平成30年-第9号(175号)
彼岸の中日の9月23日(日)に、本堂で茶会をしました。天候にも恵まれて約200人の方が、お参りに来られました。松風の会(甘露寺の茶会名)では、今回で5回目(甘露寺再興400年、大般若2回、秋彼岸2回)と成ります。お客様も少しずつお茶(お薄)を召し上がる事に慣れ親しんで来られた様です。今年の4月8日の大般若の時にもお薄をさし上げたので、秋の彼岸の茶会を楽しみに来られた方もいらっしゃいました。
本堂の東の室中に道元禅師様の「春は花、夏ほととぎす秋は月、冬月冴えてすずしかりけり」と言う歌の軸を掛け、道具組は少し秋の気配が感じられる様にしました。
お菓子は干菓子2種盛りで、1つは奈良県樫舎の「あかとんぼ」と「はつかり」の焼印のおせんべいと、もう1つは、島根県松江の彩雲堂の「やまかつら」を使いました。「やまかつら」とは山の中腹にずーっと伸びている雲の様子の事で、お菓子もその様な感じを現わしています。松江藩7代目の藩主の大茶人、松平不昧公生誕150年を記念して作られたお菓子です。お茶もお菓子も大変好評でした。松風の会の方達もお点前、お運び、かげ点て、水屋仕事等、順番にくり返して少しずつかげの仕事も出来る様に成りました。又、来年の大般若には、野点てで皆様をお迎えしたいと思っております。
工事報告
門前の左側の土手の工事もおかげさまで終わりました。8月の暑さ、9月の雨等々で約1ヶ月完成が遅れ、皆様方には大変御迷惑をおかけしお詫び申し上げます。工事に対し、
ご協力ご理解をいただきました事、厚くお礼申し上げます。
「禅の友」曹洞俳壇 10月号入選
売言葉買言葉とふ夕端居 茅沼 土屋 君女
平成30年9月 小山短歌会だより
金色の頭巾ちゃんちゃんこに身をつつみ米寿の夫はえびすさん顔 |
岩田 久子 |
歩行器にすがり遅々とし歩めるを朝の光が後押しくれる |
山﨑 咲代 |
眼のかすみ木陰に動めく棒っ切れヘビになったり虫に見えたり 外流しの横に捨てたるいも頭暑さ知らずに吾と競えり |
湯山 次子 |
昼の暑さ肌に残して暗がりの庭にすだける虫に涼しむ ひがん花土手のなだりを競うがに日毎に伸びて彼岸近づく |
秋山 美智子 |