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株式会社オプトメカ エンジニアリング

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会社情報

レンズ設計製作・光学システム設計製作・ 機構設計製作 ・光学コンサルタント

ご挨拶

代表者の写真 オプトメカ エンジニアリングは光学設計のプロですが、同時にメカ設計のプロでもあります。
 光学システムを構築する場合、これまで「光学設計」は「光学屋さん」に、「機構設計」は「メカ屋さん」にとなりがちでした。
 しかし、光学システムを数多く手がけてきたオプトメカ エンジニアリングの経験からすると、そうした「合作」では真の最適設計になり得ません。双方の視点から同時に設計するのがベストです。
 光学設計から得られる情報と、実装上必要なメカ設計情報を融合させ、お互いに譲り合えるところは譲り合う設計を行う中で、光学システムの設計は初めて最適で最良な設計になります。
 つまり、一度光学設計したものを実装(機械)設計に回して実装上の問題点を洗い出し、再度、光学設計にフィードバックして全体的な問題点を解決していく。こうしたことを繰り返すことで、真に最適な光学システムが構築されるわけです。

 オプトメカ エンジニアリングはこうしたプロセスを惜しまず実行し、お客様が本当に満足していただける製品作りに邁進してまいります。
                          株式会社 オプトメカ エンジニアリング
                                        代表取締役  磯部良雄



経歴

1973年03月 静岡県立磐田南高校理数科卒業(第1期生)
1977年03月 静岡大学工学部機械工学科卒業
1979年03月 静岡大学工学部工学研究科機械工学専攻修了
1979年04月 矢崎総業株式会社入社
1985年10月 浜松ホトニクス株式会社入社
2008年09月 オプトメカ エンジニアリング(個人事業主)立ち上げ
2011年09月 株式会社 オプトメカ エンジニアリング設立



光学(天文)との関わり

<小学校高学年時代>
・夕方、先生に頼んで学校にあった望遠鏡で初めて空を見上げる。
・兄から借りた口径3cmぐらいの塩ビパイプでできた望遠鏡で月を見る。
・日周運動を初めて写真撮影。北極星は地軸からずれていることを「発見」する。但し、写真代が嵩むと親に言われて程々にする。

<中学校時代>
・月刊誌「天文ガイド(誠文堂新光社発行)」を貪り読む。
・口径10cm反射望遠鏡を設計し、鏡筒や架台を含めて10mm厚ベニヤ板で製作に取り掛かるも未完成。
・その反射鏡を自作するためキット(成東商会:当時)を通信販売で購入。青板ガラス2枚とピッチや研磨剤までを揃えて磨くが、最終的なフーコーテストやメッキをする前で挫折。但し、製作した反射鏡は学校の夏休み課題として提出。

<高校時代>
・「天文少年」であったので、当時県内屈指の大型望遠鏡(15cm屈折望遠鏡:五藤光学研究所製)がある高校に入学する。鈴木敬信著の「天文学概論」を貪り読み、天文学に憧れる。
・地学部に所属し、昼休みは仲間と太陽黒点観察(投影法によるスケッチ)を3年間続ける。月1回程度は高校に泊り込んで徹夜で星の観望や写真撮影に凝る。
・天体写真に嵌る。白黒フィルムの「トライ X」や「103a乾板」で星の写真を撮る。現像から焼付けまでをマスターする。
・望遠鏡付属の「ソーラープロミネンスアダプタ(日食を人工的に起こしてプロミネンスをいつでも観察できる装置)」でプロミネンスを撮影する。大きなプロミネンスが写ったので「天文ガイド」に投稿するも落選。また、この装置を使ってみて初めて、地球が太陽に一番近づくのは冬であること(北半球)を知る。

