<試聴結果>
KT66シングル・ステレオ・アンプの完成から1週間ほどが経ちました。まだこのアンプ製作記は公開されていません。現在は、アンプ製作時に撮影した写真を整理したり、htmlのドキュメントに手を加えたりしている状況です。
試聴というのは本来、十分なエージングが済んだ後に行うものなのですが、とりあえず、現状でのこのアンプの音について、感想を記します。
まず、ハムノイズですが、全く聞こえません。能率95dB/Wmの私のスピーカーに耳をつけて、VRをいっぱいに回しても、全く聞こえないと言って良いレベルです。この辺りは、初段とドライバ段を直流点火とした成果だと思います。
その他のノイズですが、VRを最大にすると、ごく僅かに高音域のサチレーションノイズが感じられます。が、これもスピーカーに耳をつけた状態で、いくらか聞こえるといったレベルです。静かな室内では、蛍光燈の安定器のノイズの方が気になるくらいのレベルです。
通常のリスニング・ポジションでは、ノイズは全く聞こえません。
DCをセットして音を出してみました。第一印象は「落ち着いた音」です。狙い通りの、どっしりとした、エネルギー感のある、落ち着いた音がします。いつも思うのですが、真空管のアンプでは、負荷抵抗が高くなればなるほど落ち着いた、しっとりした音がするのですが、5kΩの負荷抵抗を持つ本機も、この例に洩れず落ち着いた音がします。
低域のエネルギー感が強いせいか、高域が若干引っ込んでいる感じがしますが、ドラムのハイハットやギターのスチール弦の高音域など、意識して聴くと、ちゃんと出ています。
初段のゲインが高いらしく、VRを1/4回転させただけでも十分な音量が出ています。音源がCD・ダイレクトなので、ともすると入力が不足して十分な出力が得られないことがあるのですが、本機の場合には十分過ぎるくらいです。
ボーカルが良いです。中低域に重心があるので、アルト系の女性ボーカルなどはとても安定しています。テナー/アルト・サックス、チェロ等といった楽器も得意です。試しにレイ・ブライアント・トリオの「ウォーラス・ウォーク」を聴いたのですが、ベース・ソロの部分はとても気持ち良く鳴っています。
本機を製作する動機となった、ジャニス・イアンの「ハンガー/アコースティック・ヴィル」を聴いてみました。この曲はライヴ録音の曲で、曲の前にジャニスの軽いトークが入っているのですが、目を閉じると、私の目の前、手を伸ばせば届きそうな所にジャニスが居るような、そんな印象を受けます。曲の中間部分のギター・リフは、とても奥行きのある、しっかりした音がします。この辺りはNFBを掛けすぎると、奥行きを欠いた平面的な音になってしまい、逆に少なすぎると、落ち着きの無い暴れた音になってしまうのですが、本機の場合ここまでの試聴の結果、3.9kΩに落ち着きました。
まだ製作完了から1週間あまりですが、現状での試聴結果は以上です。
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