最後に麻宮アテナと椎拳崇についての雑多な語り。


4ページ目。ケンアテ話では最後。さてこれ以降は特にテーマも無くケンスウとアテナについてつらつらと書いてみる。

まずはもう一度レトロゲーの話をする。それにおいてはケンスウは2Pキャラであった。筆者はケンスウは元2Pキャラとしては結構扱い良い方だと思っている。きっとアテナと性別が違うからだろうか、あくまで一個の独立した人格を与えられているのではないだろうか。これが同性だったらどこまで行っても「所詮は2P」みたいな扱いだったから抜け出せなかっただろう。

また同じレトロゲー出身の怒チームと比べてであるが、ここら辺は各々の感性の違いなので私見として聞いてほしいが、私はメインストーリーに絡んでいる彼らを見ても羨ましいとは思った事が無い。

怒チームの場合はあくまでオリジナルキャラが悉く派手な設定を持っているのであって、ラルクラがメインというわけではないからだ。それと比べたらこっちはあくまでアテナとケンスウがメインを張っている訳で。

逆に何故サイコソルジャーチームに派手な設定のオリジナルキャラが来ないのかを考えてみよう。例えば昔出た4コマでこんなネタがあった。’96のEDネタで師匠の代わりに誰か新たなチーム員を入れるという話になり(すぐ立ち消えたが)そのときの2人の思惑がそれぞれ「オレよりいい男は不可や!」「私より可愛い子は絶対ダメ!」だった。

その時はあくまでギャグだったのだろうが、今考えてみるとサイコソルジャーチームのKOFオリキャラは90近い老人、最年少の子供、どうみても小学生の少女、パンダ、唯一まともっぽかった薫ちゃんはかなり引く服装にと、本気でケンスウよりいい男とアテナより可愛い子は出す気ないんだなというラインナップだった。何せケンスウとアテナの恋敵になりそうなキャラが全然出ないのだから。

なのでサイコソルジャーチームに派手な設定のオリキャラがこないのはある意味仕方ないのではないか?

次は桃子の話だが、ネット上でこんな説を見かけた。彼女が超能力が使える理由が今の所不明、アテナとケンスウが彼女を異様に可愛がる事から2人の子供にしか見えないという説だ。個人的には悪く無い設定だ。ちなみに血液型は公式サイトによるとによるとアテナとケンスウがB型、桃子がO型なので問題ない。

これだと桃子だけでなく包も未来からやってきた2人の子供ではないかという思われる向きもあると思う。桃子も包も苗字が不明であるし、包は血液型が不明だ。ただし桃子はともかく包が2人の子供というのは勘弁してほしい。これは別に私が包を嫌っている訳ではなく、訳を話したらきっと皆私と同じ気持ちになると思う。

もし本当に桃子と包がケンスウとアテナの子供だったらこうなってしまう。

それは少し未来の話。中国の山奥にあるその村では、その日は200年に一度の凶日だった。このような日に包は生まれ、また2児の母となるはずであったアテナの命日にもなった。

ケンスウとまだ幼い娘の桃子は、生まれたばかりのこの子が明日にも殺されてしまうと知った。そして不幸な一家はその夜のうちに村から姿を消した・・・。 追っ手から逃れるために彼らは超能力を駆使し、過去の世界に向かった。そして父親は娘を妻の故郷である日本に預け、生まれたばかりの息子は中国の寺に預けた。そして自身は妻の供養と称して、アテナの遺体と共にどこかに消えたという。

自分で書いといて何だがこんな未来はいやだ。でも包が2人の子供となるとどうしてもこうなってしまう。しかしアテナに先立たれたらケンスウは一体どんな行動を取るか恐ろしすぎてもう想像したくも無い。

ゲーム中のこの4人はこの上なくバカっぽい明るい性格なのにどうしてこうなり易いんだ。超能力設定おそるべし!

