四十年程前に、NHKが指導的立場の方に、美しい日本のことばのアンケートをとったところ、ベストテンは「ありがとう」「さようなら」「はい」「すみません」「おはようございます」「さわやか」「いらっしゃいませ」「おやすみなさい」「どうぞ」「いいえ」であったそうです。
最近分からない言葉、表現が多くなりました。スーパーのレジ係の方の「XXX円からお預かりします」のからもそのひとつです。若い方の会話を聞いても、あつ(暑い)、さむ(寒い)は分かりますが、おそ(遅い)、すご(すごい)、うざ(気持ちが悪い)、はや(早い)、うま(うまい)、むず(難しい)など意味を聞かねば良く分かりません。
あまり使われなかった「やばい」は今は皆さん、ごく普通に使いますし、掛け声の「せーの」も大工さん等、建設関係のの方の言葉でしたが「一、二の三」にかわりテレビでも学校でも使われています。
広辞苑をひもとくと、茶から生まれた言葉が沢山あります。「日常茶飯事」はいかに茶が私共の生活から切り離せないか分かります。茶のない事は「無茶」、それから生まれたのが「滅茶苦茶」、「お茶をにごす」(一時しのぎに取り繕う)、「お茶の子さいさい」(物事が容易に出来る事)、「茶々を入れる」(人の話に口をはさんで邪魔をする)、「お茶目」(ふざけた事を言って人を笑わす)、「茶化す」(はぐらかす)等、長い茶の歴史から生まれた言葉が沢山あります。
ケニア国のノーベル平和賞受賞者で、女性環境副大臣であったワンガリ・マータイさんが九月逝去され、同国ではその功績を称えて十月八日国葬を執り行い、全国民喪に服したそうです。平成十八年来日された折、マータイさんは日本の資源愛護に最適な言葉「もったいない」を世界共通の国際語にすべきと、時の小泉総理と努力を約束されました。
又「日本は技術先進国なのに古い文化を大切にしている」とお褒めの言葉も戴きました。
古い日本の文化のひとつが平安王朝文化華やかなりし頃の「大和言葉」から伝わる美しい日本のことばではないでしょうか。
平安の時代どんな言葉が「美しい日本のことばベストテン」に選ばれるでしょうか。
お茶のおいしい季節となりました。小店銘茶は厳正な県や自主検査により安心安全が確認されています。
|