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誰も書かなかった簿記入門
第6版
試し読みページ(6/6)
仕訳とは何か
「仕訳」とは取引を「原因」と「結果」に分解すること
取引があったと判断したら、取引を「原因」と「結果」の2つに分解して帳簿に記入します。原因と結果
の両方
を同時に、しかも金額は必ず同額です。
取引を原因と結果に分解し、帳簿による集計ができる記入形式にすることを、
仕訳
(
しわけ
)と言いま
す。
取引を原因と結果に分解するのは、財産の状態を変化させる原因と財産の状態が変化した結果を
それぞ
れ分類して記入し集計することによって、もうけと財産の状態を計算することができるからです。
また、取引は、価値が同じものの交換(等価交換)として行うことから、原因と結果の金額は必ず同額
になり
ます。
例えば売買取引では、「物を売った」や「物を買った」のように、先に行われる物の引き渡しが取引の
原因と
なり、「お金を受け取った」や「お金を支払った」のように、後で行われる売買代金の授受が取引
の結果になり
ます。