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020. BMW K1200LT サイドカー 01年 25000Km
並行輸入のK1200LTサイドカー(EZSサミット)にはイモビライザ―が付いていた。
BMWは以前にも記したがバッテリー管理をしっかりしておかないといろんなトラブルが起きる。
国内向けには電波法の関係でイモビライザ―は付いていないのでメインスイッチOFFでバッテリーからの電流は時計のみの僅かしか流れていない、しかしイモビライザ―付きはセットされた状態だとかなりの電流が流れていて1週間もしないうちにバッテリーがカラになってしまう。コンピューターを使っているモデルをこの状態で他の車両からブースターケーブルでエンジン始動をするといろいろと影響が出るようだ、このオーナーもブースター始動をしてからイモビの設定が狂ってしまいセルモーターが回らなくなってしまったと言う。幸い英文のイモビライザーの取り扱い説明書があったので日本語に訳してもらいそれを見ながら再設定し直したら元通り始動出来るようになった。微弱電流で常に充電する充電器があるのでそれを勧めておいた。


019. ハーレー FLH純正サイドカー 86年 52000Km (バックギヤ付き)
 またしてもハ―レーのミッショントラブル、発進する時にグッグッと云う感じでスムースに出て行かないと言う、これはクラッチだなと思いクラッチパーツだけを注文してバラさずに他の仕事をしていた。部品が来てクラッチをバラしてみても異常がない、クラッチワイヤーも替えるつもりだったのでオイルを抜いたところ金属片が出て来た。レリーズカバーを外してよく調べるとメインシャフトをドライバーでこじると僅かに動く、本来ナットの部分にリバース用のギヤが付いていてベアリング部分が見えないがこれはベアリングの破損だなと思った、大変な仕事だ。前述した通りナットの変わりにギヤにネジを切ったもので締め込んであるし回り止めのキーが打ち込んである、ハーレーのバックギヤはいろんな所で作っているので歯数のちがう手持ちの特工では合わない、打ち込んであるキーを抜くのも大変な作業。
観念してサイドカーを外し順番にバラしていき一部特工を作ったりして何とか修理完了。
入庫してから2ヶ月程かかってしまった。


018. ハーレー FLH純正サイドカー 91年 走行55000Km
 東北へ長距離ツーリングの途中、高速を降りた所で異音がして走らなくなってしまったという電話が入った。電話で判断する限りミッションかドライブプーリーかと考えたがなにせ茨城ではこちらもすぐには動けない、しばらくして近くにハーレーのサブ代理店があったのでそこから引き取りに来てもらう事にしたと又電話があった。しかしその後そこでは直せないと云うので仕方なく浜松から日立・太田 I・C近くのその店に引き取りに行くことにした。戻ってきて調べた結果ミッションのメインドライブギヤにスプラインを介してナットで締め付けられているドライブプーリーが空回りしていた。ナットにはゆるみ止めが付いているが長い間に外れてナットが緩んでしまったようだ、外からは確認しずらい所なので4〜5万キロほど走ったらプライマリーケースを外してナットの緩みを確認したい所。写真の手前がスプラインがナメてしまったドライブプーリーとスプライン部が細くなってしまったメインドライブギヤ、奥が新品のプーリー。それにしてもHDのサブデーラーでこの程度の修理が出来ないものなのか、それともことわる口実だったのか?このような話は他からも耳に入ってくる。


017. BMW R1100RT サイドカー 96年 走行70000km
 走行キロ数が多いせいかオイルにじみが少しずつひどくなってきたと言う。
この車は以前ヘッドカバーまわりからオイル漏れがあったのでカバーまわりのガスケット一式を替えたが今度はシリンダーベースあたりから漏っているみたいだ。
RTサイドカーなのでカウル一式とタンクを外しサイドカーのボディを下ろしてから作業にとりかかる。
サイドカー付き、フルカウルと熱の影響をうけやすい上に走行距離も7万キロと多く他の1100シリーズの修理の先例になりそうだ、この車はこれ以外にも電気回りのトラブルでI・Gコイルを替えている。
その他細かいトラブルはあるもののサイドカー付きで7万キロ以上も走っているわりにはこの程度の故障でR100シリーズより丈夫かもしれない、クラッチもまだ一回も替えていない。
ただひとつの泣き所はサイドカー付きとフルカウルのついているところ、R1100Rあたりならもっと整備しやすいのかと思われる。


