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19  vol.26 お茶の水?
2021.10.28 Thu.
 昨年、東海道新幹線はめでたく開業五十周年を迎えました。静岡県は東西に長く駅数は東海道新幹線では最多の六駅あります。(全線で最多は岩手県の七駅)
 開業当初は新幹線に冷水器がついていて、組み立て式の紙コップで水を飲むのが楽しみだったことを懐かしく思い出します。冷水器の水はくせがなく程々においしい水でした。これは旧国鉄が開発した「紫外線流水殺菌装置」により水中の殺菌・消毒・塩素の除去を行い、さらに水のおいしい水温10度に常に保たれていたためです。
 水には「硬度」があります。水に含まれるミネラル(カルシウム・マグネシウム)の質量のことで、120以上が硬水、未満が軟水です。硬水は重くしつこい味で口の中が引き締まります。肉などの洋食に合います。軟水はたよりない気の抜けたやさしい味です。野菜などの和食に向きます。日本の水道水は硬度50〜60くらいの軟水ですが、太平洋側は高め日本海側は低めで雪どけと関係があるようです。また関東は高め関西は低めで関東ローム層やフォッサマグナによる地層の違いといわれています。
 美味しくお茶を淹れるには「適度なミネラルを含んだ軟水」、phは弱アルカリ性で硬度50〜100位が最適といわれています。例えるなら「岩清水」です。山岳(大自然の巨大な浄水器)でろ過された山水にさらに大地のミネラル成分が添加されたものです。硬水では味・香り共薄くなります。市販の水には硬度の高いモノもあるのでご注意ください。
 水は勢いよく汲むと空気中の酸素が交じり活性化されます。必ず沸騰してから使用しましょう。ゴー、ブクブクと音がしただけではまだ沸騰していません。沸騰すると逆に静かになります。沸騰させないと塩素(カルキ)が抜けず、炭酸ガスが残ると茶葉が浮いて上手く葉が開きません。5分程煮沸してからポットに取ると90度位で保温されます。
 白銀屋の「やぶ北深むし茶」は水道水でも簡単に美味しく淹れられます。今年もいよいよお茶のおいしい季節になりました。どうぞ白銀屋の銘茶を心ゆくまでお楽しみください。


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