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    立教174年(平成23年)5月18日発行 第263号
    一面挨拶

静岡大教会創立120周年に向けて
平成24年7月8日記念祭執行

 6月 おぢばがえり強調月 
婦人会静岡支部総会(平成23年5月8日)
婦人会静岡支部総会(平成23年5月8日)
詰所20周年記念
  6月25日(土)
    午後4時 おつとめ(東礼拝場)回廊ふき
    午後5時 講話・会食

 東日本大震災の被害は甚大なものであり、未だ大勢の被災者が避難生活を強いられています。天理教としても、本部をはじめ、各大教会、各教区支部から、災救隊、義援金、生活物資など救援活動を展開しています。また、本部では、各大教会の詰所に被災者の受け入れ体制を要請し、3,000人規模の受け入れを表明しています。これからも長期的な復興支援が必要となるでしょう。
 さて、今回の地震では、今までになかった原子力発電所の災害が起きてしまいました。原子力発電は、正直に言えば、まだ完全に安全性が確立していないばかりか、今の科学力では、放射性物質から放射能を除去できません。それにも拘わらず、人間の豊かな暮らしを求める力が大きくなり、石油に限りがあることや、地球温暖化対策などから世界中が踏み切ってしまったものであります。欲に切りない心が、取り返しのつかない災害を引き起こしてしまいました。
 原発の原理は、簡単に言えば、原料となるウランが核分裂する時に発生する熱により水を沸騰させ、蒸気からタービンを回転させて発電しています。ここでは、火、水、風を利用したものであります。
 教祖は、「実と言えば知ろまい。真実というは火、水、風。」「価を以って実を買うのやで。」と仰せになられ、この世界の火、水、風は皆、親神様の心のままに司る事を言われ、親神様の自由自在の御守護を頂戴するには、皆々が真心の限りを尽くして事に当るのが肝心である、と教えられています。
 地震災害に加えて、原発災害も起きた今、親神様の思召をしっかり思案し、我々人間が本当の真実に目覚めた生き方をしなければならないでしょう。

立教174年(平成23年)5月18日      
静岡大教会長 松浦一郎