<大学・大学院時代>
・特になし。

<浜松ホトニクス時代:光学>
・1986年5月中川治平氏の光学講習会を受講。
・「天文ガイド」にて「入門:天体望遠鏡光学(西条善弘氏執筆)」の連載が1991年6月から始まって1995年3月まで続き、光学の基本的なことを学ぶ。同時に「光学設計学習ソフト:テレオプト(10,000円)」が出され、購入して光学の勉強する。吉田正太郎著の「写真レンズの科学」や「望遠鏡光学」は座右の書。
・色収差が無く紫外領域でも使える光学系として反射光学系や反射屈折光学系に凝り、設計製作して顧客に納入。
・中学時代を思い出して高橋製作所の口径13cm反射望遠鏡を購入するも、程なく押入れに行き、今もそこで眠っている。
・光学設計ソフト「Code V」を少し使う。
・2003年頃から光学設計ソフト「ZEMAX」を本格的に使う。

<浜松ホトニクス時代:レーザー>
・モードロックYAGレーザー及び色素レーザーのメンテナンス
 ストリークカメラは時間的に非常に短い光現象(時間幅:2ピコ秒=2×10-12秒以下)を捉えることのできる測定装置(現状では時間分解能:200フェムト秒=200×10-15秒以下の装置もあります)ですが、その「時間軸の校正」には当然そのストリークカメラの持つ時間分解以下のパルスレーザー光が必要になります。
 当時この目的で「モードロックYAGレーザー及び色素レーザー」が導入されており、そのメンテナンスを担当しましたが、実際にレーザーを触る経験をしたので、レーザーをよりよく理解できたと思います。

・超単パルスレーザー(CPMリングレーザー)を立ち上げてパルス時間幅62fsを達成
 アルゴンレーザーを励起光源とした「CPMリングレーザー」は、パルス時間幅数十フェムト秒のパルス光を発生できます。ただし、当時市販の完成品レーザーは非常に高価でありました。
 そこで、完成品よりもかなり安価な「CPMリングレーザー組み立てキット(必要な光学・機構部品と組み立て方を解説した英文マニュアルとビデオテープがセットさせているだけで、レーザー発振させることができるかどうかは購入者の責任)」なるものをアメリカから購入して立ち上げる経験をしました。また、当時パルス時間幅数十フェムト秒のパルス光を「測る」ことのできる装置(自己相関器:オートコリレーター)も市販品は高価であったのでこれまた「キット」で購入しました。
 このレーザーは名前のとおり、レーザービームが一つの「リング」を形成します。アルゴンレーザー光で励起された(このリングの)「右回りの蛍光」と「左回りの蛍光」を集光し完全に一致させるとレーザー発振が起こります。この為には共振器内の光学部品の光軸と焦点位置を正確に合わせ込むことが必要になります。
 キットを組み立て始めて数ヶ月たったあるとき、集めた蛍光(自然放出光)の中心部の「赤み」が増す現象に気づき、なおも調整したところ、一瞬にして「誘導放出」が起こり、レーザー発振が達成されました。このときの喜びと感動は何ものにも代えられないものでした。
  ところで、この状態で発振したレーザー光では、まだ「分散補償」がなされていないのでパルス時間幅は長いままです。これを短パルス光に変えるには、共振器内にある「分散補償プリズム」の調整が必要になります。このとき、当然ですが人間の目ではパルスが短くなったかどうか判断できません。
 そこで、パルス幅が短くなったかどうかを「回折格子」を使って確認することにしました。というのも、一般にパルス光の時間幅とパルス光の持つ波長幅とは反比例の関係があり、パルス時間幅が短くなれば波長幅が広がることになります。
 そこで、共振器ミラーの漏れ光に回折格子を置いてその回折光を観察しました。「分散補償プリズム」を光路内から出したり入れたりすると面白いことに回折光の幅が広がったり縮まったりする、つまり、パルス光の持つ波長範囲が広がったり縮まったりするのです。
 こうした試行錯誤を繰り返す中で、最短パルス時間幅「62fs(フェムト秒)」を達成しました。

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