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■モニターと画面の見栄え■

WEBサイトをデザインするとき、色使いが重要なことは書きましたが、 実際のところページをデザインした制作者とページを見に来た閲覧者は「決して同じ色は見ていない」と言えます。

パソコンを2台(例えばデスクトップPCと仕事用ノートPCを使い分けている場合)持っている方なら、 実感していることと思うのですが、モニター(ディスプレイとも言います・テレビとは言いません)の 種類や設定によってWEBサイトは全く違った見栄えになるものなのです。

■先に結論

いくらスタイルシートを工夫しても、モニターの違いによる見栄えの差異は吸収しきれません。 そんなもんだと思えば(諦めれば)、スタイルシートの色設定に一喜一憂することもなくなります。

■モニターによる差異

パソコン用モニターの種類には、大まかには液晶とブラウン管の2種類があります。 一般にブラウン管タイプは、写真のレタッチなどに向いていて自然な色味が出せます。 つまり、スタイルシートの設定もその通り反映されやすいと言えます。 逆に液晶は、色の再現力が弱いのですが、(WEBサイトで使われている軽めの画像だけに限って言えば) 実際にそれ自体が悪影響をおよぼすというわけではなく、初期設定での「コントラストの強さ」や「明るさ」が、 ぱっと見の見栄えを良くするためだけにかなり高めに設定されていることの方が、液晶での再現性の悪さを生む原因になっていると 僕は思っています。

■設定による差異

僕はモニターを「かなり暗め」に設定しています。ネットサーフィン用のパソコンは特にそうなのですが、 たまにいる「原色を多数組み合わせているサイト」を見てしまったときのための予防措置です。 (あれを明るい設定で見ると痛い・・・)

一般にモニターを暗めに設定している場合、「スタイルシート」や「写真・画像」の「よく似た暗い色の組み合わせ」部分は 黒系色で塗りつぶされたようになり、見分けが付きにくくなります。ただし逆に「よく似た明るい色の組み合わせ」部分は 細かなところまで見分けが付きます。これは「黒トビ」現象です。

これとは逆にモニターを明るめに設定している場合、 「スタイルシート」や「写真・画像」の「よく似た明るい色の組み合わせ」部分は 白系色で塗りつぶされたようになり、見分けが付きにくくなります。ただし逆に「よく似た暗い色の組み合わせ」部分は 細かなところまで見分けが付きます。これは「白トビ」現象です。

このサイトでは、現在のモニターの設定が一体どちらに近いか、見分けが付く部分が2箇所ほどあります。
一つ目は、「模型のレタッチ」のディレクトリにある3つ目の戦車「IS−2」の画像です。 おそらく明るめに設定している場合は、この戦車の画像が、細部まである程度見分けられることでしょう。 でも暗めに設定しているパソコンでは、この戦車のシルエット、しかも月に照らされている部分だけしかはっきり見えない ようになっているはずです。
2つ目は、全てのページの背景色です。このサイトの背景色は、白色ではありません。実は淡い水色です。 明るめに設定している液晶画面では、おそらく白色に見えているのではないでしょうか。

〜〜このページで言いたいことは、どれが正解かということではなく、モニターの見え方は色々あるということ、 だから色の組み合わせに振り回されて大切なこと(コンテンツ)を忘れないでね、ということです。〜〜

ちなみに僕のメインパソコンは「印刷」時の色味に最も近い状態に設定しています。

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