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        スケッチ行脚    遠江三十三観音めぐり  1

     
仏画は13佛です



  スケッチ行脚はこれまで「遠州33観音巡り」「塩の道 相良〜水窪」「天竜浜名湖線の旅」とやってきて今回は4回目です。
  5年前には遠州33観音めぐりをしたので今回も何かよい出会いがあるかもしれないと思い決心をしました。

  以前から我家の仏壇に遠江(とおとおみ)33観音霊場奉納経帳があったのを引きずり出してこれに朱印を戴く事にしました。
  それとこのところずっと絵を描いてないのでテーマを決めれば最後まで続くかなと下心のある霊場巡りです。
  今回も車でめぐりスケッチは鉛筆で描きあとは自宅で写真を見て仕上げるいつものやり方です。

   ガイドブック  竹腰幸夫著 「光と風と観音様と 遠江三十三観音霊場ガイド」 静岡新聞社版 


第1番  掛川市  一澤山 結縁寺(いったくさん けちえんじ)


観音堂の横に公会堂兼お寺がありましたが最初から無住寺です。
ガイドブックに管理者の名と電話番号が書いてあるので電話を入れたら
管理者が次の人に代わっているという。次の人に電話をしたら自転車で
年輩のお母さんが来てくれて朱印を押してくれました。
場所は掛川花鳥園のすぐ近くです。

  「あたたかき一番札所朱印受く   伊々山」

絵は観音堂と榧(かや)の大木です。
この日は2が続く平成22年2月22日


御詠歌  「父母の恵みも深き結縁寺 あかいの水に浮かぶ月かげ」

22、02、27、up

















  阿弥陀如来(あみだにょらい)






  




第2番  掛川市   保福山 常楽寺(ほふくさん じょうらくじ)


ここも寺に人がいなかったが入り口が開放されていて
朱印も置いてあったので勝手に押してきました。

ここは「資生堂アートハウス」のすぐ東側になります。

遠江観音霊場の設立時期は1600年文禄以前とも言
われますが定かではありません。(ガイドブック)


御詠歌 

 「これやこの常に楽しむ寺なれば 
       み法(のり)の船にさおやさすらん」



H22、02,22






第3番  掛川市  東陽山 長谷寺(とうようざん ちょうこくじ)



本尊は十一面観世音菩薩というけど留守で鍵が掛かって
いましたので再訪したけどこのときも留守でした。
朱印は無いけどスケッチだけとして機会があったら印を
押してもらおう。


御詠歌 

  「西国もあずまも同じ長谷寺(ちょうこくじ)
          まいる心は後の世のため」




22、02、23














 釈迦如来(しゃかにょらい)





   






第4番   掛川市   鶏足山 正法寺内 新福寺 (けいそくさん しょうぼうじない しんぷくじ)



絵は正法寺です。
この左脇に観音堂と観音様の新しい石像があります。

以前来た時には寺の入り口にガイドブックにもあるように樹齢300年
という大きな樅の木が二本あったのですが今回は切られたのか、
ありませんでした。

スケッチをしていたら後ろから突然犬が吠えて吃驚しました。


 「うららかや犬に吠えられ四番寺  伊々山」



御詠歌

  「参るより罪はあらじの新福寺 おんての花をみるにつけても」











 第5番  袋井市   法多山尊永寺北谷寺(はったさんそんえいじきたたにじ)



ここは遠州三山のなかでも参詣客の絶えないところです。
特に法多山の「だんご」は有名です。

参道を歩いて一番上の本殿までかなりの道程と石段があり
行って帰ってくるだけで時間が掛ります。

北谷寺は本殿の横にある観音堂です。
本殿の受付で朱印を貰います。

 「おびんずる光る額の春ぬくし  伊々山」

御詠歌
 「北谷や雪や氷とへだつれど とけては同じ谷川の水」






 第6番  袋井市  篠ケ谷山岩松寺 (しのがやさんがんしょうじ)



お寺に着いて和尚さんのところに朱印帳を預け少し離れた
観音堂に行く。石段が土の上にむき出しになって大雨が降

れば崩れそうなので直さねばいけないとのことでした。下か
ら見ると観音堂の屋根だけが見え非常に情緒があります。

絵は筆ペンで描いて色づけをしたら墨が滲んでしまいました。

特に普段信仰心があるわけじゃないけどこういうところに来る
と気持ちが安らぐのは年のせいかなあと思いますね。

般若心経を写経して各寺に置いてこようかと思っていて出す
のを忘れてしまいました。この次は忘れないように納めて来な
くては、、、。



御詠歌
 「ささ谷や岩に松風おとづれて すなわちみてら浄土なるらん」








 第7番  袋井市  福聚山慈眼寺 (ふくじゅさんじげんじ)


寺は街の中にあって区画整理のときに建て替えられた
みたいで新しくて立派なものでした。

入り口は山門兼鐘撞き堂になっていて絵の丸い部分の
中に鐘がぶら下がっています。


 「どの寺も白梅咲かす古木かな  伊々山」


御詠歌
 「慈眼してみちびきたまえ法のみち 
             ただひとすじに頼む観音」




 220227



 第8番  袋井市   月見山観正寺 (つきみさんかんしょうじ)



場所は山梨(山無し)といってこの一帯から南は山がありません。
だから海からの風はまともに北上しますので我家の方とは袋井市

は気候が少し異なる時があります。夏に突風、竜巻が吹いて家が
壊れるというのもこの地形から来るのでしょうね。そして月見の里
という地名にもなっています。

この観音堂は寺から500メートルぐらい離れています。
カーナビが着いていて寺を探すにも三度ぐらい回って寺に朱印帳

を預けてまたこの観音堂も迷ってしまいました。公会堂のすぐ横に
あるよと言ってくれても公会堂を探すので迷ったりして、でもすぐに
見つけられました

 「春霞迷ひの道に観世音    伊々山」


御詠歌
 「幾たびも参る功徳のたまりみず 浮かぶ救世の舟寄せの松」

 
22,02,28













 観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)




 







 第9番  磐田市  岩室山清瀧寺(いわむろさんせいりゅうじ)



ここは旧豊岡村の獅子ケ鼻公園にあります。

清瀧寺は廃寺となっており、この観音堂だけ残って
います。


御詠歌
 「岩室のこけの細道踏み分けて 参る心は浄土なるらん」



220305









 第10番  森町  八形山安住院蓮華寺(やがたさんあんじゅういんれんげじ)


蓮華寺だけど通称「萩の寺」なのです。

絵は鐘楼です。
お参りの方は自由に鐘が撞けます。

心を清めるためにひとつ撞いて来ましたが
もうこれ以上清くならないようです。

下の屋根が観音堂です。

御詠歌
 「はちすばやなにあふ寺の法の声 
          雲居にひびく入相の鐘」


220305














 薬師如来(やくしにょらい)












  第11番  森町飯田   高平山遍照寺内観音寺 (たかひらさんへんしょうじないかんのんじ)



通称「遠州大仏」は青銅製の「大日如来座像」
高さは5、28メートルです。

この直ぐ西に残菊物語で知られる作家の村松梢風
(1889〜1961)の墓がある。



御詠歌

「宝をばぐぜいの船につみおさめ五色の島へつくぞ嬉しき」

【風光る遠州大仏清し顔   伊々山】

220305





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