もともと、「木が眠っている」時に伐採するのが当たり前でした。.
木が寝ている、とは寒くなり成長が止まる冬のこと。.
動物で例えるなら、冬眠している状態と言えるかもしれません。.
先人から「松は闇夜に切れ」と言われてきました。.
松は腐りやすく、虫がつきやすい木。切る時期によって、.
腐れや虫の被害が違うことを永い経験の中から学んでいたのです。.
闇夜とは新月の時期で、月の出ていない夜のことではありません。.
冬の新月の時期に伐採するといい木になることがこの地域でも伝わっていたのです。.



美しい新月の木
同じ月の満月と新月に伐採した木を比較すると、見た目でも違いが分かります。
満月に伐採した木は割れが入り、木目もカビで木肌が悪くなっています。


割れ少ない新月の木
満月に伐採した木は大きく割れていますが、新月伐採の木は割れがなく、
狂いや歪みが少ないことが分かります。

【ノイモントホルツ 新月の木とは】
冬季の新月前に枝葉をつけたまま4ヶ月以上、山で乾燥させる「新月の木」は虫食い、カビ、腐れ、縮みや曲がり、割れなどの変形が少ない良質な木材を得る方法として注目されています。また、アレルギーが少なくなる効果もあります。

【新月伐採の時期】
10月から1月の間の下弦(半月)から新月までの1週間。実質、のべ1か月くらいしか、ありません。


【きっかけはエルヴィン・トーマ氏の講演会】
2003年9月18日に京都で来日特別講演会が開かれました。T.S.DRYグループの一員で、葉枯らし材を扱っていた榊原商店の榊原正三さんが参加。「新月の木」に出会い感銘と確信を得てさっそく、新月伐採に切り替えました。1996年に発行された著書「木とつきあう智恵」はドイツではベストセラーになり、日本でも大きな反響を呼んでいます。

●エルヴィン・トーマ Erwin Thoma
(オーストリア)
1962年、オーストリア生まれ。チロル地方で営林署員として6年間勤務。その後、製材業者として独立し、「新月の時期に伐った木は良質で長持ちする」という言い伝えを実践。チューリッヒ大学での研究で実証されてからは、オーストリアの森林局が「新月の木」の証明書を発行するようになりました。トーマ氏の「新月の木」はトップクラスにランクされます。

【ノイモントホルツ 新月伐採木】
「NPO新月の木国際協会」が提唱する「ノイモントホルツ(新月伐採木)」は商標登録された「新月の木」です。厳しい基準を制度化、一定の基準を満たした「新月の木」だけに与えられるブランドです。

●ノイモントホルツ(新月伐採木)の基準
・冬期伐採(10月下弦の月〜翌年1月31日)
寒くなり水の吸い上げが弱く、成長が遅くなる時期。この時、木は年輪を刻んでいます。

・新月期伐採(下弦〜新月)
下弦から新月にかけて伐採します。


・葉枯らし(4ヶ月以上)
伐採して枝葉をつけたまま、山で枯らします。乾燥した冬風で葉から水分が抜けると同時に、腐れや虫食いの原因となるデンプン質が消費されます。

・生産履歴証明(トレーサビリティ)
本当に「新月の木」なのか証明するため、一本一本にバーコードのラベルで管理されています。履歴を管理しているのが、NPO新月の木国際協会です。
生産履歴証明のバーコードには、伐採年月日、山林と立木のデータ、倒木方向データが記録され、製材加工した材木にもバーコードが貼られています。

マルモ森下材木店は伐採現認者認定を受けています。

【トレーサビリティ 履歴の追跡】
履歴は木に付けられたバーコードによって管理され、製材・製品になった後までどこの山でいつ伐採されたのかが分かります。バーコードによる管理は2006年出材の木からです。(榊原商店 特許出願済)



マルモ森下材木店 代表 森下 幸司
所在地 〒431-2201 浜松市北区引佐町東久留女木58-1
TEL 053-545-0926/FAX 053-545-0945
休日:日曜日、祭日、年末年始、夏休み
営業時間:8:00〜18:00
取り扱い品目:一般建築木材

NPO新月の木国際協会に加盟しています。
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