1.大学の決定
僕は、この春、名古屋大学経済学部に合格しました。しかし、実は、名古屋大学に行こうと決めたのはセンター試験の後で、本当は一橋大学に行こうと思っていました。思った以上にセンターの点数が伸びなかったので、ランクを下げて、名古屋に決めました。とはいっても、センターの判定はE判定で結構ぎりぎりの合格だったと思います。また僕の周りにも、センターで思うようにいかなかった人は思った以上にたくさんいました。センターでA判定でも、二次で落ちる人もかなりいました。正直、最初思っていたほど受験はうまくいきません。だから、第一志望には、センターでしっかりと点を取り、二次でミスをしない基礎力と安定感がとても大事なのだと感じました。
2.授業の取り組み方
基礎力を身につけるには、日々の授業を大切にすることが一番だと思います。特に、国数英の三教科は受験においてかなり大事です。一日の大半を学校の授業に使うわけで、また、国数英は、ほぼ毎日ある教科なので、授業の効率を上げることで合格率は格段にあがります。まず、三教科のポイントを教えたいと思います。
・数学 数学は文系で一番重要な教科です。他の人と大きく差をつけられるからです。数学は、問題を解くことでしか上達しません。公式集を見たり、先生や生徒の答案を写して見ているだけでは全く伸びません。まず理屈を覚えるよりも、慣れるまで解き続けるほうが、上達は早いです。得意な人は、毎日の予習を欠かさずやり、大学の過去問や、教科書の章末問題をひたすら解くことです。苦手な人は、もし予習が大変だったら、一応考えてみて、わからないことを必ず授業で聞くようにし、また、予習とは別に教科書の例題を見ながら問題を解くことが上達への道です。
・英語 英語は、結局は単語力・熟語力とスピードです。単語と熟語は、一冊ずつ参考書を買って完璧にすれば、かなり力がつきます。また、英語は言葉なので、なるべく多く英文を読んでなれることが大事です。何回も読み続けることで、文の構造や文法を理解できるようになり、自然とスピードもついてきます。とにかく毎日の予習などで多くの英文に触れてください。
・国語 基本的に、英語と同じです。ただ、古文、漢文はその世界の常識を知る必要があります。参考書を買って常識を学んでください。それを知ることで、問題を解くときの効率が非常によくなります。
しかし、毎日の授業を無駄にしないといっても、人それぞれ自分に合ったやり方というのがありますから、同じ授業で全員が同じように上達するわけがありませんし、また、先生にも教えるのがうまい人と下手な人がいますから、先生によってやり方を少し変えたり、工夫することが大切です。僕も正直、あまり使えない先生の授業では、自分で勉強していました。一番大切なのは、授業の時間を一分も無駄に過ごさないこと。家では、授業で100%集中できるように、準備すること。絶えず自分に合った勉強方法を模索しながら勉強を続けることで、成長できるのだと思います。
3.アドバイス
最初に言ったように、本番で自分の実力を100%を出せるくらいうまくいくことはなかなか難しいです。多分、自分がイメージしていたよりも低い点数になることのほうが多いと思います。ですから、基礎力を鍛えて、安定した点数をとることが重要です。毎日その教科に触れることで、慣れてくるので、そうすれば自然と基礎力は身につきます。先生に言われたとおりにやるよりも、自分でいろいろと考えながらやり方を見つけていくほうが、上達は早くなります。受験生になると、不安や焦りが生まれ、どうしてもそれをなくすために、量を重視した勉強をして、効率が悪くなってしまいがちです。また、夜更かしもしてしまいがちですが、やめたほうがいいです。夜更かしをしてよかった、なんて思うことは一度もありません。僕は、一度受験を経験して、量よりも質が大切であることを再認識しました。もし不安になったら、友達と話をしてください。ダラダラと勉強するよりも、かなりストレス解消になります。ぜひ、自分の負担にならないように気楽に、かつ、やるときはやるというメリハリのある勉強を続けてください。