二人のライフプランはどのようになっていますか?
お二人の命ある限りのプランの中で、「子供を授かったとき」、「子供が授からなかったとき」の2大選択肢となります。
時間もお金も有限です。「何歳までという期限」あるいは「どこまで不妊治療を進めるか」のラインもまた決めていただく必要はあると思います。
「子供がいないという選択」、「子供を迎え入れる選択」もあるんだという確認も込めて、もう一度ライフプランを確認していただくことをお勧めします。というより、もう始まっている「不妊治療」は、お二人の共同作業なのです。女性側が一人で抱え込むものではありません。
よって、今一度確認してください。
言葉は悪いですが「だらだら」とやり続けるには、不妊の原因にもよりますが、基本的には女性の気力体力が持たなくなります。
男性や周囲のご家族には理解していただきたいのは、不妊治療を行っている間は女性は常に傷つき続けているということです
残酷なまでに毎回来る「生理」だけでも心に堪えるのに、本来なら不必要なホルモン剤の投与、長い通院、検診や採卵による心身への傷と負担、周りからのプレッシャーだけでなく自らの追い込み、不安。
元バレーボール選手も体験談として公表していましたが、毎朝の基礎体温計のアラームが今まで測定していた時間になるだけでも恐怖感が来るようになるというケースもあるようです。
いろいろなペアを見てきましたが、
★女性が一人で悩んでいるのにもかかわらず、今一つパートナーが乗り気じゃない。
★採精するにも真面目にコンディションを整えようとしない。
★タイミングを計っているにもかかわらず不摂生が重なっている。などなど
これらのケースを見ることが多かったです。
新しめの研究(2020年4月現在)によれば、父親のタバコ歴や不摂生由来の健康診断などに引っかかるような体の状態が、子供へ悪影響があることが徐々に報告されてきました。血を分かち合った母親はもちろんですが、やはり遺伝子しか提供できない父親には、遺伝子を傷つける行為は控える必要があるわけです。
男の妊活はその身体づくりと、パートナーへの心遣いから始めてください。一般的に卵子は3か月、精子は6カ月といわれるので、それよりも何倍もの時間をかけて作り上げないといけませんので、女性よりも長い期間の準備と覚悟が必要です。)
今はまだ主に2人だけの生活の為、気が楽です
でもこれからは、「残業続きで大変なのに、子供の夜泣きでまともに寝られない。」という可能性はあります。
「昼間一人っきりなのに、子供が何を欲しているのかわからない」と嘆いているパートナーがいる。あるいは「疲れ切って家事ができなくなっている」など、そんな状況にあって帰宅拒否の様になったり、パートナーに対して優しく寄り添うことができると言い切れますか?
一日中、外界との接点が極端に減って、目の前に言葉も通じない赤ちゃんと付き合っていて、誰も助けてくれないパートナーの状況を、あなたはどのように思いますか?
不妊治療を通して、お互いに対する思いやりを確認するのが良い機会だと思います。
自分の親、相手の親との間に問題はありませんか?
どんなことであれ、今目の前のパートナーと結ばれて今に至っています。まずパートナーの直の先祖といえば親にあたります。
できれば、できればでいいので、少しだけ…せめて一つだけでもいいので、障害物を取り除いてみてください。
長い生活の中でできた「わだかまり」や「いらつき」。他の家庭というのは「異文化」であり「宇宙人」と同じものですが、縁あって結びついたパートナーです。無理は言いませんので、一つだけでも何か変われたら、色々な意味で前に進めると思います。
もしそれができないようでしたら、せめてお墓など先祖を祀っている場所をよくお参りしてください。
宗教的に聞こえたりスピリチュアルに思われるかもしれませんが、先祖の願いは「子孫繁栄」なのです。護ることはあっても祟ることは基本ないでしょう。
ということで、まずは地ならしをして、今一度ライフプランと親になるための自覚や準備をしてみてください。今後の為にも是非ともお二人で話し合いをしてください。男性陣、逃げてはいけませんよ!
メモ的に抜粋しました。
体質分類と代表的なツボ
出典:中医婦科綱要,袁家麟,中国中医薬出版社・北京,2001.5,276-277より翻訳
証型 | 月経状況 | 臨床表現 | 舌の状態 |
---|---|---|---|
腎虚 | 生理不定期 経血多量或は少量 |
疲れやすい 顔色暗い 腰・脚の痛み 下腹部の冷え感 性欲減退 |
舌質淡色 水分多め 薄白苔 |
腎陽虚 | 周期延長 経血少量・淡色 稀発月経 無月経 |
腰痛 腹部・手足の冷え 性欲減退 頻尿・尿色透明 失禁 |
舌質淡色 |
腎陰虚 | 周期短 経血少量 紅色 |
痩せる・痩せ体形 腰と膝の痛み 心悸失眠 めまい・耳鳴 喉の渇き 頬が赤くなる 五心煩熱※ |
舌紅 少苔 |
※五心煩熱は、両手掌・両足底・心胸部を指す。
実証の場合証型 | 月経状況 | 臨床表現 | 舌の状態 |
---|---|---|---|
肝鬱 | 生理不調 経血多量或は少量 経血暗色・血塊 |
生理前乳房張痛 下腹部の痛み 精神抑うつ ため息 過敏・イライラ |
舌質暗紅色 薄白苔 |
痰湿 | 周期延長 経血少量 無月経 |
太め体形 頭重感・まめい 胸圧迫感 唾液・痰多め 帯下量多い 粘調質 |
白く厚目の苔 |
血オ | 周期延長 少量 経血暗色・血塊 |
腹部冷痛 或は張痛 押すと痛む |
舌質暗紫色 紅点 |
実際に使うツボ
◆基本取穴:
気海
気穴
子宮
◆加減取穴:
腎陰虚 陰谷、三陰交
腎陽虚 関元、命門
肝鬱 太衝、内関
痰湿 豊隆、陰陵泉
血オ 地機、血海
先のやや尖った爪楊枝程度の金属棒があれば、軽く当てて30秒ほど置いてみてください。
かっさでも可。灸でも可。