ちなみに超能力が子供に遺伝するかどうかについてだが、KOFの設定については知らないがPSでのアドベンチャーゲームではアテナとケンスウは古代種人類の遺伝子配列に酷似したパターンを持つ人間であるという事らしい。

なら遺伝するだろう。もし2人がそれぞれ別の人と結婚したらあるいは消えるかもしれないが、2人の子供だったらきっと古代種人類の遺伝子配列のままだろうからまず間違いなく超能力者になるだろう。

・・・私さあ。ケンスウもアテナも包も桃子も好きなんだ。そして少なくともゲーム画面においてなら彼らは非常に明るい性格であるし、特にアテナと包は色々と言われるけど私は本物の良い子だと思っている。4人とも人々の平和と笑顔のために戦う正義の味方のサイコソルジャーだと信じている。

どうしてこうなっちゃうのかなあ。どうしてケンスウとアテナは種のレベルで他の連中と違うのかなあ。出るゲームを間違えている、格ゲーのキャラじゃないとは小学生の時から思っていたけどここまでとは思わなかった。

この辺の設定は出来たら闇に葬ってもらいたい。だってどう突き詰めて行っても悲惨な事にしかならなさそうなんですが。さっき彼らの事を「例え不幸な育ちだったとしても」と書いたが、これじゃ生まれも不幸だろう。
 そりゃいわゆる先祖帰りで普通の生まれにも関わらず古代種人類の遺伝子配列を持ったという可能性もあるけれど、PS版は恐竜を復活させていた世界観だからなあ。2人がネスツ編のキャラ達の様な生まれだったら嫌だ。

能力が遺伝するんじゃ、ケンスウとアテナがネスツみたいな悪の組織に目を付けられたら多分もはや目も当てられない事になるだろう。

そういえばKOFキャラクターの設定上の強さをランク付けようとしていたページを見つけた。さすがに途中で埒が明かなくなったのだろう。餓狼と龍虎勢は抜かして考えるという事になっていた。そして「ケンスウとアテナはあくまで“KOFの”として考えないと(原作やPS版を考慮し始めると)大変な事になる」と書いてあった。

KOFボスのありえねえっぷりはよく取り沙汰されるが、あくまで格闘家が格闘大会で対峙する相手としてはありえないという世界である。アクションやアドベンチャーゲームで超能力戦士が地球を救うために戦うゲームならば敵の強さもあれくらい普通だろう。

私が13年前にケンスウとアテナを見て出演するゲーム間違えていると感じたのもこの辺が原因だ。それと同時にやはりこの2人は“KOFの”と考えるべきだろう。そうしないと本当に格闘大会には出てはいけないキャラになってしまう。

そういえば凄く色っぽくて可愛い藤堂香澄の絵を描かれているサイトがある。そこでは「こんな格闘ゲームを希望する!」といったコーナーがある。そこの皆で考えたネスツ編のコーナーが好きだ。原作ゲームが打ち切りも同然だったので、ああいった設定は見ていて楽しい。投稿形式だったのでボリュームも凄いし。

ただしネスツは技術を持ちクローンすら大量生産してしまう組織である故に、投稿されたキャラ達もどうにも不幸設定が多いのが個人的にアレだが。

そこではサイコソルジャー関係の設定が凄い事になっている。原作の設定は尊重する方針なのでサイコTが特に変化しているという訳ではなくオリジナルキャラがとんでもないのだ。

まずはネスツとは関係なく元々神のような感じで存在している超能力者。中にはそもそも格闘家で無いキャラもいて、包以上に能力頼みの戦いをしたりガードが出来なかったり2秒後の世界を見たりと色々と大変である。

