「今日のお食事はとっても美味しかったわ」。入居者の方から満足そうに声を掛けられることがあります。
 入居したての頃の緊張した面持ちはどこへやら、その柔らかな笑顔に私たちも嬉しくなります。ケアハウスへの入居当初は、慣れない生活環境と知らない者同士の人間関係から来る緊張感の連続です。それが1〜2ケ月を経て少しずつケアハウスの生活に慣れてくると、新しいお友達ができるようになります。やがて食事時ともなればロビーや食堂のあちらこちらにお喋りの輪が広がり、いつまでも話に花が咲いて尽きません。

 また当ケアハウスでは、週一度のお買い物ツアーを始め、お花見、紅葉狩り、七夕まつり、カラオケの練習会と発表会、お茶飲み会、家庭菜園グループの交流、さらにはボランティアの皆さんによる楽器演奏会等々、入居者の方が孤独な環境に陥らないようにいろいろなイベントを行って側面から支援しています。

 ときに入居者の方から「私の終の棲家(ついのすみか)はここに決めたから宜しくお願いしますよ」と声を掛けられることがあります。平均年齢80歳、皆さんご縁があってここを住みかとされました。私たちが常に心掛けていることは、入居者の方々に「安心かつ健康的で快適な生活環境」を提供し、「いかに入居者の方々に満足をして頂けるか」ということです。これからも可能な限りの生活支援を行い、入居者のみなさんから満足と信頼を得られるような施設運営を目指してゆきます。

社会福祉法人遠州秋葉会 理事長 大城 一