Q仕事上の一番の喜び(苦労)は何ですか?
新茶の仕入れ時期と店売り・地方発送のピークが同時期となるため、仕入れには特に気をつけるようにしています。八十八夜前後の十日間は毎年嵐のごとく過ぎ去っていきますが、緊張感のある充実した日々でもあります。お客様にお茶をお出しした際、その入れ方をほめていただいた時は大変うれしく思います。
Qお茶の「魅力」とは?
お茶はあくまで嗜好品であり魅力の感じ方も人それぞれと思いますが、昔から飲まれてきたのには、やはり理由があるのだと思います。最近、特に注目されている保健機能もそうですが、何よりも気軽さではないでしょうか。「好きな時に好きなお茶を好きな入れ方で楽しめる」ためではないかと思います。
Qお茶の消費拡大にひと言
消費者ニーズの多様化・変化により様々な商品が出回ってきていますが、リーフ(茶葉)へのこだわりを持ち続けたいと思います。末端の小売店が小手先の販売テクニックに頼らず、お客様に心のこもった誠実なサービスをすることが大切ではないかと思います。
お茶の規格統一化につながるような流れもありますが、商品ごとによる差別化・専門化こそがお客様のニーズであり、われわれ小売店が生き残る唯一の道ではないかと考えます。
Q十年後のあなたを教えてください
茶業界を取り巻く環境も大きく変わっていることと思いますが、お客様に信頼し続けていただけるよう、信念を持って商売を続けていることができるよう、日々努力をしていきたいと思います。
(1999年月刊「茶」4月号より)
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