大学受験からちょうど一年経ちましたが、まだ一年前のこととは思えないくらい今でも受験の記憶は鮮明に残っています。それだけ自分にとって、さまざまな意味で大きな出来事だったからです。
私はR科クラスで、バドミントン部に所属していました。1,2年生のころは正直、日々の自宅学習はあまりせず、テスト前になるとやっと勉強し始めるといった感じで、1年生のころはなんとか間に合っていましたが、3年生になるころには成績が落ちていたし、自分でも各教科に対する不安が広がっていました。私は自分の進路について真剣に考え始めたのも3年生になってからでした。今思えば、やはり1,2年生の時の学習というのは後々とても大切になるということと、進路は早いうちから自分で調べたり先生に相談しながら真剣に考えることが重要だと思います。
3年生になってからようやく私は焦り始めました。しかし心のどこかで「今は部活が…学園祭が…」と理由をつけて、結局受験勉強を始めたのは夏休みになってからでした。
夏休みは特に数学、化学、漢文、古文単語、英単語に力をいれてやりました。過去に使った参考書や問題集をもう一回解き、間違ったところをまとめてノートを作ったり、単語帳のようにしてちょっとした空き時間でも見られるようにして、電車の中などでやっていました。過去の自分の模試結果なども参考にして、自分の不得意分野を重点的にやりました。
秋になって、模試が何回かありましたが、成績はイマイチでした。11月ごろになると精神的に苦しくなってきました。センター対策と二次試験対策の両方をやらなくてはいけなくて、今自分が何をしたら良いかということがわからなくなり、N先生に相談しました。先生は私のことをとても心配し、私の辛い気持ちを理解してくれました。そして、勉強に対する的確なアドバイスをしてくれました。
私はアドバイス通り、センター1ヶ月前からは、二次試験対策はやらずにセンター対策だけやりました。学校の授業でやったセンター形式の問題の間違ったところを、夏休みに作ったノートに足していきました。また、時間内に問題を解く癖を付けたり、鉛筆を使うことの練習もしました。センター対策をしていると二次試験のことが心配になった時もありましたが、ぐっとこらえて一ヶ月はセンター対策に集中しました。そうしているうちにだんだん点数がとれるようになり、集中力がついてきました。
また、このころから生活のリズムを整えるように心がけました。夜は11時までに寝て朝は6時半に起き、朝食をしっかりとる、というふうにしました。睡眠と栄養を充分にとり、風邪などをひかないように気をつけました。私は今まで夜更かしをするのがあたりまえだったので最初はリズムを直すのが大変でしたが、1週間もすれば慣れて当日はほぼ完璧な体調で臨むことができました。
そしてセンターでは予想以上に点数をとることができました。センターが終わってからは頭を切り換えて二次試験対策に入りました。主に赤本の問題を解いて、苦手なところを問題集で確認したりしました。
こうして第一志望校に合格することができました。学校で実施した最後の模試は悪い結果だったので、模試が終わってから本番までの間に成績が伸びたのだと思います。そして何より効率良くセンター対策と二次対策ができたことが一番良かったと思います。周囲の人と自分を比べて自分のペースを失いかけていたときにN先生のアドバイスを聞くことができて本当に良かったと思いました。N先生は数学の教師ですが、全ての教科の受験勉強法を教えてくれました。
受験勉強で辛かったことは、成績が思うように伸びず周りと自分を比べて一喜一憂してしまうことでした。勉強してもそれが自分の中に蓄積されているのか不安になったり焦ったりしました。時間の長さと短さを両方感じた時期でもありました。しかし、家族やN先生や友達が支えてくれたおかげで乗り越えることができました。本当に感謝しています。
合格者の中に自分の番号があった時は本当に嬉しかったです。