07年度NHK教育語学教養番組・その2


*今度は叙述トリック無しの普通の感想。

前回の叙述トリックと07年NHK教育語学教養番組では、「新感覚わかる使える英文法」だけを当時の雑記から取り出しました。

このページではそれ以外の07年度NHK教育語学教養番組について記述します。

ちなみに08年度NHK教育語学教養番組については次ページに。こっちもなかなか凄いですよ。

5月2日の雑記

もう1つの番組のきょうから英会話は・・・何というかなあ。見れば解ると思うが説明が難しい。編集がいけないのかなあ。

普段おとなしい人達が民放のバラエティ番組のノリを出そうとしてテンションを上げていこうとするんだけれども無理が生じている感じと言ったら解ってもらえるかな?NHK教育らしいと言えばNHK教育らしい番組だ。

この番組のスキットの主人公は大衆食堂の女将さんだが、役者さんは英語が話せないおばさんの演技をしているが発音が異様に良いので絶対にあなた英語話せるでしょうと言いたくなる。あとは年齢はせいぜい40前だと思うので20代半ばくらいの娘がいるという役は無理があると思うが・・・。

ちなみに10分番組は火水木は11:00から放送されるが、月曜日のみ11:30からだ。なのでビデオデッキの録画機能の関係で月曜11:00からの中国語会話が撮れてしまう。

実はそれも少し見ている。結構面白いよ。NHK教育の教養番組にしてはオープニングが派手なんだ。多分仙界や宮殿をイメージしているんだろうけれど。

他にも中国語道場みたいな感じで体操のお兄さんお姉さんの中国人ver.みたいな人達が出てきたり、優しい感じだった楊(よう)先生がミスター楊(ヤン)に雰囲気を変えて登場したり。

特に面白いのが孫悟空が仙人に修行をつけてもらうカラー影絵。崖から落とされるようになる孫悟空も面白いが、カラー影絵(皮影というらしい?)も日本には無い感じで良い感じだ。

尚、孫悟空は僧侶の三蔵法師の弟子になったら仏法に帰依しますが、最初は仙人の弟子になっていました。なので仙人に修行をつけてもらうのは全くおかしくありませんから!

「きょうから英会話」はNHK独自レーベルで中学1〜2年生程度。「新感覚わかる使える英文法」は同じく中学3年〜高校2年レーベルだったと思う。だから連続して視聴すると凄くレベルの落差にビックリする。

中国語会話の道場の文法体操や孫悟空の日本人は知らない人が多いだろう部分の皮影など、なかなか趣向が面白くてよく見ていた。中国語はピンインと発音が重要なんだな。重要なコツが1つつかめた気がする。

6月15日の更新

水曜日のきょうから英会話は出演者も視聴者もなれてきたのか、もうあまりぎこちなさは感じない。

この番組は「遠慮する言い回し。角が立たない言い回し。丁寧な尋ね方」などをよく紹介している。

OPで剣と盾を持ってアルファベットモンスターを打ち倒すアニメーションを流した後「おかわりをやんわりと断れるようになろう!」「お医者さんに行くのを勧められるようになろう!」と打ち出してくる脱力系番組か?

普通の言い回しで英語でネイティブに話しかけると、かなり率直な物言いになってしまい驚かれたり失礼に当たったりするらしい。もしかしたら「日本人は内向的だというが、とんでもない。異様にズバズバ切り込んでくる物言いだな」と思われているのかもしれない。

週4の方は徹頭徹尾5人しか登場人物がいないが、水曜日のきょうから英会話は登場人物が多いなあ。ただ女の子もいる設定のアルファベットモンスターの声が全員分1人でやっているのは何とかならんか?

