球
小田原でのろくろの勉強の最後に球の挽き方を師匠から教わりました。教室と家とで100個くらいの球を挽いた後に工房の近くの知人からの依頼で上の写真の数珠を制作するために、球を200個くらい挽きあげました。
球を冶具を使って挽くのは誰でもできるけれど昔からの手法での作業は慣れるまでは大変な忍耐力が必要です。
小田原に通っていた時、師匠は、「あれをやり、これをやりしていたのでは、上達はしない。」と口癖のように言っていました。
数珠の球
右の写真は数珠の球です。径は2寸、中心に7分の穴を溝引きで空け、ステンレスのワイヤーを通して数珠にしてあります。
2寸の球の数は108個その間に3寸の球が6個いれてあります。
制作期間は約3か月、日も当たるのでフッ素樹脂で、仕上げてあります。
漆塗りの球
馬酔木で挽いた球を、生漆を摺り込み最後に角粉で磨き上げながら仕上げると杢もきれいで大変魅力的な作品が生まれます。
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工房・木多の家