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王府井の名の由来(井戸があった地点)
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司馬台長城から見る風景

第13章 北京


■ 北京へ
K56次列車で西安を立ち北京へ。 軟座(一等席)ではあるが, 二階建て車輌であるため,一階の天井が低く,荷物用のスペースが狭く,その点では硬座(二等席)と大差なし。 相客は若い軍人,西安政府の官吏らしき人と“鉄道関係”の人の三人。 “鉄道関係”の人は全国どこへ行くにもたったの二元で汽車に乗れると自慢していた。


観劇
生で見る京劇がどんな様子なのか,新聞で読んだ「湖廣會館」などがどんな所か,この目で見たくて来た。 前門飯店の中にある京劇の梨園劇場は上演の前日にならないと切符を売らないということだったので,日程の都合上行けなかった。 王府井の首都劇場を見付けたのは全くの偶然である。



観光
一番行ってみたかったのは,北京西郊外25kmの戒台寺である。 なぜかというと,ちょうど私が中国語を学び始めた頃,NHKのテレビ中国語講座で戒台寺と潭柘寺を舞台にしたミニスキットをやっていたからで,以来妙に気になるところであった。




一度行ってみたかったのは,鼓楼と鐘楼の間にあるという風味小吃市場であった。 北京の昔風の食べ物を提供する店が並んでいると聞いたからである。 しかし,行ってみたら,かなり広い空き地があり,“風味小吃市場”らしき店並みはない。 ただ一軒 「小吃城」という小さな店だけがあった。
(1) 北京から天津へ移動するとき,北京駅前から中型バスに乗った。 25元だったので,集金係のあんちゃんに50元札を渡したら,結局お釣りを払わず(着服したらしい),発車時間になってしまい,25元損した。 もっとしつこく喚いてやるべきだったと反省した。

(2) 北京の市内バスに乗って1元札がなく,10元札を車掌さんに出したら,結局お釣りがなくて,「今日はいいですから,また今度乗った時に払ってください」と言ってくれたように私には聞こえた。 ご厚意に甘えたが,明日は北京を立つという日だったので,もう払う機会はないと思うと,申し訳ない気がした。 人さまざまである。

(3) 安徽省から来たちょっと可愛いい家出少女二人組に泣きつかれて,帰りの旅費を渡してやったことがある。 別の日には南方から来た中年から「ご援助を」といわれたこともある。 金持ちに見えた?筈はないから,お人好しに見えたのかも。 少なくとも外国人とみてのことではなかったのは事実。
一口メモ

田舎の旅の必帯品の一つは芯を抜いて圧縮した小型のトイレットペーパーロール。 いつでも紙がふんだんにあるとは限らないし,布巾や雑巾代わりにも使える。 K君から学んだ生活の智恵。

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