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■無難さを目的にしたサイトの色選び■

高校生のときに美術の先生にいわれました。「君は色のセンスがないねぇ。」 …今でもそれは変わっていません。子どものときに獲得した自然なセンスはなかなか変えられないそうです。 そんなタイプでも色彩学をちょっとかじれば、少なくとも嫌悪感を感じられない程度の色使いは出来ます。

WEBサイトで使う色は、自分の好きな色を組み合わせるだけではダメです。サイトの目的に合わせて工夫します。

■色選び

最も簡単でこのサイトでも使っているのが、「同系色」でつくる方法です。
色の組み合わせは感情を生みます。例えば、緑と赤は性的なもの。白と水色で冷たさ。赤と青で激しさ。 しかし、色を組み合わせなければ感情的にはなりません。つまり同系色の組み合わせは「無感情」な「無難」な組み合わせです。

また「パステルカラー」を使う方法もあります。
色は、その鮮やかさが強くなるほど強い感情を表します。また色が暗くなるほど陰気な感情を表します。 そのどちらからも遠い色が「パステルカラー」です。 本来は、白に近いほど柔らかな感情を表すのですが、パソコンの画面上では白いほど眩しくなってしまうため、 逆にきつい印象を持たれてしまいます。

「3色合わせ」という方法。
基本色が4色以上になると、デザインがごちゃごちゃしてきますし組み合わせ方もシロートの限界を超えます。 また逆に少ない2色では寂しい感情を持ちます。3色合わせもその気になるとかなり難しい組み合わせなのですが、 サイト全体で共通の色にするために始めに頑張る、という気でやれば力が入ります。

■かどがない色を

町なかの商品ポスターにはつい目にとめてしまうビビットなケバさが必要ですが、 WEBサイトには長い時間いても疲れない居心地の良さ、柔らかさが必要です。 個性よりも無難さを、中島知子よりも松嶋菜々子を、といったところでしょうか。

■おまけ

(2002.10.8)久しぶりに雑誌「Web Designing」を購入しました。 WEBサイト用の色彩学入門が載っている号はかなりの確率で買っています。 今月号に載っていたのは、「日本古来の色(を6進法表記で近似させたもの)」でした。

この雑誌は、基本的にFlashや画像を多量に扱う”重い系”サイトを中心に取り上げています。 ですから個人サイトよりも企業サイトを作っている職業人向け雑誌です。 ただ時々、使える色彩学やユーザビリティ(ユニバーサルデザイン)についてわかりやすく取り上げているのでお奨めです。

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