次はネスツによって創られた超能力者。こいつらはもう脳を強化されていたりするので、ファンタジーに近いサイコソルジャーチームとは違い文字通りサイコパスな連中だ。

こういうのは読む限りは面白いのだが実際にゲームに出演されたらどうだろうか。やっぱりサイキッカーを格闘大会に出すのは取り扱いに注意が必要だとつくづく思った。

そういえばそこの管理人さんが考えていた「藤堂香澄が活躍できるチーム」の1つにアンチ極限流チームというのがあった。そのときは本当にこんなチームが実現したら良いよねえくらいの感じだったが、本当にXIで実現するとは思わなかった。チーム員が香澄と影二なのは確定しているだろうが、もう1人がまりんとは思わなかった。

XIって「一見ハーレム、実態地獄(男1・女2)」構成のチームが多かったよなあ。サイコと龍虎にアンチ極限やエージェントと4チームもある。ただ事前は絶対コミカルだろうと思っていたエージェントTが割とシリアスだったのに驚いた。ラモンとヴァネッサが実は口うるさい性格でないと言うのも驚いた。

前にちょろっと書いたが、ヴァネッサとラモンならば恋愛ゲームめいた事をやっても良いんだよ。だってヴァネは人妻キャラで年下のラモンをあしらっているのだし、ラモン側も多分それは解っててオーバーアクションしているのだろうから。

対してアテナとケンスウは・・・不自然だなあ。この2人はもうはっきり言って事前に打ち合わせでもしているのかという次元だが、彼らはそんなキャラじゃないだろうし。ヴァネッサとラモンも打ち合わせしてはしてないと思うが、この2人はあくまで大人なんだから。

最後に日本語版のウィキペディアに書いてあったが、ケンスウとアテナは89年に発売されたゴッドスレイヤー〜天空のソナタ〜というゲームにゲスト出演しているそうだ。

役割はアテナは四賢者の1人のアシーネ、ケンスウも同じく四賢者の1人で名前はそのままケンスウだそうだ。

四賢者はいわば主人公達を導くような役割らしい。ちなみにアシーネもケンスウも少し成長しているようだ。そしてケンスウはアシーネからあいのくびかざりというアイテムを送ってもらったりとしっかり恋人扱いになっているらしい。

KOFにおいてはこれから2人はどうなるのだろうか。筆者はケンスウの恋を応援している。応援というよりいつか2人は絶対にくっつくと信じている。今はまだくっついていないが、そして一体何時くっつくかは皆目見当が付かないが、いつの日か2人は恋人になると本気で信じきり疑っていない。

ただそれはアテナのアイドル設定とケンスウの龍の気設定をどうにかした後の話だろうとも思っている。何でアテナはアイドルになっちゃったんだろうなあ。そして何でケンスウはこんなに設定インフレしているんだろうなあ。

9年ぶりに見たケンスウとアテナは、記憶の中にあった彼らとは随分異なっていた。

ここまで読んでくださり誠にありがとうございました。


あとがき━━散々色々書いてきたが、恋愛面は決着を付けたらそこで話が終わりそうなので今のままの関係でも構わないという気持ちも一方では持っている。いつかやってくるだろう最終作でつっくけばそれで良いかなとも思っている。最早マンネリの美学とかその辺の域ですね。

本音を言うなら恋愛面よりも何でこの4人は超能力を持っていて何の為に戦っていて「来るべき最悪の事態」って一体何なのかの方が何倍も気になるが、時空間が捻じ曲がっている世界だからそこまで贅沢言わない。でもせめて桃子が超能力持っている理由だけでも知りたいなあ。

その事を弟に話したら、「俺は包の時から(なんで超能力が使えるのかと疑問に)思っていた」と返された。
 私は「でもよく考えたらアテナとケンスウが超能力が使える理由も不明じゃない?(古代種云々はアドベンチャーゲームのみ)」
 そうしたら「それは2人がサイコソルジャーだからだよ」

まあ言い返す気は無い。ああ、でもアテナの能力由来はご先祖様でケンスウは厳しい修行の末の物だったっけ?本当に包と桃子の理由が不明だ。気になる。

(2007.03.24)

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