朝稚を見て悪い心を起こす。

No.79 熱田大宮司藤季範(あつたのだいぐじとうのすゑのり)

為朝の兄義朝の舅。熱田神宮の宮司で嶋君を養女にする。

No.80 藤原季兼尾張貞職(ふぢはらのすゑかむをはりのさだもと)

季範の父。

(2007.10.14)

No.1〜No.40 No.81〜No.120 No.121〜No.162

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