016. BMWR100RSサイドカー 82年 走行32000km
 走行中急にチェンジペタルに手ごたえ(足応え?)がなくなりギヤが入ったまま入れ替えできなくなった、82年頃までの2本サスのRシリーズに多い故障。
チェンジカムを送るツメをカムに押さえつけているスプリングが折れたときの症状、こうなるとバラさない限りギヤを入れ替える事はできない、重力でツメがカムから離れる構造になっているから。
2速あたりで折れたならばいいが4とか5速で折れてしまうとスタートできなくなってしまう。
どうしてもギヤ位置を移動したい時は車体を裏返してギヤを2速あたりまで移動させればいい、とはいうもののクレーン等があり吊って逆さまにできるならともかく普通に裏返してというのでは車体のダメージが多きすぎるかも。


016. BMWR100RSサイドカー 82年 走行32000km
 走行中急にチェンジペタルに手ごたえ(足応え?)がなくなりギヤが入ったまま入れ替えできなくなった、82年頃までの2本サスのRシリーズに多い故障。
チェンジカムを送るツメをカムに押さえつけているスプリングが折れたときの症状、こうなるとバラさない限りギヤを入れ替える事はできない、重力でツメがカムから離れる構造になっているから。
2速あたりで折れたならばいいが4とか5速で折れてしまうとスタートできなくなってしまう。
どうしてもギヤ位置を移動したい時は車体を裏返してギヤを2速あたりまで移動させればいい、とはいうもののクレーン等があり吊って逆さまにできるならともかく普通に裏返してというのでは車体のダメージが多きすぎるかも。


014, ホンダ GL1500 サイドカー 89年 走行12000km

 旧年式のGL1500に見られる症状で故障とは云えないかも知れない事。
ソロバイクの状態の時に転倒時にエンジンを自動的にストップさせるバンクアングルセンサーというのがうしろのトップケースの下に付いていて、路面の凸凹等で敏感に反応してしまいエンストを繰り返してしまうという。
対策品が出ているらしく新しい年式のものにはこのような症状はないようだ、対策品に交換すればいいのだがサイドカーならば転倒するという事もあまり無いので直結するようにした、写真のようにシートを外し緑のカプラを抜きその内の2本を直結する、色は緑の線と赤/白の線、白の線はそのままにしておく。
これによりバンクアングルセンサーは働かなくなり不意にエンストする事が無くなる。


013. BMW R100RS サイドカー 91年 走行13500km
 R100シリーズお決まりのプッシュロードシールからのオイル洩れ。
10年近くするとほとんどのはシールゴムの交換をしなくてはならない。
このR100RSは2度目なのかはじめからこのように組まれておたのかわからないがヘッドガスケットが裏返しについていた。どちら向きでもつくのだがプッシュロッドの穴の部分がわずかにずれてしまい写真のようにロッドの表面にキズがついていた。このRSはタンクやカウルの塗装面にもつやがなく全体にくたびれた感じ。20年以上すぎているBMWの方がしっかりしている。
この年代のBMには他にもつやがなく全塗装をし直したR100RSもあった。


012. ハーレーFXR ローライダー 88年 走行16290km
 エンジン始動の際、時たまクーという感じでうまくクランキングができないという。
そのうちもっとひどくなり異常な時の方が多くなった。左側のプライマリーケースを外しピニオンギヤと一体になっているワンウェイクラッチを交換する。手で回るほど滑っているわけではないがビックツインを回すのには滑りが出るようだ。ハーレーはエンジン始動の時大電流が必要になりちょっと弱っているバッテリーだとセルモーターが思うようにまわらない。
最近私の古いハーレーに純正のMFバッテリーをつけてみた。今までは新しいバッテリーでも2週間も放置するとセルの回りが悪かったがこのMFバッテリーは非常に具合が良い、ビックツインを軽々と回す。


011. ハーレーFLHサイドカー 88年 走行42000km
 特に釘等がささっているわけではないのだがカー側のタイヤのエアーが1週間位で抜けてしまう。アルミホイールがチューブレスタイヤと接する部分が長年の使用で水分等を含んで白い粉を吹いてきて全周にわたってエアーもれをおこしていた。
タイヤの山が残っていてもある程度の期間を過ぎたらタイヤは交換したい。それからチューブレスバルブ
も古くなるとゴムの部分に亀裂がはいってエアーもれを起こすのでよく調べたうえで交換する。
最近始まった窒素ガスをタイヤに充填することはアルミホイールの腐食防止には効果的だと思う。


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