「新感覚わかる使える英文法」でも遠まわしな文章や謙遜の物言いや敬語表現は出てきた。でも次ページに書く“英語が伝わる!100のツボ”では、そんなのナシナシで率直な物言いが多かったな。
 まあ“英語が伝わる!100のツボ”は日本語のフレーズを英語に直すのが趣旨の番組だからこれらとはまた違ってくるんだろうけど。

7月29日の更新

もう1つ、毎週水曜の20分番組『きょうから英会話』はNHKの英会話講座に独自につけられているレベルの目安で、レベル1〜2(中学1年〜中学2年レベル)と位置づけられている。らしい。

10分番組の方を比べると拍子抜けするくらい簡単でちゃんとTVを見ながら呼吸が出来る。この番組は1つのフレーズで20分引っ張るけど10分番組の方は30秒に一度重要フレーズが登場するから(やや誇張)

こっちもプロフィールを見たが、生徒役の優ちゃんは91年生まれなのか・・・。ならもう少し化粧を薄くしてやれ。10歳は年上に見えるのだが。

スキット出演のティーナは85年生まれなのか。未成年だとばかり思っていた。あとティーナは本当にシアトル出身で日本留学している女子大生なんだ。あと顔つきがどうみても日本人だと思っていたら母親が日本人のハーフらしい。

個人的には雪枝さんと茜のプロフィールが気になる。

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英語ではないが、ビデオの関係でどうしても中国語会話が取れてしまいます。

仕方ないのでついでにみていますが、孫悟空のカラー皮絵はあれ原作の最初の方のストーリーを流しているんですね。

この前のフジテレビの西遊記もそうですが、あれは脚本は完璧オリジナルでしたがね。最初の5話くらいは見ていました(途中で見るのをやめました)

大体日本における西遊記って孫悟空と三蔵法師と猪八戒と沙悟浄が揃ってからの話の方がメインでしょうが、孫悟空はその前に猿達の親玉になって仙人の下で修行して、天界で大暴れして、いわゆるお釈迦様の手のひらになって、その罰で500年間岩の下で過ごし、そこを三蔵法師に助けてもらうという長いストーリーがあります。

NHK教育中国語会話は今は天界で大暴れしている最中ですね。ちなみに最終的にお釈迦様の手のひらになって仏教の僧侶の弟子のなる前に仙人の下に弟子入りするのは、日本に例えるなら神主になる為に勉強していた人が寺に入ってしまうようなものです。

さて、NHK教育中国語会話は日本人のハイティーンくらいの女の子と小学生くらいの男の子が、簡素なチャイナ服を着たネイティブのお兄さんお姉さんの元に修行に行くという設定の場面があります。

毎回修行の初めに文法体操があるのですが、文法体操は回が進むに連れてどんどん複雑になっていき、これはもうダンスではないかという感じです。でも4人ともとても踊れるタイプには見えないので4人揃っててんで動きがばらばらです。だからといって中国語の複雑な文法体操を完璧に踊りこなしていたら、それはそれで反応に困りますが。

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以前「英語番組を見続けたらその内英語力が付くだろうか。ブラインドタッチを半年間練習していたらある日突然出来るようになったみたいに」と書いた。

しかし以前読んだ新聞ではブラインド(目隠し・盲目)タッチは意味が良くない上に和製英語なので、最近はちゃんとした英語であるタッチタイピングというようになってきているそうだ。

和製英語だろうが意味が良くなかろうが歴史があれば別に良いが、タッチタイピングを一般人も練習するようになったのはここ10年以内だろうしね。

それにタッチタイピングをしていても手元は見ないだけで画面は見るからね。私の場合は目隠ししたら打てなくなる。

タッチタイピングは一度身に付けてしまうと本当に便利!幼い頃、まだ携帯電話は大きくてPCは学者かマニアのものだった頃。SFアニメでオペレーターがまるでピアノを演奏するかのようにコンピューターを操っていたのに感激していたっけ。

「私には無理だなあ」と思っていたけど、それからたった10年後にはタッチタイピングが出来るようになっている自分にビックリだ。あとは英語力か。

NHK教育中国語会話の西遊記は上記の通り。余談だがNHK教育中国語会話は日本人のハイティーンくらいの女の子と小学生くらいの男の子が、簡素なチャイナ服を着たネイティブのお兄さんお姉さんの元に修行に行くという設定の場面があります。文法道場と言ったっけ?

