8月23日(水)18:30〜22:30浜名湖新場航路沿いカケあがり。カイズ狙いが外れはしましたが、お手頃サイズの新セイゴ中心にクロダイ、マダイ、ヘダイ等しめて30枚の大漁となりました。これだけ釣れるとくたびれます。憩いのウーロン茶を飲むのやお菓子そしてラーメンを食べるのもそこそこにして釣り続けました。そんな中、船上が一際賑わったのがウナギを釣り揚げた時です。ネガカリの様な引きの後ググンと強い引き、これはと思わせた後に急に軽くなっておもむろに水面に浮いて出てきます。「アナゴかな」「ヘビかな」と愚痴りながらライトを当てつつハサミでハリスを切りにかかるのはいつもの光景です。しかし、今夜はちょっと違いました。観察している時間がいつもより長いのです。近付いてもう1つライトを当てれば、これぞ天然という見事なウナギが暗夜に浮き上がります。
「江戸時代の料理法はね……。」本人を目の前にしてどうやって料理するか話が盛り上がります。何しろ金の草鞋を履いて探すと言う天然ウナギですから。
浜名湖の南部で行われているメッコ網漁のシラスウナギ漁獲高は年々減少してきています。シラスウナギの獲り過ぎからくる親ウナギの絶対数の少なさが原因でしょう。とは言え、ウナギは佐鳴湖とその周辺の小川にはまだ数多く生息しています。竹筒等の罠で簡単に捕らえられます。捕らえた天然ウナギは水槽等に入れて泥を吐かせます。循環装置の無い桶等では酸素不足に陥らないように水張りは4〜5cmの深さと浅くします。冬の様な気温の低い時ならばかなり長い日数餌無しで生き続けます。水槽実験では、2ヶ月間殆ど餌無しで生き続けました。本当にタフなウナギですから食して大変な人気となったのでしょう。