毒のあるきのこ  


富士山には200〜250種類もの「きのこ」があると言われています。ここで紹介するのはその内のごく僅かなものです。場所や光線による色の具合によっては他の菌種と間違えられることもあります。現物を、よく知っている人(例えば「きのこ指導員」)に確認して貰って下さい。

(画像にマウスを載せると簡単な説明が出ます。)
【猛毒】
 秋 朽木や落葉の上に発生する小型きのこ。
傘は2〜3cm、まんじゅう形から平らに開き、
表面は赤茶褐色で湿ると濃色になり、
周縁には条線をあらわす。ひだは密で肉桂色。
柄は3〜5cmで上部は淡黄土色。
下部は汚褐色で膜質の早落性のつぼを持つ。 【毒】
 夏〜秋 各種林内の地上に発生する。
傘は小型で、表面は紅色で褪せやすい。
表皮は傘の中央部に向って剥がれやすい。
ひだは白色。柄は白色で赤みを帯びない。 【猛毒】
 夏〜秋 広葉樹や針葉樹林内の地上に発生する。
傘は径5〜15cmで全体が白色。
柄は繊維状の鱗片にささくれ状に覆われ、
上部に膜質のつばがあって、根元は膨らんで
袋状のつぼに包まれている。
コレラタケ
(秋)
ドクベニタケ
(夏〜秋)
ドクツルタケ
(夏〜秋)
【猛毒】
 夏〜秋 針葉樹林内の地上に発生する。
ドクツルタケに酷似するが、
全体に灰色を帯びている。
膜質のつばと、袋状のつぼを持つ。 【猛毒】
 夏〜秋 広葉樹混生林内の地上に発生する。
傘は径5〜8cmで傘も柄も全体が白色。
柄の上部に膜質のつばがあり、
つばより下も殆どささくれないのが特徴。
根元は膨らんで袋状のつぼをつける。
猛毒で、食べてから半日〜1日後に
激烈な腹痛、嘔吐、下痢、内臓障害を起し
死に至る。平成8年夏には御殿場保健所管内で
このきのこによる食中毒が発生した。 【毒】
 夏〜秋 各種林内の地上に発生する。
傘は径6〜15cmで表面は鮮紅色。
全体に白いつぼの破片がいぼ状に付着する。
柄は白色で上部に膜質のつばがあり、
下部にはつぼの残骸が付いている。
ミヤマドクツルタケ
(夏〜秋)
シロタマゴテングタケ
(夏〜秋)
ベニテングタケ
(夏〜秋)
【毒】
 夏〜秋 広葉樹林内の地上に発生する。
傘は径4〜25cmで表面は灰褐色〜帯黄灰褐色。
白色のいぼが全面に散在する。
ひだは白色で密。柄は白色。上部につばがあり
つばより下はささくれ状になる。
根元は膨らみつぼの残骸がリング状に付いている。 【毒】
 秋 針葉樹が混生する広葉樹林内の
地上に群生する。
傘は径3〜8cmで表面は赤褐色〜栗褐色で
中央部が濃色になり、湿ると粘性がある。
ひだは密で白く、老成すると赤褐色の
しみを生ずる。
柄は上部が白色で、下部は赤褐色で
根元が膨らむ。 【毒】
 秋 針葉樹林内の地上に発生する。
中型のきのこ。傘は円錐形で開いた後
中央部は山形に突出する。
色は灰色で中央部はライラック色。
ひだは密で灰白色。柄は白色。
テングタケ
(夏〜秋)
カキシメジ
(秋)
ネズミシメジ
(秋)
【毒】
8月〜10月にかけて林内の枯木に束生する
大型きのこ。
傘はまんじゅう形から開くと平らになり、
表面は橙黄色。
柄は傘より淡色で上部に膜質のつばがある。
肉は淡黄色である。 【毒】
8月〜10月針葉樹が混生する広葉樹林内の
地上に発生する。
傘は径3〜8cm、中空で、鐘形から中高の
平らに開き、表面はネズミ色。
ひだは白色のち肉色。
柄は10〜20cmで白色、弱い光沢がある。 【毒】
8月〜10月各種林内の地上に発生する。
傘は径5〜15cm、色は淡褐色で粘性があり
周辺部には放射状の溝線が、
隆起部には粒状の突起がある。
ひだは淡黄褐色。柄は8〜20cmで中空。
オオワライタケ
(8〜10月)
クサウラベニタケ
(8〜10月)
クサハツ
(8〜10月)
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