初めて文法道場を見たときはこれもビックリした。ジャンプアニメ銀魂でヒロインの神楽ちゃんの幼少時の回想を、このNHK教育中国語会話を見始める直前に見ていたのだ。

銀魂世界は幕末が舞台。しかし江戸に開国を迫ったのは、アメリカでもロシアでもなく、宇宙人だった!という大江戸幕末SF人情コメディ(ぶっちゃけ何でもあり。銀魂なら何を題材にしてもファンは許容する。アニメスタッフは神経すり減らしクレーム対応とお詫び行脚でゲッソリ痩せようとも忠実にクオリティ高くアニメ化してくれる)なので、一応外国人も登場するのだが日本人で無いキャラクターの殆どは宇宙人だ。

だから神楽ちゃんもチャイナ娘だけれども、宇宙三大戦闘民族のうちの1つ・夜兎族の少女で父も兄も傭兵。母は早くに無くし、兄は「親殺し風習」により父の片腕をギリ消息不明。夜兎族は太陽が苦手で、幼い神楽ちゃんは雨の中・薄暗い路地の中、今日も父・星海坊主の帰りを待つ……。

という場面の神楽ちゃんと星海坊主の服装が、その直後に見たNHK教育中国語会話の文法道場の簡素なチャイナ服を着たネイティブのお兄さんお姉さんの服装と全く同じでふいた。

ちなみに『神楽』の兄の名は『神威』。なんでこれだけチャイナ風なのにこのやがては争う運命となる兄妹の名前は純和風なんだろう。宇宙人だからな、うん。

9月30日の更新

今月でNHK教育TVの各国語講座も前期終了だ。後期は主に再放送のようだが、10分番組は4年前の再放送なのが助かる。「100語でスタート!英会話」という番組らしいので、もう新感覚英文法のような目には会わないだろう。我ながらよくこの番組を6ヶ月間も見たよなあ。

水曜の20分番組「きょうから英会話」は最初は見ていてぎこちなさを感じたが、回が進むにつれて安心して見られるようになった。しかしスキット出演のティーナは半年間の日本留学と言う設定なのに、ついに一度も日本語で喋る事は無かったな。オマケ回では日本語でナレーションをしていたけど。

中国語会話のスキットは西遊記のカラー影絵だったが、本当に三蔵法師に出会うまでの展開で半年使ったな。まあ日本では知る人も少ない部分だろうし、なかなか面白かった。

文法体操は回を追うごとに複雑になっていき、時々男の子が解らなくなって「あれ?」って感じになっていた。TVの前で実際に一緒に体操した人は視聴者の何%だろうが。

今回はこれ以上付けるコメントは無いや。

10月14日の雑記

NHK語学番組は後半期は週4日で10分番組の「100語でスタート英会話」だけを見る事にした。どうも3ヶ月トピックスは肌に合わないんだよなあ。

しかし前半期の新感覚英文法は本当についていくのが大変だった。でもあれくらいの理屈は頭に入っていないと英語の文章の読み書きは出来ないだろうとも思った。あとはスキットが濃かったので耳が慣れたかな。

「100語でスタート英会話」の生徒役の夏希ちゃんは田中先生が講師をしていた新感覚の方の番組の藤岡君や和希ちゃんと違って、本当に英語が苦手な人の等身大のキャラになっている。

藤岡君は紅ちゃんやTANGOによく馬鹿にされていたけれど結構英語は理解しているキャラだったし、和希ちゃんに至っては新感覚英文法の番組自体の難しさもあるだろうが高校二年レベルの英語は元々理解している事前提の生徒役だった。

