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ホテルでの朝食後,空港ビル内の某レンタカー会社のフロントへ行き,娘たちが交渉。 どうも日本での事前契約とは話が違うようで,とにかく日本へ帰国後ある程度の返金を請求することになりそう。
左ハンドル車(車種は韓国のHyundaiでナビ付)の運転は全く初めての長女が,ハイウェイに出てHalifax市内に向けて初の走りは南北方向を間違える小ミスもあったが,無事に市内に到着。
まずハリファックス港(Halifax Harbour)に向かって出べそのように張り出した市街地の中の丘の上にあるシタデル(Citadel)<砦,要塞>を見物。 長女は事前研究を十二分にしていたようで,ここを選んだらしい。 緑の芝生の斜面の上に立つ城壁の入り口前に衛兵が立つ。 入場券売場前に短い行列。 料金表を見るとfamily・・・$29.40なのでAdult・・・$10.40×3人 より割安。 上空からの写真では札幌の五稜郭に似た形をしている。 Citadelはイギリス軍の海外基地として1856年に建てられたもの。 内部の広場ではスコットランドスタイルのタータンのキルトなどを着装した10人程度の帯剣の若い兵士(カナダ陸軍兵士とのこと)が行進の模範演技を行っている。
兵舎入口付近で間欠的にバグパイプの演奏がある。 近づいてみると演奏者は男性ではなく娘さんであった。 二女が色々話しを聞くと,彼女は実は試験休み中の学生で,以前はピアノをやったこともあるが今は歴史に興味があるとか。 息を貯める革袋(バッグ)は水に強い羊の皮製で,触らせてもらうと意外に厚く固い。 羊の皮袋といえば,中国長江上流の筏船に浮袋として十数個くくりつけた映像を見たことがある。
ちょうど12時近くになり,城壁上の大砲のまわりに人垣ができ,若い兵士たちと指揮官が何やら準備している。 正午に大砲を打つ儀式(noon gun ceremony)である。 観衆に耳を押さえるよう指示があり,一発の号砲が鳴って儀式終了。 展示品を見ている時,無料の城内英語ガイドツアー(フランス語のツアーもある)が始まり,途中まで同行する。 二女が逐一翻訳してくれる。
そろそろ300km離れたP.E.I.へ移動する必要あり,ガイドツアーの途中で,トイレのある休憩場所を求めて坂を下り,二女の先導で市街地の中のショッピングモールを探し,ついでに銀行に立ち寄り私の日本円を少しカナダドルに交換する。 米ドルもそうだが,カナダドルのコインも日本の硬貨と違い金額が大きく刻印されていない。 初心者にはまことに使いにくい。 Halifax市街地は18,19世紀の建築物と現代的建築物が混在する坂の多い街。
P.E.I.へ移動しつつ,途中のショッピングモールのSearsとWal*martで私のシャツ,下着,ジャケットなど,なくなったスーツケースの中身の補充品となるものを買い求めたり,食事を取ったりなどする。
二女から,店のレジでは従業員から“How are you?”と声をかけられるが,これは単なる挨拶で別にご機嫌を聞かれているわけではない。 こちらは“You,too”と答えておけばよいと教えてくれる。
また,城壁の上を歩いていた時,当方が狭い所で後続の人の通行を邪魔している形になっていると,後続の人は慎み深くじっと待っていてくれるから,こちらが気づいてあわてて道を譲ることがあった。 こういうことは後日いろんな場所でも体験した。
P.E.I.での宿舎,島の中央部北岸のキャヴェンディッシュ(Cavendish)にあるAnne Shirley MOTEL AND COTTAGESへ辿り着いたのは夜も更けた11:00近くである。 アン・シャーリー(Anne Shirley)とは小説のヒロインの名前である。 事前に車中から二女が電話し到着が遅くなることを連絡してあった。 管理事務所のドアに,泊まる部屋の番号と場所を描いた略図を貼り付けておくとのことであった。 我々の部屋番号はNo.17。 タイプは“1 Bedroom Motel Apartment” というものらしい。 今はまだLow seasonなので,価格は次女の話では$75.00/一泊。 High seasonには2倍に跳ね上がる。
モテル内部はキチン兼居間,ダブルベッド(queen size)を備えた寝室とバス・トイレという構成で厨房設備が完備(冷蔵庫・電子レンジ・オーブンと湯沸かし・皿洗い機・食器一式)。 居間のソファ(bed-a-hide)は大型ベッドに変換できるから,4人までは宿泊可能。 二女が持参していた軽食とお茶を食べ,シャワーを済ませて,早々に就寝。 二女がバス・トイレのドアが締めてある時は使用中。 使わない時はドアは開けておくという「憲法」を制定。