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帯と着物の組み合わせやTPOは時代とともに変わり、最近では紬の訪問着で結婚式に出席されたということも耳にします。
あまり固く考える必要はないようにも思いますが、基本となる帯の種類や特徴を知っておくと着物を楽しむ上でとても役に立ちます。場所や目的にふさわしい帯を選んで、すてきな着物姿を楽しみましょう。




1 生地による分類

特   徴 主な種類
染め帯 織りあがっている白生地に後から模様や色を染めた帯
一般的には名古屋帯に仕立て、カジュアルに使用されますが、まれに、礼装用や準礼装用として格調高い柄付けのものを袋帯に仕立てることもあります。
生地は、縮緬、塩瀬羽二重、紋綸子などがあります。
染色は、手書き友禅、ろうけつ染め、絞り、型染めなどの技法があります。
織り帯 先に染めておいた糸を織って、模様を作り出した帯
染め帯より格上で、染めの着物に合わせるとされています
錦織り、唐織り、綴織り、緞子、佐賀錦、博多織り、紬などがあります。


2 仕立て方による分類

種 類 帯 幅 長 さ 特  徴  等 主な用途・合わせる着物
丸帯
(まるおび)
68cm位 4m位 普通の帯の2倍の幅があり、表も裏も同じ柄です。
花嫁衣装、舞子さんのだらりの帯等です。
袋帯
(ふくろおび)
30cm位 4m位 袋状に織って帯芯を入れて仕上げられたものと、表と裏を別々に織ってかがり合わせたものとがあります。
柄は、表地のみで裏地は無地です。
帯結びは二重太鼓が一般的で、帯といえば袋帯といわれるほどです。
振袖、留袖、訪問着からお洒落用の紬まで幅広く用いられます
名古屋帯
(なごやおび)
30cm位
(お太鼓の所)
3.6m位 胴に巻く部分を半幅(約15cm)に、お太鼓になるたれの部分を普通幅(約30cm)に芯を入れて仕立てた帯です。
一重太鼓(お太鼓とも言う)にして結ぶ帯です。
袋帯に次いで格式のある帯とされ、柄によっては訪問着や色無地などの準礼装からおしゃれ着まで、幅広く使えます。
袋名古屋帯
(ふくろなごやおび)
30cm位 3.6m位 芯を入れずにお太鼓になる部分をかがって仕立てた帯です。手の部分(体に巻く部分)は、体に巻く時に半幅に折って用います。
一重太鼓に結ぶ帯です。
軽くて締めやすく、外出着、おしゃれ着をはじめ、織の着物などにも最適です
半幅帯
(はんはばおび)
15cm位 3.6m位 普通の帯幅の半分に仕立てあげた帯です。
浴衣、ウール、普段着用に用います。
細帯
(ほそおび)
12cm位 4m位 錦織、金襴銀襴の生地を袋状に 仕立てたものです。
半幅帯より長い帯
です。
カジュアル、お洒落用として、主に小紋に着用しますが、生地によってはしゃれ訪問着にも用います。


3 柄による分類

全通柄
帯の全長に柄があります。




濃い緑の部分が柄になります。


六通柄
帯の全長の約六割に柄があります。






濃い緑の部分が柄になります。


お太鼓柄
お太鼓になる部分と前の胴に来る部分にのみ柄があります。




柄は下の図のような位置に入ります。