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■クロスブラウザ■

どんなブラウザで見ても、見栄えが変わらないように注意するプログラムの書き方をクロスブラウザと言います。 具体的には、マイクロソフト社のインターネット・エクスプローラー(IE)シリーズ、 ネットスケープ社のネットスケープ(ネスケ・NN・NC)シリーズ、 そしてオペラ社のオペラシリーズ、の三大ブラウザでの見栄えに特化する場合が多いです。 (テキストブラウザでの見栄えなどまで含める人はいないでしょう。)
ただし、同じブラウザシリーズでもバージョンによって見栄えや挙動が違うこともままあります。

■前説

そこで、以下のブラウザでのクロスブラウザ的プログラム方法を、専用の用語は避けて簡単に述べます。
IEではバージョン「5.x」と「6」、ネスケは「6」以上(「4.xx」は余りに仕様が違うので除けました。)、 そしてオペラはバージョン「6.x」。

まず、最初に断っておきたいのですが、全く同じ見ばえは、どんな書き方をしてもムリです。 オペラでは、ホームページを表示するウインドウ周りに初めから背景色のマージンが取られます。 これで実質的に幅100%という帯やテーブルがムリになります。 また、表示される文字はスタイルシートで同じフォントを使っているはずなのに、 各ブラウザで違う見え方をするときがある、という奇妙な現象もあります。 (特に太字にすると。)

ホームページに使うプログラムは、専門の機関で、日本語で言うと「標準語」にあたるものが決められています。 ここの会社は、その標準語になるべく沿うようにプログラムを書きますが、 実際には方言が多々出てしまいます。 方言が出てしまうのは仕方ない問題なので、なるべくそれを回避するプログラムを書くしかありません。

■具体的には

2通りの回避方法があります。
一つは、スタイルシートを使わないこと。もう一つは、テーブル機能で方言が激しいので気をつけることです。

スタイルシートを使わないこと: サイトを作るために使われるプログラムの内、デザインを担当するプログラムをスタイルシートと言います。 本文を作るHTMLプログラムよりも新しい規格で、今使われているのがバージョン1、今度やっとバージョン2になります。 (ちなみにHTMLの方はバージョン4です。) つまり標準語を模索している段階とも言えます。
古い方法ですが、属性値と呼ばれる装飾用の命令文をHTMLのタグの中に埋め込めば スタイルシートと同じ働きをさせることが可能です。多くのホムペ作成ソフトがこの方法を使っています。 また、見ばえを気にせざるを得ない企業サイトも多くはこの方法を採用しています。

ただし、プログラムが何倍もの長さになるためページが重いこと、他人がプログラムを読んでも直せないほど複雑になること、 といった欠点があります。 また、上記の方法は将来的には廃止すると決められています(本当にやるとは思えませんが)。

テーブル機能に注意: テーブルとは、表を作るためのHTMLプログラムです。 様々な属性値をタグ内に書き込むことが出来ます。しかし、 実際のところ属性値の多くがIEでしか反映されません。 特にruleなど枠線位置指定のための属性値は壊滅的です。 また、colspanという、複数のマス(セル)をまとめて一つの大きなマスとして扱う命令でも背景画像との相性が ブラウザでまちまちだったりします。これらの属性値を使わなければ見ばえが同じになります。

■根本的には

スタイルシート辞典を買って勉強する(プログラムを書いては、複数のブラウザで確かめる)しか本当の解決方法はありません。 慣れてくると、使わない方がいい命令文がわかってきますから、それを避けてプログラムが書けるようになります。 あまり気にしすぎるとこのサイトのように味も素っ気もなくなるので注意(!?)。

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