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名古屋大学 工学部 化学・生物工学科




 高校に入学した時は漠然と旧帝大に入りたいと考えていました。1年生の夏に、大学を調べていていいなぁと思い志望校を決定。1年生で学部学科まで決めるのは少し早いとも思いましたが、目標がないと何もしないので、決めることで勉強へのモチベーションを上げました。また、推薦をとりたいと思っていたので提出物や小テスト・定期テストは1年生からコツコツとやりました。


1・2年生のころは、電車での通学時間やスキマ時間は単語系、家庭学習では学校の授業の予復習をしました。また、塾にはいかず3年間Sゼミをやっていました。本格的に受験勉強を意識し始めたのは2年の冬休み。この時からやっていたらもっと基礎固めがしっかりできたのではないかと少し後悔しています。実際に取り組み始めたのは学校祭が終わった5月末です。これまで部活で忙しかった同級生が勉強に本腰を入れ始め、どんどんテストの得点や順位が下がり、焦る気持ちが大きくなるばかりでした。しかし、自分のペースでやっていこうと思ってからは焦りも薄れ、志望校の模試の判定も割と安定していたので自信につながりました。夏休みには受験生を楽しんでやる!という気持ちで1日12時間を目標に勉強。ただ、12時間できた翌日は昨日がんばったからと怠けてしまうことが多く、無理にしない方がいいと思います。続けられる範囲でやるのが一番です。冬休み以降は完全にセンター対策に切り替え、2次対策は授業以外一切やりませんでした。センター試験が終わってから、2次に必要な理系3科目にしぼって勉強しても間に合います。

ここからは教科ごとにやった勉強を紹介します。自分に合うやり方は違うと思うので参考になればいいと思います。

 

国語

センターしか必要がなく、すぐに力がつくものではないのであまり時間はとりませんでした。そこでスキマ時間を使いました。1・2年では学校から配られた古文単語と漢文句形を繰り返し読み基礎を固め、3年初めはセンター赤本を1か月2年分のペースで解きマーク式の練習。夏休みは基礎固めの徹底と10年分の赤本を、秋からは演習を繰り返しました。古文漢文は知識でカバーできることが多いのでセンター試験でも得点源です。私は現文が苦手だったので解答の根拠となる部分を探すことに重点を置きました。

 

地理

地理もセンターのみなので、3年になるまでは定期テストとその復習で基本的事項を覚えました。3年になってからは赤本5年分を繰り返し解きました。繰り返し解くときには答えではなく着目するポイントが正しいかを確認するようにしました。それから、地理は情報が更新され、グラフも新しくなっていくのであまり昔のはやらない方がいいと思います。気候区分などの分布は世界地図をトレーシングペーパーで書き写し、色塗りを何度もして覚えました。地誌は必ずセンターに出るし、覚えれば得点が取れるので教科書をよく読みました。参考書として「地理B 統計・データの読み方が面白いほどわかる本(中経出版)」を使いました。

 

数学

 志望学部は2次の数学の配点が高かったので、1年のころからスタンダードT・U・A・B(数研出版)、3年になってからはスタンダードオリジナルV(数研出版)の間違えた問題を、答えを見ずに自分で解けるようになるまでひたすら繰り返しました。苦手な分野はニューアクション(東京書籍)を解いて底上げしました。志望校の赤本は秋から手を付けました。確実に出る分野を中心に、新課程や苦手分野に取り組みました。センター対策として一番に考えたのは時間配分。誘導があるので解き方は分かっていても計算量が多く、間に合わないということが多々あったからです。特に数学U・B。解けた問題でもやり直しをすることで計算力を身につけました。対策しましたが、私は本番で時間が足りず数学U・Bで大問ひとつ丸々落としてしまいました…。

 

理科

化学

 3年夏休みまではすでに習った理論化学を中心に勉強し、全ての分野の演習で重要問題集(数研出版)を繰り返し解きました。2次では目安75分で大問5つという時間勝負。その上習いたての無機有機化学が3つと配点が高かったので夏休みはこれらの分野に集中して取り組みました。暗記が多いですが受験期で集中力が高まっていると思うので覚えやすいです。まだ習っていない範囲も夏休み中に教科書をさらっておく方がいいと思います。秋からは有機化学の授業の復習と並行して苦手分野である無機に「福間の無機化学の講義(旺文社)」を参考書として使い取り組みました。センター対策は、学校で取り組んでいる冊子だけに絞り、復習をしっかりすることを心がけてくりかえし何度も取り組みました。赤本はセンター試験直前の1週間前に5年分解きました。

 

物理

 1番苦手な科目でした。そのため、学校の講習に積極的に参加し、重要問題集(数研出版)を何度も解きました。さらに参考書として「漆原の物理(物理基礎・物理)明快解法講座(旺文社)」を用いて基礎を復習。加えて物理だけ、塾の夏期講習に参加しました。夏休みが明けると電気などがあるので力学中心に取り組めるのは夏まで。電気と力学の融合問題も出題されることがあるので、それまでに力学は仕上げた方がいいと思います。秋からは授業で習ったところをすぐに定着させるため、その日に習った範囲の重要問題集をやりました。センター対策は化学と同様です。

 

英語

 日々の単語帳で語彙を増やすことが1番大切です。接頭語や接尾語を覚えると語彙を増やしやすいと思います。そして長文対策を主に行いました。特にわからない単語があっても予測してとにかく読み進む練習をしました。ディスコースマーカーを覚えるとだいたいの内容がつかみやすいです。2次の過去問には夏休みから解き始め、英作文の添削は学校の先生にお願いしました。センター対策としては文法や発音アクセントの知識問題を落とさないように基礎を復習しました。また問題形式がここ数年でころころ変わっていたので、変化に対応できるように赤本を10年分ほど解きました。リスニングは「実践問題集(駿台文庫)」を使って本番形式で解いた後、音声を携帯に入れて通学中歩いているときに聞きました。

 

どの教科も共通してセンター対策として、間違えた問題だけを集めたノートを作りました。センター試験当日の休み時間もそのノートを見直し心を落ち着かせました。私はセンター一週間前になって熱を出してしまったので体調管理には気を付けてください。


 センター試験が終わったらすぐに2次対策。理系3科目に絞りなまってしまった記述力を取り戻そうとしました。1月末までにウォーミングアップのような感じで基本的な問題に取り組みました。2月に入って志望校の赤本を解いたり、参考書の問題を解いたり、私立大学の過去問を解いたりしました。


推薦ということもあり追い込みや最後までやったという達成感は周りに比べないと思いますが、それでも1年生のころからの志望大学に合格できてとてもうれしかったです。勉強ばかりで大変だと思うので息抜きも大切にしてください。私は思い切って友達と初詣や映画を見に行きリフレッシュをしたことで、勉強に集中できました。受験がんばってください。




 彼女は、高校1年の早い時期に志望校を決め推薦入試の合格を目指しました。推薦入試はセンター試験を課すものでした。合格するためには、学校の成績が基準を満たしている事、センター試験の成績が一般入試の合格ラインよりも上である事が必要です。

 そのため、高校の授業に真剣に取り組み、地道に努力した結果、推薦基準を超えました。また、センター試験対策も過去問演習によりマーク試験の形式にも慣れました。そして、出来なかった問題の解き直しを徹底したことや数学では出来た問題ももう一度解き直すことにより計算力が向上しました。その結果センター試験の結果も合格ラインを超えました。

周りに左右されず、目標に向かって着実に努力したこと、自分に合ったセンター試験対策、2次試験対策を実践したことが合格に結びついたのだと思います。