だから一回見ただけじゃ理解できなくてビデオにとってノートに書き写しながら勉強してやっと理解できるという感じだ。

「100語でスタート英会話」は4年前の番組の再放送らしいが大分簡単。本当に楽。ただアニメーションのセンスがねえ・・・。

アメコミ風というか「昭和時代に思い描いた21世紀」風というか、ジョージのアニメは現物よりもゴツ過ぎだろう。あとはコーパスくんやジョージのテンションに慣れるには、私にはもう少し時間が必要だと感じた。

07年度・後期語学教養番組についての雑記はコレだけだった。……何と言うか、特に話すことも無い(突っ込むところの無い)半年間だったような気がする。

レーベルも新感覚英文法よりずっとさがっていて、生徒役の夏希ちゃんが他の生徒役と違って本当に中学生レベルの英語も怪しいと言う設定だった(生徒役の英語力設定は「きょうから英会話」も低いか)

スキットはフリーライターの若い女性が1ヶ月間NYを初めとしたアメリカ東海岸に取材旅行に出かける話だった。だからアメリカ東海岸の現地映像が見られたのが嬉しかったなあ!……明らかに番組ごとにスキットの内容やかける撮影費が違っている気がするのだが、その辺の兼ね合いはどうなっているのだろう?

「100語でスタート英会話」は、コーパスランキングにやたら“money”が出て来た事と、4年前(当時)の再放送なので不況関係などは微妙に話題が古かった事と、半年間ビデオの復習も含めたら200回この番組を見たはずなのに講師役の先生の名前を最後まで覚えられなかった事。あとは神様相手にも“give”って使うんだなあというのと……。

新感覚英文法と違って1日1単語だったので情報は矢継ぎ早ではなくスキットを見返したり発音練習も余裕があった。新感覚英文法の和希ちゃんは早口でしかも一回だけだったから発音練習1つ取っても大変だったんだよなあ。

10分間を如何に使うかによってここまで視聴者の体感は変わってくるモンですね。

あ、今年3月の雑記に総まとめがあった。今思い出したけど。

3月29日の更新

ちなみに卒業式といえば英語番組の100語でスタート英会話が一昨日最終回だった。新番組は3月31日の月曜日から始まるので注意が必要だ。しかも月曜日の放送時間帯が変更されているので注意が必要だ。

オープニングのちょっと昔のアメコミ風アニメで、何でネイティブと生徒役の2人が光線銃を持って戦っているのか疑問だった。でも番組の内容と関係なさそうなので2週間で考えるのを止めた。

そして97回目の番組で解った事だが、実はネイティブと生徒役の2人は100語の英単語を盗もうとする悪い宇宙人と戦うヒーローだったのだ!解る訳あるか!番組のセットでモンスターの標本らしき物があったのは倒した宇宙人らしい。

あと、個人的に英語番組は復習の為にもう1度見る。最終回の復習をしている時に気づいたのだが、オープニングのラストで本日の単語が表れる機械が出てくる。あの機械は悪い宇宙人を吸い込んだ後、取り戻した英単語を画面に出すのか!200回見て初めて気づいた!

そして97回目の番組で解った事だが、実はネイティブと生徒役の2人は100語の英単語を盗もうとする悪い宇宙人と戦うヒーローだったのだ!解る訳あるか!

実際その回でネイティブと生徒役の2人がオープニングアニメの光線銃を持ったアメコミ風ヒーローのコスプレをされてようやく解ったよ。
 ああつまり、この番組は「今回の英単語を視聴者がマスターする事により、英単語を盗もうとする悪い宇宙人を退治できる」ということなのか?いや、「ネイティブと生徒役の2人があらかじめ光線銃を持ったアメコミ風ヒーローとして英単語を盗もうとする悪い宇宙人を退治して、オープニングのラストで本日の単語が表れる機械に吸い込む。そしてその機械のディスプレイから本日分の勉強が出来る」と言う事なのか?

無駄に壮大な設定のNHK語学教養番組だな。マジでちょうど200回目(最後)で私は気が付いたからコレ。

(2009.01.07)

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